古本屋通信

マルクスは生きている

古本屋通信    No 651  1月24日

  マルクスは生きている


 河村ひろ子さんが昨日のブログで、不破哲三著 『マルクスは生きている』 (のちに平凡社新書に入る) を読んでいると書いている。そういえば、私がこのブログを始めてから、共産党議員が書名をあげて本の事を書いているのに初めて出会った。新鮮だったので、その部分を引用させていただく。

 アッ、その本、5年ほどまえに出版されて、結構読まれているみたいだけど、私はまだ読んでいません(古本屋通信)。


独習タイム 2014-01-23   河村ひろ子
 ・・・・・帰宅する頃には、さすがにぐったりなのですが寝る前に欠かさないのが、独習なのです!
最近はまっているのが「マルクスは生きている」という本
P1070025.jpg
社会の見方や考え方を学習したい人には、お勧めです!
皆さんは、本という物質が目の前に実在しているから
「本がある」と認識しますか?
それとも、自分の頭で「本がある」と思うから、目の前に「本がある」と認識しているのでしょうか?
前者は「唯物論」、後者は「観念論」といいます
今は科学が発達して、人間の脳も、それを形作る細胞も、細胞を作る原子は分子
原子は素粒子から成り立ち
素粒子は6種類の基本粒子「クォーク」から成り立っている
などなど、自然科学が明らかにされてきました
精神・意識とは何か?
それは「物質の高度な発達携帯である脳の働きが、人間の精神作用である」
ん~そうだよなぁ・・・
目の前にある物や社会を
固定的な物としてみるのではなく
いろんな連関があること、発展的に考えていく
マルクスの言葉をかりれば
「世界を見る時に、できあがった物事の複合体として見てはいけない。今、進行している様々なプロセスの複合体として、世界をとらえる必要がある。」
つまり「弁証法」の考え方なのですが・・・・
現代の資本主義社会は、今後どうなる?
マルクス経済学は?
社会主義へと、どのように社会は発展すのか?
とまぁ、うまく解説でないのですが
社会の見方をしっかり身につけたいと思う私は
このマルクスの考え方を分かりやすく講義している本は、とっても面白いのだっ
眠くて、すぐ寝ればいいのですが
今夜も少しもでも読みたい!と、しばしの独習タイム・・・むにゃむにゃ・・・(´O`)


 古本屋通信
 河村さんの書いていること、唯物論と観念論、弁証法の要点などは私にもよく解かります。ただ、私は自分が読んでいない本については、他人の書評や感想に就いてあれこれ言わない主義なのです。この本はよく読まれたらしく、「アマゾン古本」の通販で数十円で買えます。そして、そのアマゾンのカスタマレビューという書評欄にたくさんの感想が寄せられています。圧倒的に肯定評価が多いけど、中には例外もあるようです。本を読む前にこういう書評を読むことの是非はありますが、こういうものもあるということで、一応この後に貼っておきました。

 このエントリーを立てるとほぼ同時に、藤原隆三さんから投稿 がありました。昨年末に続いて2度目の投稿です。藤原さんが物理学に詳しいとは知りませんでした。私はまるでダメです。お手柔らかにお願いします(笑)。

川村さんには是非、ミクロ・マクロの物理学の紹介書籍(マルチバース、人間原理などについての)へと、「独習」などと肩肘張らず読書で結構ですからその歩みを進めて欲しい。
安倍さんの「美しい国史観」はもとより、マルクスレーニン主義や科学的社会主義が語る「唯物論」や「唯物史観」などが、過去の、一時期の、ほんの一つの「仮説」、「見解」に過ぎないことが、宇宙・素粒子規模の広大な視野の中から、浮かび上がることでしょう。
2014/01/24(金) 10:37:37 | URL | 藤原隆三 #  』


以下はアマゾンレビューの全てです。河村さんへのメセージではありません。ブログ読者への資料提供です。余談ですが、私は赤旗も含めて新聞や雑誌、それに書評誌の類のレビューは一切読まないのです。それは予め肯定評価が約束された八百長ですから。それよりか、たとえ稚拙なものが含まれていても、アマゾンレビューのほうがずっと vivid です(古本屋通信)。


5つ星のうち 5.0  知の巨人マルクスがよみがえる
, 2009/6/2  By テキーラサンライズ (hyogo)
マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
「マルクスは生きている」というタイトルに、いわずと知れた共産党の元委員長であった著者。この組み合わせは、人によっては心の底で「今さら…」などと抵抗感を抱くかもしれない。自分は、手をつけなければいけないと思いつつ、その難易度からまだ踏ん切りがつかない「資本論」が解説してあるということで手に取ったのだが、そのポイントを掴んだ解説はもちろん、「弁証法的唯物論」を基礎にした物理学の解説にまで範囲を広げた、期待以上に知的刺激がつまった書に仕上がっており、高い満足感を得ることができた。

第一章は、「唯物論の思想家・マルクス」として、理学部物理学科出身の著者(というのは意外だった)が、唯物論を下敷きに、DNAや素粒子などの発見の解説と共に、2008年日本人ノーベル物理学賞による成果まで論じており、近年の物理学の発展が解説してある。特にエンゲルスは、自然科学にも精通していたことには予想外であった。第二章「資本主義の病理学者・マルクス」第三章「未来社会の開拓者・マルクス」として、資本論の解説や同時にそれを知的武器に現代社会における「格差」と資本主義経済の「搾取」といった病理の分析、もちろん2008年末からの世界経済危機の発生の原因もわかりやすく論じられている。何より補論や語彙の解説が時々に付随されており、マルクスやエンゲルスによる様々な研究成果や日記や手紙の公開といった私的な歴史的背景を同時に追えるので理解が深まりやすい。「社会主義への道」といった未来予想図は、人により感想が異なるであろうが、その理論と展開方法は「食わず嫌い」になる前にまず一目すべきであろう。

また多くの人が考えているであろう「崩壊したソ連はどうなんだ!!」という疑問にも誠実に向き合い著している。これについては一般に広まっている「誤解」を解いているというほうが正しいかもしれない。著者は最後に、「マルクスを、マルクス自身の歴史のなかで読む」を自身の合言葉にしていると述べている。「21世紀世界の混迷を、いま、マルクスに聞く」という帯の文と共に、本書でその役割を果たせたのか、その判断は読者にゆだねられる。
レビュー


5つ星のうち 5.0 分かりやすく奥深いマルクス入門, 2009/7/4
By カナリヤ - レビューをすべて見るAmazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
市場原理主義の構造的欠陥が明らかになったことにより、再び脚光を浴びつつあるマルクスですが、素人にはなかなか難しいのも事実です。しかし、著者は難解なマルクスの思想を決して皮相的ではなく、その基礎となっている唯物論哲学から解き明かし、最後には現代の資本主義の問題や、マルクスの未来社会のビジョンにまで筆を進めています。

 唯物論というと、何やら私たち凡人には無関係な思想のように考えがちですが、現代の自然科学の前提が観念論ではなく、唯物論であるということが分かり、非常にスッキリしました。結局、マルクスが言いたかったのは、自然や歴史は単なる偶然や無秩序ではないということです。だからこそ、今どんなに苦難の中にあっても、未来への希望を持って生きることができるのです。
 難解なマルクスの思想を、分かりやすく、しかし奥深く紹介している本書は、まさに現代人にとって必読書だと感じました。
 

5つ星のうち 5.0 僕は面白かったです, 2009/7/21
By 芋虫 (香川県) - レビューをすべて見るAmazon.co.jpで購入済み(詳細)
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マルクスに興味があってこの本を読む前に別のマルクスの入門書を買って読んだんですが
入門書という割に内容が難しすぎて途中で読むのを止めてしまっていたんですけど、
この本はとても分かりやすくて読みやすかったです。
僕のようにマルクスについては初心者で軽くマルクスが知りたいという人にはお勧めです。


5つ星のうち 5.0 こんな時代になった, 2009/7/5
By 貧困から "抜け出したい" (宮城県) - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
 共産党の元委員長として右から左まで知らない人はあまりいないと思われる彼の著作がこれほど売れるとは、やはり時代の反映なんだろうなあ。
 内容的にはいくらかでも資本論あるいは科学的社会主義を学んできたものにとっては平易に過ぎると思うが、今、このような本が一定広く読まれている事実がすごいと思う。新自由主義の破綻が以前の自由主義の逆戻りではないこと、ソ連の崩壊が社会主義の敗北ではないことなど、その説明のしかたは学ばないといけないなあ。さすが国会ですさまじい論戦をはってきた人だけあると納得しました。


5つ星のうち 5.0 知的刺激を受けた, 2009/9/14
By GEN (埼玉県) - レビューをすべて見るAmazon.co.jpで購入済み(詳細)
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科学的社会主義の哲学、経済学、政治学・・・をこんなに明瞭に、簡明に、そして正確に書いた本はホント他にないと思う。マルクスの研究においてはかなり高いレベルではないだろうか。原書より面白い。知的刺激を受けて、脳細胞が活発になってくる。改めて科学的社会主義を学びなおそうと思う。


5つ星のうち 5.0 マルクスの魅力に感動, 2009/7/17
By チャーミー - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
マルクスって過去の人かと思ってたけど、実はとびっきし未来を見てたのですね。
資本主義がまるで永遠のように思われている世の中だけど、それが実は人類の前史だなんて感動しました。不破さんの書き方も、とっても分かり易くグッドです。


5つ星のうち 5.0 目からうろこ, 2009/9/14
By フーミン - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
マルクスの自然観、世界観、経済学、社会主義論を分かりやすく説明しつつ、現代社会を明快に分析している。特に、恐慌論、ソ連邦崩壊の分析が興味深かった。科学的社会主義の真骨頂を見て、未来に希望が持てた。


5つ星のうち 5.0 勉強になった, 2010/2/12
By れん - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
ソ連という「大国」が崩壊したので、社会主義は全面敗北したというイメージが強いから、いまさらマルクス?と思う人もいると思うが、ソ連型社会主義はエセであり、社会主義自体が敗れたわけではないこと、そして資本主義社会における諸矛盾(利益第一主義による、搾取構造、繰り返される恐慌、環境破壊問題)は、資本主義内部では到底解決ができない困難となっているため、社会主義に、マルクスに、可能性があることが、本書では示唆される。
核心をつかんだ叙述でありながら、私のような経済にもマルクスにもうとい素人にとっても、きわめてわかりやすかった(恐慌の説明の簡明さには驚いた)。資本主義国である日本で現在噴出している問題(貧困、格差、派遣切り、環境破壊などなど)っていったいどうすりゃいいの?という問題意識のある人には特におすすめ(支持政党など関係なくよめます)。


5つ星のうち 4.0 マルクスを活かそう, 2009/6/20
By 水田耕作 - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
マルクスの世界観と社会観、資本主義への批判とその変革論、その後の世界の変化と今後の展望などを深い学識に基づいて明快に論じている。最近までの物理学や生物学の成果に基づいて自然現象や社会現象を客観的・階層的に捉えることの正当性を指摘している点、資本主義社会の歴史性とそれがはらむ矛盾を具体的に説明している点、マルクスらによる資本主義批判とその後の社会運動や民主主義の発展により資本主義に対する様々な「社会的ルール」が形成されるようになったことや、かつての帝国主義的な世界支配を打破して自立的な発展を進めつつある途上国が増えているといったことを具体的に説明している点などは、著者の非凡な力量を示すものであろう。
資本主義社会の構造についてのマルクスの説明、その矛盾や弊害に対するマルクスの批判は極めて鋭く深い。それをどのような順序でどのようにして克服していくべきかについては、著者も認めているように、その後百数十年の世界史と、その間における民主主義の発展、北欧諸国をはじめとする福祉先進国での試みなどを踏まえる必要がある。著者にはそうした事柄についての更なる検討を進め、今後の日本がどのように進むべきかを一層具体的に示していただきたい。それがマルクスを現代に活かすということであろう。


5つ星のうち 4.0 誤解を招くタイトルだが優れた内容, 2010/12/20
By SH - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
19世紀に「資本論」が預言した事柄を現実の社会と比較した良書。執筆者が日本共産党員なだけに、共産党(特に日本と中国の)が現実に行ったことへの記述に甘さはあるが、それを差し引いても充分に読む価値がある。19世紀以降、資本主義は一見大きな発展を遂げたようにも見えるが、実際には複雑になっているだけで、世界規模で見れば、資本主義は今でも、資本論で預言された通りの弊害を世界にもたらし続けていることが良く分かる。もちろん、だからと言って、現実に存在した社会主義(共産主義)国が資本主義の弊害を解決した訳でもない。現存した社会主義(共産主義)体制が、マルクスの預言した「革命(後世の議会制民主主義を預言したとも受け取れる)」とは全く異なっていた事も、マルクス、エンゲルス共に、19世紀後半に起こった暴力的な革命運動には生涯批判的だった点も、本書ではかなりのページを割いて解説されている。エンゲルスは生前、「勝利を得たプロレタリアートは、ほかの民族に対し、どんな「恩恵」をも押し付けることはできない。そんな押し付けをやれば、自分自身が台無しになってしまう」と預言したが、「プロレタリアート」を「自由競争」に置き換えれば、それはそのまま現代の世界に当てはまるかも知れない。
本書はタイトルに「マルクス」という名前が入っているため、学術的(思想論的?)なマルクス論や資本論の立場からの批判的書評も少なくない。それらは学術的には正しいのかも知れないが、本書の主題を踏まえた上での批評なのか?疑問は残る。


5つ星のうち 3.0 素人の感想としてですが・・, 2009/8/16
By mac-s (東京都江戸川区) - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
マルクスがとても勉強家であったこと、そしてその時代における社会の問題点に真摯に向き合い、その解決(未来への方向性)について常に前向きかつ柔軟な考え方で思考を重ねていったこと、などが良くわかりました。
後半に日本共産党の立場や旧ソ連の話、地球温暖化の責任論みたいなことが出てきますが、そこはどうもあまりマルクスそのものとは関係が無いような気がしました。


5つ星のうち 3.0 新書より、単行本の講義録のほうがいいんじゃないかな?, 2009/7/1
By 教会の丁稚 (青森県東部沿岸) - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
一般向け書下ろしだけあり、概説的な内容が網羅されています。マルクスと共産主義政権て何?という向きには、まあ一読の価値はあるでしょう。マルクスの若い頃は、人でなしで精神異常スレスレの女たらしで、エンゲルスへのタカリ屋という側面もありますが、その辺をスルーせず、駄目人間マルクスと偉業資本論は別物!という論調をぶちあげたら、不破さんに一生付いていきましたよ、私は。
でも、下手に新書で知識を得るより、新日本出版社(共産党系)から出ている、不破さんの党学校での資本論やマルクス未来社会論の講義録を読むほうが、むしろ分かりやすく、しかも深く学べるように思います。ただ、並製で1000円前後と割合安価とはいえ、並製の大活字ですし、そろえると資本論講義だけで10巻近くあるので、大人買いするには、適度にブルジョアに汚染された財布と、財布のチャックを開ける革命的勇気wがいりますね。


5つ星のうち 3.0 なるほど, 2009/11/2
By cobo "コボ" (東京都杉並区) - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
私は共産主義者(が本当のところ何を指すのか?も読み終えた今でさえ今ひとつはっきりしない)でも社会主義者でもありません。ただ、そういう人たちが何を言い出したのか?ということや、さらにその熱の感染の強さとかに興味があるわけです。で、その親玉マルクスさんはどのような方なのか?を知るにはアウトラインとしてですが、本書はなかなか面白かったです。

導入からして少し不思議な感じだったのは、それが化学の話しから入ったからです。それも唯物論を絡めて。個人的には哲学的疑問を挟めないでもないのですが、マルクスがどう考えていたか?ということについては理解できたと思います。そしてそこから今度は歴史的なものへの考え方や捉え方、そして経済学者、また思想家としてのマルクスがどういう考え方であったのか?を不破さんによる解説とともにみることが出来ましたし、とてもいろいろなことを考えた方なのだ、ということも浅くですが(それは私の読解力の無さです)理解できたと思います。

何も知らないよりは、確かに良かったですし、経済学に対する考え方も面白かったです、私は経済学者だったことさえ知らなかったです。しかし中でも特に面白いと思ったのは、未来のことを考え予想するにあたり『縛らない』ということです。普通思想家としてはこれからこのような世界の動きや考え方があってこのような仕組みや考え方になると考えているなら、その道筋立てを行いそうなものですが、あえてそれを愚策とするマルクス(とエンゲルス)の考え方、つまりその時になってみないと分からないことや理解できない物事に対しての先入観を持たないで置くことの重要性を認識して尊重することに、とてもびっくりしました。

ただ、ちょっと残念だったのは、最後の方は日本共産党のソ連への対応がいかに仕方が無かったか?に重点を置かれていて、そこは実はマルクスとはあまり関係が無く、不破さんの個人的弁解に感じられてしまいました。マルクスのことをもっと知った方が良いのは理解できますが、そのために共産党という組織が正しさだったり、清廉潔白であったりする必要はないはずですし、そうでなかったとしてもマルクスに興味のある人にとってはマルクスへの関心は薄れないのではないか?とも考えました。もちろんマルクスに関することではかなりの自負もあって当然でしょうし、またそうであるべきなのでしょうけれど、マルクスの言う未来を縛らないというスタンスで考えうるならば、来るべき資本主義社会の先にある社会主義の世界を構築するのは共産党ではない可能性も捨ててはいけないでしょうし。

また、貧困や格差の話しも理想としてよく分かりますが(私の理解もかなり甘いとは思いますが、そのベクトルの先にある正しさは理解出来ます)、人の感情、矛盾に満ち、猜疑心強く、妬みある存在であり、同時に慈愛ある、譲り合える動物でもあり、清いものと、汚濁したものの混在である人という存在のことを考えると、仕組みだけでなく、その考え方まで変えていける仕組みでなければ難しいと思います。「瞰制高地(主要な部分や重要な部分を社会主義者が占有すること)」というのは皆が納得できれば可能性もありますが、そこを妬む輩が必ずと言って良いほど(それが正しければ正しいほど!)出現してくるわけで、何かドラスティックな変化がなければ難しいのかな?とも思いました。

マルクス、に興味のある方にオススメ致します。


5つ星のうち 3.0 地球温暖化とマルクス, 2009/7/31
By がっかりーこ (茨城県つくば市) - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
不破哲三氏は本当に現在の地球温暖化論を真剣に分析したのだろうか。温暖化についてのこの本の記述はゴアなど単純な温暖化論者のプロパとほとんど変わりない。資本主義のもたらした大問題だとしているが、いわゆる環境汚染などと違い、温暖化問題は、それが本当かどうかを含めてきわめて次元の高い学術的問題である。政府機関(の一部)やNHK、テレビ朝日などのマスコミが、ほとんど学術的根拠の説明もなく、災害が起これば「温暖化のせい」と宣伝する愚民報道を繰り返している。最近の山口での土石流災害についても、テレビ朝日の「古館」報道などは「これほどの事態は」温暖化のせいしか考えられないなどと、いい加減な報道を繰り返しているが、例えば27年前の長崎大水害の土石流では、今回の災害をはるかに越える299人もの死者が出ているが、これが温暖化のせいだというような馬鹿な人間はひとりもいなかった。災害対策の遅れは資本主義のせいかも知れないのに、それを元共産党の委員長が「温暖化」のせいにし、「温暖化は資本主義のせい」だというようでは、マルクスが生きていたらいったいどう思うのだろうか。現実の温暖化問題が、結局は排出権取引という国家間のマネーゲームに堕そうとしている状況をもしマルクスが生きていてみた場合、どのような「批判」を展開するだろうか、不破氏は考えないのであろうか。


5つ星のうち 3.0 不完全燃焼, 2009/6/8
By 佐野 鷹男 (愛媛県) - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
今の共産党にとって、都合の悪い所は隠蔽するという不破さんの本の悪いところがかなり目につく。例えば、環境問題を資本主義の破滅性と言いながら、巨大排出国の一つである中国を無視していたり、ソ連の壮大な実験を、社会主義の逸脱という言葉で言い逃れしているところなど。かつて「歴史の必然」と喧伝された社会主義国家がどうして逸脱したかを述べないと読者は納得しないだろう。

哲学の解説の最初にはがっかりだ。せめて、フッサールの現象学に至る哲学論争は踏まえて欲しい。今時「観念論」と「唯物論」の勝敗もないだろう。

不破氏の言説の欺瞞については、最近出た本ならば「マルクス『資本論』」の白井聡氏、田崎英明氏の文章を参考にして欲しい。

初心者が入門書として読むのはいいけど、真面目にマルクス主義と付き合っている人には、何らの指針も与えてくれないだろう。

本当の問題は、書物を超え、自分たちの党派以外(他者)とはマトモな知的交流を行い得ない共産党にあるのだろう。田口-不破論争で論理的には田口氏が勝利したし、その後の日本共産党の規約改定も、田口氏の主張を密輸入する形でなされているが、その田口氏が党からたたき出された(形式上は離党届提出)という事実を、読者は踏まえておいたほうがいい。


5つ星のうち 2.0 読みやすい, 2009/6/8
By アサシン - レビューをすべて見るレビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
ただそれだけの本。
一章、不破氏の考えている科学では、科学の発展なんてなかったでしょう。過去を都合良く解説しているにすぎない。
二章、今回の世界不況について、最近の赤旗をみると進歩したようですが、この本の解説では不十分。
三章、ソ連の分析は最後にスルッと逃げます。中国の評価も驚きです。未来社会論についても、まことにつまらない。政治家としての哲学を持っていなかったということでしょうか。

不破氏は学者ではありませんから、その分野で他の著者に劣ることは仕方ないにしても、未来社会論ぐらいは元政治家として大胆に語っても良かったのでは?
マルクスは未来社会に青写真は描かなかった。しかしそれは現実の政治を動かす政治家の、つまり不破氏の仕事だったはず。
一言でまとめるなら、マルクスの亡骸を観察しているような本です。


5つ星のうち 1.0 2点の疑義, 2011/3/29
By エモール "ひろし" (北海道) - レビューをすべて見るAmazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: マルクスは生きている (平凡社新書 461) (新書)
p.37
「、、、百五十億年、、、。」
データが古いと思われる。現在は百三十七億年が一般的。
p.134
火星の表面が高熱だというのが、今のことを言っているなら、明らかに誤り。過去のことを言ってるならその旨書くべき。

また、この本は、あくまでも、不破氏というフィルターを通したマルクスにすぎない。
  1. 2014/01/24(金) 09:55:23|
  2. 未分類