古本屋通信 No 4189 2019年 9月18日
今田信芳君来訪
今田君がきのう11時に拙宅に来訪され、2時間ほど歓談した。話した内容も忘れそうになるのでメモしておく。
電話があったのは民主会館の駐車場からだった。十年ほど前に拙宅に来ていた。もう道が分からなくなっていた。周辺の風景が変わっていたからだ。
まず今田君本人からの香典とともに、岡山平和美術会から托された香典を貰った。真佐代は死亡する前に認知症で平美は退会していた。だから受け取る資格はないと思うのだが、永年の功績があるから認められたという。江草代表と谷本事務局長の御配慮であろう。妻が最晩年に懸けた御迷惑(会計なのに貯金通帳を紛失)とともに恐縮の極みです。
今回は西村さんはこられなかったが、次回の平美展は来年6月だから、それまでにもう一度くるそうだ。とりあえず油絵を2点選んで持ち帰られた。毎年の展覧会にはたいてい物故者の遺作が出品されるから、遠慮するには及ばないそうだ。
次回は西村さんだけでなく、国岡君と旧姓近藤さんにも声を掛けて来訪予定だという。両君は私も旧知の妻の二級後輩である。妻、今田君、西村さん、国岡君、近藤さん、いずれも神田融先生の門下である。美術系は師匠の影響は大である。
話は変わるが、今田君は道草をくって教員になるのは1971年だったが、年齢は妻や私と同年である。だから教員を退職したのは妻と同年の2006年だ。それで気になっていた退職金を訊いてみた。妻の退職金を3500万と書いたものの自信がなかったのである。「ええっ、そんなにないだろう。小中も高校も200万も変わらんよ。私は3000万を切っていたよ。奥さんも3000万もらっていない、2800万くらいだろ」。間違いないと思うので訂正しておく。妻も生前そう言っていた記憶もある。私が混乱したのは広島県の退職金を聞いていたからだ(これを言ったのは赤木さんだった 「ええなあ、奥さんが退職金を4000万近こう貰って。古本が売れんでも左団扇じゃ」)。
油絵と水彩またはパステルだが、展覧会出品の中心が油絵だというのは私の誤解だった。平美展でも近年は油絵はむしろ少ない。真佐代も水彩を多く出品していたという。額に入れると、水彩が見劣りするということはないそうである。それから水彩やパステルが永年の保存が効かないという事実もない、保存さえしっかりしていれば同じだという。
売れる売れないで云えば、圧倒的に人物画は売れない、静物の小型が圧倒的に動くそうだ。今田君はこれまで個展を十回ほどやっている。知人に安くして売れば売れるそうだ。
それから妻の師匠の宇野亀一先生には面識はないが、絵は知っておられた。玄関にも飾っていたので、それを見て 「良い絵なんだけど暗いんだよなあ、京兼さんの或る時期の絵も宇野さんの影響が認められるよ」。
あと香川の美研の先輩と後輩の10人ほどに就いて消息を聞いた。私は美研のことを妻とともに本当によく知っていたのである。それも神田先生中心の認識であった。
神田先生夫妻と角先輩から妻に充てたハガキ20枚を今田君に託した。「そうだね、僕が預かった方がいいかも知れない」 と言って持ち帰ってくれた。みんなに回して見て貰えばよい。
余談だが、こういうのを私信の公開といって論難するのが、古本屋通信を論難した党員だろう。ズレているんだ。教条主義的。これで行くと古本屋商売の肉筆モノ(書簡、ハガキ、日記など)の売買なんか最大級のプライバシー侵害になる。言っとくけど、コレ著名人でない一般人のモノを売買しても何ら違法ではないんだ。出所は片づけのゴミの中から。それがいやだったら、別途高い金をはらって業者に特別処理してもらわねばならない。長野県知事の遺品の書簡なんか、古本屋が注目していたんだが、息子さんが完全焼却処分にされたそうだ。件くだんの党員は世間が圧倒的に狭い。それでいてプライドだけは高い。いや、視野が狭くてプライドが高くても、僭越でなければ良いんだ。他人を根拠もなく非難するから、こうしてトコトン粉砕される。
ええっ、党が公表していることであっても、公安警察が見落としていることだってある、それをわざわざ知らせてやるのは公安警察を喜ばせる利敵行為だって? 納得。やはり古本屋通信はスパイのサイトでした。スミマセン。
- 2019/09/18(水) 03:45:01|
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