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古本屋通信

自宅の整理整頓と妻の遺作展

古本屋通信   No 4205    2019年  9月28日


    自宅の整理整頓と、真佐代さんの遺作展



 下伊福西町の拙宅は、敷地が40坪あまりで広くないが、建ぺい率はさらに低い。車庫はないが軽自動車だと2台は入る。けっこう庭木もある。その庭木の剪定が明後日の30日にある。48000円と消費税の見積りで了解している。見違えるほど綺麗になると思う。

 それで自宅の整理整頓だが、妻の絵のお持ち帰り企画を立てて以来、全ての部屋がようやく私の管理下に収まった。

 もともと私の管理は2階の6畳一間のみで、他は真佐代さんの物モノだった。しかも汚し放題であった。妻は汚していないと落ち着かない性格であった。私はコレに不満はなかった。その方が夫婦とも気分が良かったのである。

 例えばいま私が使っている一階の和室は妻の独占だった。が二男が大阪から帰って泊まる度に二男の部屋になった。半年に一度、部屋は綺麗になった。でも二男が大阪に戻った翌日には再び妻の支配になった。すると見事に荒れるのである。他の部屋、つまり応接間も、台所リビングも、二階の妻の部屋も、そのすべてが、見られないほど荒れていた。だからこそ妻は精神が安定できたのである。

 私は妻が入院した5月22日から死後2ヶ月の8月末まで、まったく片づけなかった。ただ8月に入ってから、私の二階の部屋がクーラーが効かないので、仕方なく一階の和室も使った。妻の匂いの残る部屋であった。それだけを片づけた。他は手付かずだった。

 8月末に田舎で四十九日の法要を済ませてから、妻の絵の譲渡を思い付いた、その日から自宅の整理整頓は一気に進んだ。たった2日間ですべての部屋が片づいた。まあこれだけ綺麗になったことは建築後40年一度もなかったろう。

 妻の油絵と水彩画を応接間と台所リビングに展示している。皆さんが訪問されるので二度と汚れることはない。でも一般家庭ではこれは普通のことなのだ。私ひとりが悦に入っている。我が家の台所に入ったことのあるSさんは知っておられた。我が家の散し放題を。

 片付けようと思って整理整頓したのではない。必要にかられて片づけた。12月末まで絵画展を継続する。その間は汚れることはない。それが終わっても、家は綺麗なママだろう。なぜなら汚す者がいないからだ。

 でも私は綺麗なママの自宅に堪えられるだろうか、自信がない。妻のいない自宅はやはり散らばしたほうが収まる気がする。ならば来年も、再来年も、妻の遺作展は続けることになるだろう。

 昨日までにザッと30人がお越しになって、40~50点をお持ち帰りになった。絵は減っていない。10月1日に数人の予約が入っている。未知の方でも構わない。口コミで妻の絵のお持ち帰り企画を拡散して下さい。
  1. 2019/09/28(土) 02:16:34|
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