古本屋通信

左翼業界という言葉を使う意図

古本屋通信   No 2602    2017年  06月06日


    左翼業界という言葉を使う意図

 古本屋通信は左翼ブログとしては読者数は多い方だと思うが、投稿欄を閉じているから、反応は2チャン位しかない。2チャンも荒れだしたら、限りなく低レベルに堕ちる。たぶん投稿する方が自分にあきれ果てて放り出すのだろう。最初から悪罵の結論ありきでは議論にならない。で御自分のブログで(悪罵でもよいから)批判記事を書いてくれる人を心待ちにしているのだが、なかなか現れない。これは党員だったら当然だろうが、一般のリベラルの方の反応は欲しいのだ。
 そう思ってポータルサイトに「古本屋通信」と入れたら、9番目に以下のマーキー さんの投稿がヒットした。うれしい。2ケ月前の投稿なので今日まで私の目に触れなかったのだろう。全文を貼らして頂きます。極めて友好的な且つ批判的な文だと認識しています。

 今回はご意見に対する私の全面的な反論ではなく、「左翼業界」という語を、「」も付けないでなぜ使ったか、いわば私の意図する左翼業界の意味をごく簡単に説明して、最初の御挨拶に替えたいと思います。



古本屋通信さんと「左翼業界」
投稿者:マーキー 投稿日:2017年 4月 4日(火)
世の中は「新年度」気分っぽい(新入社員を迎えてってニュースをやっていた)けど、プ~太郎の私は朝からぼーっとしている。先週の金曜日に元の会社に頼まれた「いっとき仕事」が終わったので疲れがでたらしい。昔、吉行淳之介さんは「1時間仕事するために残りの23時間がある」と書いたことがあるけど、歳をとるとその気持ちがよくわかる。「週休二日」ではとても疲れがとれず、「週休三日」は必要となってしまった。

何となく古本屋通信さんのサイトを覗いていたら、「左翼業界」という言葉にぶつかってビックリ。その言葉がでてくる前後を引用する。

自他の文章を考える(古本屋通信No 2505,2017/04/04)
http://matinofuruhonya.blog.fc2.com/blog-entry-2847.html

(引用開始)

私自身は他人を批判する文を得意とする。丸山真男や古在由重に論争文が少ないのをやや不満とする。私が武田と石村をやっつけた文は支持されなかった。そう思って石崎徹を批判した 「通信 No 2484 石崎徹「天皇退位私論」批判」 を見たら、25個の拍手が付いていた。それで石崎のモト文を見たら拍手はゼロだった。両者の読者数に一桁の差があるとしても、これではどうしようもないだろう。拙文は石崎文の成否を問うていた。私ならブログを閉鎖する。石崎には恥の感覚がない。したがって自意識がない。

鬼藤千春はブログを閉じた。まだ鬼藤には恥の感覚がある。自意識がある。鬼藤は昨年11月に自他を欺いてネットから消えた。彼の最後の記事はこうだった。
 「2016年10月31日【お知らせ】 この度、わたくし鬼藤千春は、「短歌とエッセイ集」を出版することに致しました。約300ページの本になる予定です。いま、その原稿に手を入れているところです。11月上旬に印刷所に原稿を送り、年末を目途に完成をめざしています。」

エッセイ集など何時まで待っても出版されなかった。最後の文には111個の拍手が付いている。その前日は6個だ。まいにち一つずつ自分で拍手欄をクリックしたのだろう。こういう幼稚な所業は惨めである。私には鬼藤の遁走が理解できた。あらゆる民主戦線から追放され、最後に行き着いた先が龍短歌会だった。この保守歌壇に鬼藤を容れる空間などあろう筈がない。そういうことさえも彼は解らなかった。左翼業界から脱落した世間しらずの終着点だったろう。


(引用終わり)

古本屋通信さんは、「」もつけずに「左翼業界」という言葉を使っているけど私には初見。古本屋通信さんは奇特な方で、1945年生まれの元「日共党員」(あくまで私の推測)にもかかわらず、「前進」をたまにコピペして教えてくれる人(私が「前進」を読むのは元記事として確認するときだけ(笑))。「左翼業界から脱落した世間しらず」という用例から判断すると、古本屋通信さんは、「日共及び日共関連業界(イメージするのは、アカハタ、大学生協、新日本出版、民商等、日共の影響力のある企業及びそこに所属する人々)」という意味で使っているらしい。文章の調子から判断すると古本屋通信さんご自身はまだ「左翼業界」の一員らしいのでめでたい(笑)。

私は大昔、「左翼」という自覚を持っていたけど、「左翼業界」が存在するとは思ったこともなかった。「任侠団体」やそれに所属する方々を通称して「やくざ業界」ということがあるけど、「左翼業界」もそう受け取ればいいのかなー。色々思うこともあるけど、「私自身は他人を批判する文を得意とする」という人の文章をネタにするのはコワイのでこれ以上は書かないことにする(笑)。


 古本屋通信
 
まず冒頭で断わっておく。上記のマーキーさん引用の記事を読んだらしい鬼藤氏から当方に苦情の通知があった。別に私に事実誤認があったわけではないが、彼の言い分も認めて私の元文(通信No 2505 と 通信No 2544)の一部を削除しコメントも付けている。ここで他人の引用文に朱を入れるわけにはいかないので、元文を参照してください

説明は極めて簡単に済みます。業界と云うのは商業用語です。出版業界、古書業界、古紙業界、印刷業界、などなど。本来商業目的の業者個人及び企業の集合を意味する、いわば(相互扶助の)利益団体の集合名詞ですね。だから普通それ以外には使いません。

 ところが本来は利益団体であってはならない部分が利益団体になっている例があります。その典型が政治と宗教の世界です。これは政治業界と宗教業界と呼んでもよろしいが、それでは余りにも巨大で意味不明なので、もっと分割して使うのです。

 と云っても私は政治業界のうち左翼業界しか興味がありませんから、左翼業界だけを 「 」 も付けないで使います。正確には①新左翼も含む左翼業界と、②共産党圏だけの「共産党業界」を意味する左翼業界があります。でも私は大抵①、②を含めて左翼業界を使います。

 本来商業目的でない政治集団の集合を業界と見做して、そう呼ぶのですから、そこには皮肉と批判が籠められています。しかし政治集団も資本主義社会の外に存在するわけではありませんから、ピュアーな政治理念だけで運営できよう筈がありません。だから左翼業界は厳然と存在します。いわばあるがままを認めて認識する必要があります。そう言う意味では、否定的でない左翼業界です。「 」なしで使っても構わないと思います。尚、私の使用法自体も極めて便宜的です。したがって多分議論に値するに及ばないでしょう。再論することはありませんから、そのようにご了解ください。
  1. 2017/06/06(火) 13:49:09|
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