古本屋通信

福山市議会に行ってきた

古本屋通信    No734   3月5日

  福山市議会に行ってきました


 たったいま福山市議会に傍聴に行って帰ってきた。日本共産党議員・河村ひろ子さんの本会議代表質問を聴くためだった。で、さきに結論を書く。とてもよかった。よい、よいとは思っていたけれど、ここまでよいとは思わなかった。感激で、そのまま帰るつもりが (出逢ったので) つい一言 「よかったです」 と声を掛けてしまった。これは反省だ。

 これだけじゃあ報告にならないので、少し書くことにする。しかし私は議会傍聴初体験で、おまけに福山市が抱えている政治の課題を何も知らない。報告にならない自分のための備忘メモになろう。

私が福山市議会に行こうと思ったのは、倉敷市議会の田辺さんの代表質問全文を読んでからだ。これがよかったのだ。そこへきて河村さんが一般質問ではなく、代表質問だと知った。これで福山行きが決まった。

はじめてなので岡山 8時57分発の新幹線に乗った。新幹線は20年ぶりだった。速かったのであっという間に着いた。9時半には福山市役所議会棟にいた。だれも来ておらず傍聴番号1番をもらった。まもなく傍聴者が何人か現われた。そのうち土屋とものり議員がやってきて、みんなに頭を下げた。私にまで下げたので恐縮した。すぐに土屋さんは消え、かわりに豆タンクの村井あけみ議員が現れた。約20人に膨れ上がった傍聴者は全員が党関係らしかった。然しこれは動員とは違うだろう。来れる者が来たという感じだった。ウィークデーの昼だから、若い人はいなかった。私くらいが平均年齢だろう。

本会議は10時ちょうどに開会した。河村さんは議員番号1番で、最前列だ。国会と違って党議員はバラバラに座っている。どうやら議長席側が当局で、こちら側が議員らしい。河村さんが名前を呼ばれ、左手を挙げて登壇した。左手というのが新鮮だった。最後までいつも左手だった。

河村さんは 「まず質問に先立って・・・」 と断わってから、ロシアのウクライナへの軍事介入を取り上げた。これはタイミング的に光っていた。立て板に水を流すことく一気にやった。続いて安倍政権の批判、靖国と集団的自衛権批判だ。これも鮮やかだった。一分のスキもなく、クドくもなかった。だから議場は静まりかえって野次はなかった。これを下手をやるのだったら、最初からやらないほうが利口ということになるのだが。私はここまでで既に兜をぬいでいた。

 ここから福山市政の問題について課題毎に質問は発せられる(ここで気が付いたのだが、傍聴者はみんな私が持っていないレジュメを持っているではないか。河村質問の要旨が書いてあるらしい。私がちょっと油断したスキに豆タンクが配ったのだろう。シマッタと思ったが仕方がない)

 今回の質問を聴いていて初めて思ったことがあるので、特に記しておきたい。それは河村さんが切れるということだ。これは今回初めて思った。一年以上まえからの感じは、穏やかな暖かいひとだった、理論的裏づけは確かだったが、それは切れるとか鋭いとかではなかった。しかし議場での印象はまるで違った。

 喋りは少し早口だったが、聴き逃す程ではない。語彙は豊かで使用は正確である。政治のことば、いうなれば 『現代用語の基礎知識』 に頻出する語が正確に使われる。これについて私は二つの事を思った。準備に準備を重ねた質問であること。つまり用意周到であること。もうひとつは基礎的教養を身につける努力を続けた結果であること。

 私は切れや鋭さは共産党員に求められる長所としては下位にあるものと思っていた。それはしばしば冷たさだったりするから。でもそれは(少なくとも議会では)違うと思った。いつもの福山市議会は知らない。しかし最後の区画整理問題の直前まで、河村質問は当局をも他会派議員をも緊張させる力を持っていた。それは質問に切れがあるからだ。

すべての項目の質問が周到に準備されていた。それは喋ったことの10倍準備していたということだろう。そして100倍の資料を読み込んでいたということだろう。福山市政のことを知らない私にもそれは分った。だから当局もナメた答弁は出来なかったのだ。

第二質問でどれがべストだったかと訊かれれば、一番聴かせたのは介護問題だったろう。やはり背景になっている経歴ははっきり顕われていた。また他の質問もそうだが、自信があればとかく深追いしがちになる。収めるタイミングはこれが新人かと驚愕した。で、多少脱線するんだけれど、国会のことを思った。前にかえっても女性議員を思い付かない。それで思い付いたのが(申し訳ないが)正森成二だった。このひとにはうなった憶えがある。

⑩③ 議場はずっと静粛だった。これがザワついたのは市内の区画整理の件だったろう。これはこうなって当然だろう。利害がモロぶつかり、賛否が割れるのだから。この前後から何人かの部長級の方が答弁に立った。冴えない答弁だと、共産党傍聴者が野次を飛ばした。私には内容は分らない。けれど私には当局が強かに見えた。また河村さんの追及と収拾も絶妙に見えた。議会とはこんなものだろう。これらの質疑応答はのちのちに活かされるだろうと思った。

⑩④ 以上、12時かっきりに終えた福山市議会をあとに、1時間後に自宅のパソコンに向かった。直後の感動、いくらか息遣いのようなものが残っているかも知れない拙文を、そうしたものとして読んで戴ければ幸いである。

  1. 2014/03/05(水) 13:10:47|
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