古本屋通信

不破『マルクス主義と現代ー』

古本屋通信    No821   4月27日

 
 不破哲三 『マルクス主義と現代修正主義』

 
 私は不破哲三を終始一貫否定的に捉えているわけではない。初期の不破の著作、とりわけ『マルクス主義と現代修正主義』(大月書店 1963年)を高く評価している 。不破はこれを引っさげて第9回大会で党本部入りした。30代になったばかりだった。われわれは競ってこの本を読んだ。これを思い出したのは「通信 No817 大下本を支持する共産党の低脳たち」の末尾に下記の数行を添えたからだ。

 もう少し付記しておく。このとき共産党が長洲神奈川県知事に乗れた理由だが、構造改革派といっても長洲は既にマルクス経済学を捨てて公明党の支持者になっていた。つまり「反党分子」ではなくなっていたのだ。神奈川県知事長洲は公明党主導だったと思う(然し記憶が曖昧であることを添えておく)。これが長洲でなく、当時の社会党右派の江田派(後の社民連)に行った佐藤昇、井汲卓一、安東仁兵衛だったら、共産党は乗らなかっただろう。ヘンな話だが。

 不破のこの本は現代修正主義批判だが、政治党派としての社会主義革新運動(社革)や統一社会主義同盟(統社同)を政治的に批判しているわけではなく、『講座・現代マルクス主義』の執筆者に限って、経済学的批判を加えたものだった。そして批判対象として数名の名を挙げて批判した。マルクス主義の修正であると。そしてそれは的中した。長洲、佐藤、井汲、杉田正夫(だったと思う)らは数年を経ずしてブルジョア経済学の軍門に下っていった。

 つづく
  1. 2014/04/27(日) 12:03:20|
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