古本屋通信

スパイ問題

古本屋通信  No 271 6月22日

  スパイ問題

 中核派のスパイ摘発を重大な関心をもって読んだ。直観だが、スパイは本当で、よく摘発したと思う。これを冷笑するスレも貼ったが、本気で 「スパイの潜入を20年も許した政治責任」 と思っているなら、政治党派と権力の関係に無知と言わざるを得ない。戦前の共産党が権力のスパイによって崩壊させられたことをもって、共産党の政治責任をいうようなもんだ。スレ自体が敵対党派と公安と阿呆の合作だろう。そのようなものとして読んだ。ただし、このスレ、ひとつだけいい事言っている。
   833 :もっこす:2013/06/23(日) 01:51:16.21
   スパイの最大の特徴は、理論が弱いという点だな。


 中核派の評価は別として、革命党派がそれにふさわしい政治活動と組織活動を続けているかぎり、対権力関係は避けられない。すなわちスパイはつねに入ってくるし、現にいまも潜入しているとみてよいだろう。国家権力はスパイ(協力者)を入れる対象組織を隠していない。すなわち日本共産党、旧共労党、第四インター、旧ブント戦旗派を含む新左翼全党派がスパイ工作の対象組織である。革マル派と中核派が互いに相手組織の全体をスパイの巣窟と呼ぶのは勝手だが、実際には党組織の中枢がスパイで独占されていることはあり得ない。なぜなら、その時その組織は既に崩壊しているだろうから。ただし中枢の一部に喰い込んでいることはあり得る。

 日本共産党の歴史も一面ではスパイとの闘争史だった。戦前の一時期、党の実権はスパイ松村に握られていた。小林多喜二や宮本顕治が逮捕されたのもスパイの手引きによるものだった。戦後もまた、最近の約20年を除いて、赤旗にスパイを摘発した記事が載らない年はなかった。いまもスパイは党内にいると看るのが現実的だろう。岡山でも県委員長がスパイだったこともあるし、地区委員クラスなら何回もあった。

 しかしビビることはない。革命的警戒心を持ちつつ、仲間を信頼して原則的な活動をすることだ。そのさい党の組織原則は重要だ。民主集中制は空文句ではない。党規約に忠実に活動すること。組織を横断して自分の所属以外の党組織に出入りしないことだ。それをする者はスパイの疑いがある。

 私はスパイと闘った経験はないが、民青の地区委員のとき(学生だった)、スパイを疑う基準を聞かされたことがあった。いくら立派なことを言っても行動が伴なわない者。派手なことはやるが地味なことをやらない者。頭の先だけ赤くてそれが思想化されていない者。それらがスパイ、またはスパイになり易い者だと教えられた。その上で、「そんなこと、いつもは忘れろよ」と言われた。

 私は今回の中核派のスパイ摘発を好意的に共感をもって読んだ。それにたいして、スレは皮相だと思った。中核派の多数派が内部対立から、異端をスパイとして断罪することはないだろう。それは連合赤軍で終わっている。それをあるようにいう。それがネット右翼だ。これはレベルが低く人間としても賤しい。

  1. 2013/06/22(土) 20:16:51|
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