古本屋通信

「都議選最大の争点」を回避

古本屋通信   No 2622    2017年  06月19日


 今日の赤旗。日本共産党は「都議選最大の争点・築地から豊洲への移転問題 をパーフェクトに回避した。

 小池百合子を敵に回したら選挙で負けるからひたすら逃げた。いちもく散に遁走した。

 私は昨日「通信 No 2620 東京都議選、築地から豊洲への移転問題」 で 「・・・小池の態度表明を受けて(各党は)微妙に変化するだろう。そこで問題は日本共産党がこの問題で移転反対を貫徹するか否かである」 と書いたばかりである。まあ、アッと驚きだ。こうまで早く寝返るとは思わなかった。コレ詐欺だね。もうオワリだね。


 今日の赤旗は東京都議会選挙の公示日23日を4日後に控え、さながら都議選一色の様相である。それは当然だが、内容を一瞥してアッと驚愕。これを見て何も感じない党員がいたら、もう墓場が近い。

 「都議選大激戦 東京から流れを変えよう」が一面のメイン見出し。関連記事というより都議選メインの記事が(2)(3)(4)(5)(15)。各ページの記事内容を紹介するには及ばない。一面も含めて全6ページの見出しと小見出しに「築地」「豊洲」は有るや無しや? 全く無し。みごとにゼロ

 記事全文をザット読む。見落としがないとは言えないが、たった一箇所もなかった。しかも書かれている内容は殆んど東京都政に関係ない全国問題ばかり。

 こりゃ、完全な敗北主義だナ。選挙にならんわ。私も「築地から豊洲への移転問題」が選挙の争点になりにくいのは認める。だったら初めからそれで争う構えを見せるべきではなかった。共産党は移転派の自公を非難した。そして小池の態度が曖昧だと批判していた。遅れ馳せに小池が移転を認めた。そしたら小池との対決を回避したい共産党が課題そのものから遁走した。これじゃあ自公の批判にもならぬ。党解体。何も訴えることはないから、東京都議選で以下の単語が浮遊する。憐れ選挙にならない。

 共謀罪  加計学園  獣医学部  森友  改憲  集団的自衛権 そして 安倍政権 安倍政権 支持率が下がっている安倍政権  


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 以下に3月中旬の小池書記局長の記者会見を批判した拙文を再録しておく。ここで小池はハッキリと移転に反対の立場で記者会見をやっている。公明党とファーストの会の野合批判は、今日では共産党自身を撃つブーメラン以外ではない。まあガタガタで批判する気も起きない。あのなあ、初めから志位やアンタは引っ込んで、東京都委員長の若林義春が記者会見すべきなんよ。それがスジでしょうが。


   再録

   
古本屋通信   No 2477    2017年  03月15日
 

    早々に崩壊した共産党の都議選・基本スタンス

 池が二人いるから分かり難い。厳密に小池百合子都知事、小池晃書記局長と明記することにしよう。一昨日の小池晃書記局長の記者会見が昨日の赤旗に掲載された。いかにもやりたくなかったらしく、質問されたからシブシブ答えたのがまる判りだ。実際にはもっと喋っただろう。都合が悪いから、記事は短くしてあるのだ。読めばそれくらいは分かる。


  2017年3月14日(火)   赤旗
 都議選、都政の闇つくった自公対共産が対決軸
 矛盾の公と「都民ファースト」協力  小池晃書記局長が指摘

 日本共産党の小池晃書記局長は13日の記者会見で、東京都議会の「都民ファーストの会」と公明党との選挙協力について問われ、「都政の闇をつくってきた公明党と都民ファーストの会の選挙協力は大変な矛盾だ」と指摘しました。

 小池氏は、築地市場の豊洲移転を推進し、都政の闇をつくってきたのは自民党と公明党だと強調。「『都政大改革』を掲げる都民ファーストの会が、なぜ、都政の闇をつくってきた公明党と選挙協力ができるのか、これは、大変な矛盾だ」と指摘しました。

 その上で、「今度の都議選の対決構図は、都政の闇、“利権、私物化、情報隠し”の都政をつくってきた自民党・公明党対共産党のたたかいだ」と強調。「この訴えを強めていきたい」と表明しました。




 古本屋通信  

 まず赤旗の見出しが分かりにくい、というより、ことさら分かり難くしているように見える。分かり易く書き換えておこう。

 都議選都政の闇つくった自公両党 対 共産 が対決軸
 矛盾した明党 と 「都民ファーストの会協力  小池書記局長が指摘


 政治音痴以外なら誰でも分かる。共産党は都知事選挙を鳥越候補でたたかった。相手は自公候補と小池百合子現知事だった。したがって共産党は小池百合子都知事の野党である。それが大原則である(民進党と公明党のアホウはこのさい置いておこう)。これは互いに選挙公約を掲げてたたかったのだから、明らかに野党である。選挙後に発生した問題で共産党が個別に小池百合子都知事の提出した案件に賛成することはありうる。これは何処の地方議会でも一杯ある。岡山県議会でも岡山市議会でもある。岡山市議会なんか殆どの案件で賛成に廻っている。しかし共産党議員団が知事野党であることに些かの変更もない。で、東京都の場合には都議選がある。当然ながら共産党は都議会野党として、小池与党とたたかうことになる。それが何党であってもたたかう。現状では小池百合子都知事を支える会派は「都民ファーストの会」であるから、コレトとたたかうことが基本になるが、もちろん選挙は個別の党派・会派が凌ぎを削る党派戦だから自民党、公明党、民進党、維新の党ともたたかう。たたかう主要な相手を予め限定する選挙戦はありえないが、別けても小池百合子都知事与党の「都民ファーストの会」を除外するなど、日和見どころではない選挙公約の裏切りである。

 こういうことだ。小池百合子都知事人気に腰を抜かして民進党を脱党した民進党都議。さらに都知事与党のうま味が忘れられず何が何でも与党になりたい公明党都議。共産党も全く彼らと変わらない。いや、もっと悪い。小池百合子都知事与党とのたたかいを回避する口実に、自公両党をたたかう敵に設定しているからだ。卑怯者である。つまり何処までも国政レベルの「自公対野党共闘」の公式を都政に持ち込む出鱈目。しかしこの図式は既に完全に崩壊しているのだ。公明党が小池百合子都知事とタッグを組むからだ。あのね、小池晃書記局長さんよ、自公とたたかう? 公明党は都議会自民党をはなれて「都民ファーストの会」と共闘するんです。つまり形の上では自公対立なんですよ。共産党は自公とたたかいようがありませんね。つまり空中分解です。

 こういう小学生に話すようなこと、もう止めましょう。離党組だけでなく民進党全体も小池与党化は必至です。だから共産党は国政での「野党共闘」を放棄せず小池百合子都知事与党になるか、それとも国政での「野党共闘」を放棄して小池百合子都知事野党になるかの二者択一しかあり得ません。見る限りにおいて、共産党は民進党や公明党とともに前者の道を選んでいます。小池百合子都知事の与党です。しかしこの選択は都知事選挙での公約を真っ向から踏みにじるだけでなく、いま現在、小池晃書記局長のいう公明党ともたたかうという発言と矛盾します。公明党は既に小池新党と完全な選挙協定を結んでいるからです。すなわち共産党の小池晃書記局長はあり得ない事を喋っています。

 はっきりさせておこう。小池百合子さんは今も自民党員です、そして靖国派の日本会議です。都議会自民党と仲直りするのは時間の問題です。すると東京都議会はオール翼賛議会ですね。その有力な一翼を共産党が担うかって? いいえ、そのときは共産党の議席は数議席しかありませんから、有力な一翼ではありません。存在意義を失った泡沫会派です。

 まあザッと、こういうシナリオなんですが、私は何だか不自然に感じます。どこかにスパイが潜入しているような不気味さがありますね。
  1. 2017/06/19(月) 05:50:22|
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