古本屋通信

東大生協書籍部・週間ベスト10

古本屋通信   No 2732    2017年  08月12日
 
 その後の東大新聞(2) 東大生協書籍部・週間ベスト10

 時間を見つけて東大新聞の古いところを少しずつ再吟味・切り抜きしている。少し面白い豆記事が見つかったのでエントリーを立てた。

 週間ベストセラーの記録だが、これはあくまで1969年(昭和44年)4月21日の東大新聞に掲載された東大生協(本郷と駒場の別)の売り上げである。それ以外の書店の売り上げではない事を断っておきたい。


本郷生協書籍部

第1位 「砦の上にわれらの世界を」 東大全共闘編 (亜紀書房)

第2位 「東大変革への闘い」 東京大学全学院生協議会東大闘争記録刊行会編 (労働旬報社)

第3位 「果てしなき進撃」 東大全共闘編 (三一書房)

第4位 「『七学部代表団との確認書』の解説」 加藤一郎 (東京大学出版会)

第5位 「炎で描く変革の論理」 東大全共闘経済大学院闘争委員会 (自由国民社)

第6位 「勝利へのスクラム」 全学連中央執行委員会編 (新日本出版社)

第7位 「ドキュメント東大紛争」 内藤国夫 (文芸春秋社)

第8位 「東大医学部」 園田隆也 (徳間書店) 

第9位 「ガン病棟 第二部」 ソルジェニツイン (新潮社)

第10位 「都市の論理」 羽仁五郎 (勁草書房)


駒場生協書籍部

第1位 「砦の上にわれらの世界を」 東大全共闘編 (亜紀書房)

第2位 「東大変革への闘い」 東京大学全学院生協議会東大闘争記録刊行会編 (労働旬報社)

第3位 「果てしなき進撃」 東大全共闘編 (三一書房)

第4位 「日米安保条約の焦点」 (朝日新聞社)

第5位 「安全保障とは何か」 (朝日新聞社)

第6位 「孤立無援の思想」 高橋和巳 (河出書房)

第7位 「勝利へのスクラム」 全学連中央執行委員会編 (新日本出版社)

第8位 「我が心は石にあらず」 高橋和巳 (新潮社)

第9位 「どぶ川学級」 須長茂夫 (労働旬報社)

第10位 「シジフォスの神話」 カミュ (新調文庫)




  古本屋通信

 別に東大闘争の本ばかりを集計した訳ではないでしょうが、関係書が圧倒的に多いです。パッと見て気が付いたのは山本義隆の「知性の叛乱 東大解体まで」と、民青同盟編の「嵐の中に育つわれら 東大闘争の記録」が入っていないことです。前者は1969年1月に神無書房・ 前衛社というマイナーな出版社から出され、後に古書価が付いた唯一の本ですが、当時はまだ売れなかったようです。後者も同じ時期の出版です。民青同盟東大全学委員会編で、日本青年出版社から出されています。

 尚、私事ですが、当時私が読んだ関係書を赤変換しました。資料的には「東大変革への闘い」が圧倒的に良かったです。大抵の本はよく売れましたから、今も廉価で入手できるでしょう。しかし我ながらよく読んでいますね。別に東大闘争だけを評価していたわけではないのですが、やはり東大だから売れたのでしょう。


  追記

 余談だが、「50年前の良き時代」を感傷的に振り返って自己満足してどうなるかという石崎低脳の声が聞こえてくるので、一言申し副えておく。この時代の全共闘本にせよ、民青本にせよ、みんなゴミになっているというのは一面で当っている。しかしこの時代を総括する視座はいまだ獲得されていない。新左翼諸党派に一冊の総括的な書物もない事はおこう。共産党民青に於いては、シンヒヨ以後、全ての関連書籍は無効になった。すなわち総括は出来ていない。よって依然として上記の書物は有効である。オワリ。

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  古書価(アマゾンのみ)


砦の上にわれらの世界を  1円

東大変革への闘い   1円

果てしなき進撃  250円

「七学部代表団との確認書」解説   741円

炎で描く変革の論理    1円

勝利へのスクラム    1円

ドキュメント東大紛争  600円

東大医学部  8090円  ネンのため「日本の古本屋」を調べたら1000円から。アマゾンにはこういうケースがしばしばあります。

嵐の中に育つわれら 東大闘争の記録  239円

知性の叛乱 東大解体まで  3225円 これは「日本の古本屋」でも安価でない。私も貯めて売り捲った。ヤフーオークションで10000円で売れた時代もあった。今は安くなっている。
  1. 2017/08/12(土) 18:29:13|
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