古本屋通信 No 4209 2019年 9月29日
先日県委員会が持ち帰られた詩画パネルのコピーが出てきた
病葉(わくらば)の絵を描いた作品である。これは坪井あき子さんと石川真佐代さんの合同制作だった。平和美術展に出品だったが、制作年月は不明である。いま店に行ったら窓に縮小コピーが貼ってあったので、持ち帰った。私が気に入ったから貼っていたのだろう。坪井さんの詩全文は以下である。
風の中で
とかげの形した
一枚の葉っぱ
空にかざすと
身をよじり悲鳴をあげた
鉄の歯をもつ虫たちが
葉っぱにとりつき
穴をあけているのだ
頭のあたりにも
腹のあたりにも
とりわけ
しっぽのあたり
ギザギザに噛まれている
外来種の
金喰い虫の
侵略病の
こんな虫が
なん百年來
この地にやってきたことは
なかった
ギュとにぎりしめ
さて
どうしたものか
し 坪井あき子
え 石川真佐代
- 2019/09/29(日) 06:29:28|
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