古本屋通信

核兵器禁止条約は妥協の産物だ

古本屋通信   No 2657    2017年  07月07日  


    核兵器禁止条約は玉虫色の妥協の産物だ


 福岡・大分 1100人以上が孤立。北九州市の2万884世帯に避難指示。無意味な会議を捨てて即刻帰って来い。


  本日採択されるヌカ条約にさえも署名しない国が発生するだろう。これは本日の赤旗記事(ニューヨーク発=池田晋)が正直に書いていることだ。つまり赤旗記事そのものによって、志位の「希望的観測」は完全に破綻した。


 まず昨日の古本屋通信の冒頭部分で、私は志位のニューヨーク出発時の発言を取り上げて、以下のように厳しく糾弾しておいた。

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 出発にあたって同空港内で記者団から今回の会議に参加するにあたっての「意気込み」について問われた志位氏は、「国連会議は大詰めですが、3日に公表された核兵器禁止条約の最終案は、(最終日までには)国際社会の英知を結集した最良のものになっていると思います

 あきれかえってグーの音も出ないワ。「3日に公表された核兵器禁止条約の最終案」は、それをめぐって熱心な討議がずっと行われており、最終的な決議案がどうなるか予断を許さない。討議続行中とはそういうことだ。志位らも日本にいたのだから、その討議経過は知っていない。なのに核兵器禁止条約最終案はアプリオリに最良だとよ。こんなコミュニストは世界でも初めてだろう。まだ見ぬ草案がベストだから、それに予め賛意を表明しておいて、それを世界平和のために日本にも広めるそうだ。ここまできたらヒトラーや日本天皇制ファシストと同じだ。

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 あと私が書かなければならないことは何もない。池田晋記者の送信した赤旗記事を転載すれば十分であろう。最大限志位を傷つけない書き方をして以下だ。ブル新聞は核保有国の参加しない国連会議などまったく無視しているが、仮に報道するとすれば、もうガタガタでボロボロの条約だと論評するしかなかろう。志位は完全に狂っているのである。まあ参加した百二十一カ国にはそれぞれの思惑があろうからいちがいに非難しないが、少なくとも日本共産党は世界中の笑い者になった。それでも写真を撮るためだけに志位は行ったのである。九州の水害、心はここに非ず。


 
 本日の赤旗記事(ニューヨーク発=池田晋)

 核兵器禁止条約  最終案で大筋合意  議長、きょう採択の意向
 古本屋  上記の見出しは池田記者が送信した文言ではない。記事を見て赤旗編集局が付けた見出しである。「大筋合意」とは苦しいが、それでも志位に較べれば良心的な方だろう。)


 【ニューヨーク=池田晋】核兵器禁止条約の国連会議は5日、3日に提示された最終草案の議論を行い、ホワイト議長は、大筋で参加国の合意が得られたとし、細部の文言修正を経た上で日程どおり7日に採択する意向を示しました。修正された最終案は6日午前に公表されます。

 ホワイト議長は最終案について、一致点を最大限に反映したものだと強調。同日の全体会合では、各国の政府代表が本国と調整した上で、前文を含む全条文ごとに意見を表明しました。

 多くの国は、自国の主張と完全には一致しない点を認めつつ、「一国の優先事項を越える必要がある」(キューバ)として最終案を受け入れる考えを表明しました。

 米国の「核の傘」の下の国で唯一参加しているオランダは、「北大西洋条約機構(NATO)の一員としての関与と両立しない可能性がある」などとし、前文を含む主要条文に懸念を示しました。

 最終案で明示的に禁止事項に示されなかった締約国領域内の核兵器の「通過」や、核兵器関連企業への「融資」について、一定数の国が、核兵器の威嚇やあらゆる核実験を禁じた内容となっている第1条に盛り込むべきだったと指摘。エクアドルなどは、草案で禁止している活動に対する「援助」などを禁じた条項には、「通過」や「融資」の禁止も解釈として含まれると主張しました。

 また条約の署名開始日を9月26日の「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」に合わせるべきだとの提案もなされました。

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 先ほどスパイの五十嵐仁がまさに我々の度肝をぶちぬくような凄い文をアップした。何の批判もせず転載しておこう。


 2017-07-07 11:24   
五十嵐仁
 唯一の戦争被爆国としての日本の名誉を救った日本共産党訪米団
 政府ではなく政党が、日本という国の名誉を救うことがあるのです。国連で今日、採択されようとしている核兵器禁止条約についての対応がそうです。

 日本は唯一の戦争被爆国でありながら、その政府は条約の審議に参加しませんでした。空席の上に飾られた折り鶴は、このような態度を無言のうちに戒め咎めていたのではないでしょうか。
 しかし、この条約の審議に参加し、発言した政党がありました。その政党は日本共産党であり、7月7日の採決を見届けるために志位委員長をはじめとする代表団を国連本部に送っています。
 このことは、日本人の全てがこの条約の審議と採決に無関心だというわけではないということを国際社会に示したという点で大きな意味があります。唯一の戦争被爆国の政党として、日本共産党訪米団は日本の名誉を救ったのです。

 「核兵器なき世界」は人類が到達すべき目標であり、核兵器の保有や使用を初めて法的に禁ずる核兵器禁止条約が国連で採択されることは、その大きな一歩になります。しかし、日本政府はその歩みに加わる意思を示しませんでした。
 この条約の前文には「核兵器使用による被害者の受け入れがたい苦しみと被害に留意する」と明記され、「hibakusha」(被爆者)という表現が使われています。その被爆者が暮らす国の政府は、広島や長崎での惨劇を繰り返さないという国際社会の強い決意を共有することを拒んだのです。
 実効性に疑問があるとか、核保有国と非保有国との対立を助長するとかの屁理屈を付けて、今できる努力を放棄してしまいました。この条約は核廃絶を国際的な規範とするものですから、これを出発点に核廃絶に向けての実効性を高め、核保有国と非保有国との橋渡しをして保有国に核放棄を迫っていくのが、唯一の戦争被爆国である日本政府に期待されている役割ではないでしょうか。

 しかも、今回の条約での禁止の対象は開発や製造、保有や配備、移譲や受領、使用もしくは使用の威嚇など広範囲に及んでいます。これらに対する援助も禁じているという画期的なものです。
 ここで挙げられている「使用の威嚇」は、核を使うという脅しによって相手からの攻撃を抑制しようという「核抑止力」も否定しています。北朝鮮の核政策が禁止されているわけですから、その脅威にさらされている日本こそ真っ先に加わるべき条約ではありませんか。
 この条約の交渉には国連加盟国の6割を超える121カ国・地域が参加し、国際社会の声だという重みがあります。核兵器の先制使用をためらわせる抑止効果が期待されるにもかかわらず、「核の傘」に依存しているアメリカからの同調圧力に屈して日本政府は背を向けてしまいました。

 本日の『東京新聞』の「筆洗」には、「子供達よ/これが核攻撃から/あなたを守る方法です/ベルの音で先を争って誰よりも早く/机の下にもぐり/ひざまずいた姿勢で床に顔をつけ…」という詩が紹介されていました。詩は「これが時速何百マイルの速度で/飛んでくるガラスの破片やその他の物体から/あなたを守る方法です/そしてあなたの眼球を/溶かすこともできる白い閃光(せんこう)から/あなたを守る方法です」と続いているそうです。
 本当の「あなたを守る方法」とは何か。その答えが「核兵器禁止条約」だと、「筆洗」子は書いています。
 日本政府はその答えを拒み、北朝鮮のミサイルに対しても「子供達よ/これがミサイル攻撃から/あなたを守る方法です/屋外にいる場合には、直ちに近くの頑丈な建物や地下に避難し/近くに適当な建物等がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ/屋内にいる場合には、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動し…」と呼び掛けているのです。何という愚かなことでしょうか。

 本当に子どもたちを守る方法は核兵器禁止条約を実現し、核兵器を違法化して「全面廃絶」に進むことしかありません。そのためにできることは何でもするべきでしょう。
 発射されれば7~8分で着弾する北朝鮮のミサイルから身を守る方法も、外交的な手段と対話によって核を放棄させ、ミサイル開発をストップさせるしかありません。そのためには無条件で交渉のテーブルに付くべきです。
 核兵器禁止条約の採択は、そのような方向への国際的な世論と圧力を強めることになるでしょう。その席に日本政府の姿がないのはまことに残念です。

 その点でも、日本の政党である共産党の代表団が参加し立ち会っていることには大きな意味があります。その意味を理解して代表団を送ったのは共産党だけでした。
 結局、日本政府も他の政党も、この条約の歴史的な意義と重要性を理解できなかったということになります、他の国々や国連からの期待にも、国際社会において日本が占めるべき地位や名誉についても、全く無関心だということがまたもや明確になったと言うしかありません。
  1. 2017/07/07(金) 07:50:09|
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