古本屋通信

池内さおりはおかしいのでは?

古本屋通信   No 2599    2017年  06月04日


  池内さおりと共産党は一寸おかしいのでは?


 キンピーサイトでえらいコメントが続いているので一寸赤旗記事全文を覗いてみた。池内の質問全文は掲載されていない。掲載されてはいないけれど、池内は「刑法改正案」(厳罰化)に賛成討論したのであろう。ところがその「刑法改正案」の全文はおろか骨子さえ赤旗には掲載されていない。そもそもこういう無い無い記事では全く意味が通じ無い。それで私は「刑法改正案」を朝日新聞から引っ張ってきた。それを赤旗記事の後に貼っておく。
 私は今回の法改正は初耳だし、ド素人だから賛否を述べる資格はないが、率直に言って疑問を感じた。それを最小限書いておく。




  2017年6月3日(土)   赤旗
  性犯罪厳罰化の刑法改正案
 根絶へ強化求める 池内氏質問
 衆院審議入り

 (写真)質問する池内さおり議員=2日、衆院本会議
 性犯罪の厳罰化を図る刑法改正案が2日、衆院本会議で審議入りしました。日本共産党の池内さおり議員が質問に立ち、性暴力被害をなくすための、さらなる法改正や取り組み強化を求めました。

 「魂の殺人」と言われる性犯罪の被害者数は推計年間16万人にのぼるのに、被害届が出されるのは数%、有罪となる加害者は500人にとどまります。

 池内氏は、性的暴行を受けたが不起訴とされたのは不服として、検察審査会に審査を申し立てたジャーナリストの詩織さんが「レイプの被害にあったことで、性犯罪の被害者を取り巻く法的・社会的状況が、被害者にとってどれほど不利に働くものか痛感した」と述べていると指摘。「大多数の加害者が野放しにされている現実をどう認識するのか」とただしました。金田勝年法相は「一般論として、検察当局は法と証拠に基づいて適正に対処している」と述べるにとどまりました。

 また、池内氏は、現行刑法が110年前、家父長制のもとで女性が無能力者とされていた時代に制定され、強姦(ごうかん)罪の保護法益は「性的秩序の維持」「貞操」にあるとされていたと指摘。戦後、保護法益は「性的自由」とする解釈に変更されたものの、「同じ条文で異なる保護法益を実現することは不可能だ」と批判しました。

 池内氏は、国連が「女性に対する暴力」を定義し、「性に基づく一切の暴力」を根絶する姿勢を明確にしたことなどをあげ、「今回の改正にあたり、保護法益を『性的自由』にとどめず、『心身の完全性』『人間の尊厳、人格そのものを脅かす性的暴行からの保護』と抜本的に改めるべきだ」と主張。「性暴力の根絶は、社会の意識変革なしにはあり得ない」として、ジェンダー教育の抜本強化などを求めました。



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 2017年3月7日11時55分  朝日新聞デジタル
 性犯罪厳罰化、刑法改正案を閣議決定 告訴なしで立件可  
 政府は7日、性犯罪を厳罰化する刑法の改正法案を閣議決定した。被害者の告訴がない場合でも罪に問えるようにすることなどが柱。法案が成立すれば、性犯罪については1907(明治40)年の刑法制定以来の大規模な改正となる。

首絞められ、男の先輩に無理やり… 性被害受けた男性

 法相の諮問機関「法制審議会」による昨年9月の答申を受け、法務省が検討していた。強姦(ごうかん)罪や強制わいせつ罪は、捜査機関が立件するには被害者の告訴が必要な「親告罪」とされてきた。改正法案では、罪に問うかを被害者に委ねることは精神的な負担が大きいとして、告訴がなくても立件できるようにする。

 強姦罪の名称は「強制性交等罪」に変更。現行は「加害者は男性、被害者は女性」だが、男女の区別なく処罰の対象とする。法定刑は「懲役3年以上」から、殺人罪の下限と同じ「懲役5年以上」に引き上げる。強姦致死傷罪も「強制性交等致死傷罪」に変え、罰則は「無期または懲役5年以上」から「無期または懲役6年以上」になる。

 また、家庭内の性的虐待などに対応した「監護者わいせつ罪」と「監護者性交等罪」を新設。18歳未満の子どもに対し、生活を支える親など(監護者)が「影響力に乗じて」及んだわいせつ行為や性交を処罰する。強制性交等罪などは、これまで通り加害者による「暴行と脅迫」が罪の成立のために必要だが、監護者による罪は、被害者が抵抗したかどうかに関係なく問われる。(金子元希)

■改正法案の骨子 (コレも朝日新聞記事)

強姦(ごうかん)罪や強制わいせつ罪は被害者の告訴がなくても罪に問える

強姦罪を「強制性交等罪」に改め、男女とも加害者・被害者になる。法定刑は「懲役3年以上」から「懲役5年以上」に引き上げる。致死傷罪については「無期または懲役5年以上」から「無期または懲役6年以上」にする

「監護者わいせつ罪」と「監護者性交等罪」を新設し、生活を支える立場の親などが影響力に乗じて18歳未満に及んだ行為を処罰する

強盗と強姦が同じ機会に行われた場合、その前後を問わず「無期または懲役7年以上」に罰則を統一する
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   古本屋通信

冒頭に書いたように、そもそも赤旗はこういう曖昧な記事を書くべきではない。まさか池内が党議を経ないで個人的に賛成討論をした訳ではないだろうから、「刑法改正案」に賛成なら賛成、反対なら反対と明記したうえで、せめて朝日なみに「改正案」の骨子を明記し、池内質問の全文または要旨を掲載すべきであろう。国会質問はユーチューブ化できないのか、できるのなら掲載してほしい。上記の赤旗の記事は記事になっていない。

あくまで素人の疑問であるが、赤旗には 「性犯罪の被害者数は推計年間16万人にのぼるのに、被害届が出されるのは数%、有罪となる加害者は500人にとどまります」 とある。だから厳罰化というのは短絡的に過ぎないか。16万人がそもそも推定であるし、コレには強姦、強制わいせつ、および未遂も含まれているだろう。そもそも推定の根拠が薄弱である。つまり被害届が出され最終的な刑が確定しないと被害者数など幽霊である。もっとハッキリ言おう。強姦と和姦の境界線など個別に裁判を経ないと確定できない。つまり16万人のうち推定15万人は和姦なのである。1万人が強姦・強制わいせつ容疑であり、そのうちの何割かが被害届を出す。そして最終的に500人の有罪が確定する。これが自然なのではないか。

いちばん違和感を持つのは男女の秘めごとに権力が不当に介入して来ることである。男女の間の性行為には、男女で性欲の表現の表面的な相違もあって、しばしば和姦が強姦的な顕われ方をするだろう。だから結果が良ければ発動のかたちは問題にしない。これが強姦罪や強制わいせつ罪が親告罪である根拠だ。これを一気に覆す理由はない。

それでも強姦と和姦の境界線がはっきり付く場合はある。未知の男女の間の事件である。これは現行法で処理できる。被害届を提出できる環境づくりである。極力秘密を守り告訴させるのだ。それでも裁判沙汰にしたくない女性はいるだろう。でもその場合は、親告罪を外すと余計に女性の人権を傷つけるだろう。

「強姦罪を「強制性交等罪」に改め、男女とも加害者・被害者」にするのは反対である。たぶん男の被害者を想定しての案だろう。女が男を強姦することは生殖器の機能上あり得ない。女が男を強制わいせつすることはあるから、女にも強制わいせつ罪は適用されていた。従来通りでよい。だから法改正は要らない。男が男を犯すことが問題になっているのだろう。でもコレは性犯罪とすべきではない。たぶん性的マイノリティを認めることと同時並行の法改正だろう。私は池内と違って性的マイノリティに消極的である。で、私は現行では暴力事犯が相当すると思う。

 以上だが、現行法で著しい不都合はないと思う。率直に意見を書いたが、「共謀罪」と違って階級性は稀薄だろう。自分の意見に固執しない。
  1. 2017/06/04(日) 19:04:28|
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