古本屋通信

「共謀罪」廃案。中核派を転載

古本屋通信   No 2598    2017年  06月03日


  「共謀罪」を廃案に。中核派の記事を転載する。


 この間の「共謀罪」反対運動が今一つ説得力に欠ける理由は、この悪法が(犯罪の対象を社会運動と関係ない一般市民の内面の自由まで拡大して監視するのは事実であるが)究極には革命運動を含むすべての社会運動を根こそぎ弾圧し、国家権力の意のままになる戦前の暗黒社会の再現を目指す戦後版治安維持法であること、にも拘らずその訴えがきわめて弱いことである(その理由は日本共産党が無理をして民進党の「共謀罪」賛成派と妥協を図ったからである。野田政権時代の民主党は「共謀罪」推進の急先鋒だった)。

 自公政権と権力はさかんに「一般市民は取り締まりの対象にしない」と宣伝している。これは究極にはデマ宣伝である。だが、市民生活の些細な部分に最初から盗聴器を仕掛けるわけではない。最初は突出した部分をターゲットに弾圧して、そのご権力に批判的な部分を根こそぎ弾圧するのである。これは戦前の治安維持法、戦後の一連の弾圧法(破防法から始まって凶器準備集合罪、さらに迷惑防止条例に至るまで)を見れば明らかである。

 以下に貼る中核派の運動に対しては賛否があろう。私も全面的には賛成できない。「71年渋谷暴動は正義の闘い」の部分である。これは極左的挑発だった。でも私は、だからと云って星野さんが有罪だとは思わない。星野さん支援の中核派の闘いを支持したい。また大坂さんの容疑事実がどうであれ、全国に手配写真を貼りまくって、数百万の懸賞金を餌に密告を奨励する一億五千万総監視社会に深い憤りを禁じ得ない。まさにこれこそが「共謀罪」の先どりであったろう。

 新左翼党派に掛けられている監視と弾圧。これこそが「共謀罪」攻撃である。そう見做す視点の欠落こそが、今の「共謀罪」反対運動を説得力に欠けるものにしている。あらたな視座の獲得を提唱したい。ここは中核派総体に対する賛否は別にして、星野さんを奪還し、大坂さん指名手配・監視体制を粉砕することが、「共謀罪」攻撃を粉砕する上で欠かせないと確信する。

 先日逮捕された人物が大坂さん本人か否かについて『前進』の書き方はあいまいである。本人だと読めるが、公判まで黙秘を貫徹するということだろう。左翼2チャンも私もそう認識している。大坂さんの黙秘を支持したい。




 大坂同志は無実 71年渋谷暴動は正義の闘いだ デッチあげ弾圧に大反撃を! 革命的共産主義者同盟
 発行日: 2017年6月 1日 第2848号 主張/理論
 週刊『前進』02頁(2848号01面01)(2017/06/01)
  大坂同志は無実
 71年渋谷暴動は正義の闘いだ
 デッチあげ弾圧に大反撃を!
 革命的共産主義者同盟

 日帝・国家権力は、労働者階級の最先頭で闘う2人の同志に対し、5月18日にデッチあげ弾圧をしかけてきた。そして、共謀罪制定攻撃と一体で、23日からマスコミを使って中核派(革共同)への反動的なキャンペーンを一斉に開始した。絶対に許さない。5・18弾圧は労働者の団結の破壊、革共同壊滅を狙った、共謀罪の先取り攻撃である。春闘統一行動を口実に12日にデッチあげで不当逮捕・勾留されている関西合同労組の3組合員とともに、今すぐ2同志を釈放しろ! 革共同は完全黙秘・非転向で闘う2同志と団結し、弾圧粉砕へ総決起する。すべてのみなさんが、日帝・安倍政権の憎むべき暴挙に怒りを燃やし、ともに決起することを訴えます。

 星野同志は無実で42年

 大阪府警は5月18日、広島で、1人の同志をホテルの宿泊名義を口実とした「有印私文書偽造・同行使」なる容疑をデッチあげて襲撃的に逮捕し、もう1人の同志を「公務執行妨害」をデッチあげて逮捕した。「公務執行妨害」など事実として一切ない。はじめから逮捕を目的としたデッチあげだ。
 その上で、国家権力は逮捕された1人の同志を、1971年11月14日の渋谷暴動闘争での警察官の死亡事件を口実として警視庁が指名手配した大坂正明同志であるとして、「殺人罪」での逮捕を狙っている。
 この間、大坂正明同志にかけられた、権力・マスコミの許しがたいキャンペーンに対し、革共同としてはっきりと声明する。大坂同志への指名手配攻撃はすべてがデッチあげである。
 大坂正明同志は無実だ。
 46年にもわたる指名手配攻撃は、71年11月14日の渋谷闘争を頂点とする沖縄返還協定批准阻止闘争の大きさに対する、階級的な報復弾圧にほかならない。「46年」とは当時の時効15年を3回以上も上回る。こんなことは絶対に許されない!
 同じく11・14渋谷闘争に決起し、「殺人罪」をデッチあげられた星野文昭同志は、無実であるにもかかわらず無期懲役刑を受け、獄中42年を強いられている。星野同志は再審を求め、徳島刑務所で不屈に闘いぬいている。大坂同志への指名手配は、星野同志と同様の、国家権力によるデッチあげである。
 これまでの星野再審闘争の中で、星野同志の無実が徹底的に明らかにされてきた。この地平は同時に大坂同志の無実を示すものだ。「証拠」は、当時、半数が少年であった6人の学生たちの、警察官・検察官による拷問的な取り調べで強制されたうその「供述」しかない。6人のうち5人はその後、法廷で「供述は記憶と違う。強制されたもの」と証言(1人は証言拒否)し、供述自体が権力によってつくり上げられたものであることを暴いた。物証など何もない。検察官は星野同志の無実の証拠をいまだ隠し続けている。なぜ全証拠開示に応じないのか! そのこと自体がデッチあげであることを示して余りある。
 無実であるにもかかわらず逮捕令状を出していること自体が不当の極みであり、大坂同志は一切それに屈せず国家権力と闘い続けた。星野同志と大坂同志の闘いは、二つにして一つの、71年11月をめぐる日帝中枢との闘いである。

 沖縄ゼネストに連帯し

 71年11・14渋谷暴動闘争は、当時の沖縄100万県民の怒りに満ちた「沖縄返還協定批准阻止」の叫びに応え、首都東京に巨万の民衆を結集して闘われた、階級的正義の闘いである。
 米日政府の沖縄返還協定は、沖縄人民の「基地のない平和な沖縄」への願いと要求、「本土復帰・基地撤去」の闘いを踏みにじり、逆に返還を利用して米軍基地機能を強化し、永久基地化しようとするものであった。
 この悪辣(あくらつ)なペテン的「返還」への怒りが爆発し、11・10沖縄ゼネストが闘われた。日本政府は沖縄・本土の徹底的な分断を狙い、警視庁が全学連委員長に破壊活動防止法を適用、首都を戒厳体制において一切の集会・デモを禁圧した。
 11月14日には1万2千人の機動隊が渋谷を制圧する中で、本土の青年労働者・学生は、機動隊の暴力と圧政に屈して永久基地化を認めることを断固拒否し立ち上がった。人生をかけ、沖縄との連帯をかけて「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」の渋谷暴動闘争に決起したのだ。
 この闘いの正義性は「復帰」から45年の沖縄の現状が証明しているではないか! 在日米軍の74%が駐留する戦争のための軍事基地であり、さらに辺野古新基地を建設しようとしている。米日帝国主義の朝鮮侵略戦争の最前線として臨戦態勢が強まり、米軍基地あるがゆえの事件が繰り返されている。「基地の島」「戦争の島」は同時に「非正規の島」として労働者を抑圧し未来を奪っている。ついに、沖縄ではこの現実をゼネストで根底から覆し、日本革命・世界革命へ向かう闘いが始まっている。その姿の中に71年に根底的変革をかけて決起した渋谷闘争の正義性が示されている。
 だからこそ日帝は自らの歴史的犯罪と不正義を塗り隠そうと、大坂同志への攻撃をかけているのだ。大坂同志の闘いは、日帝の戦争政策と沖縄の永久基地化に真っ向から立ち向かった71年11・14闘争の地平そのものである。

 共謀罪の先取り許すな

 いまひとつ重要な確認は、5・18弾圧が日帝の焦りにかられた共謀罪攻撃とひとつのものとしてあるということである。
 日帝・安倍政権は労働者人民の怒りに包囲される中、5月19日衆院法務委員会での「共謀罪」法案(組織的犯罪処罰法改定案)強行採決、23日衆院本会議での強行採決を行った。この強行採決情勢をにらんで、5・18不当逮捕とマスコミでの大々的なキャンペーン(本会議採決と同日の23日)が日帝中枢によって仕組まれたことは明白である。「テロ対策のために」「組織的犯罪集団に適用」と、労働者人民を分断する安倍の反動的キャンペーンと一体で革共同へのデッチあげ攻撃をしかけたのだ。
 だが、追い詰められているのは安倍政権だ。森友学園事件に続き、巨大な疑獄、国家犯罪が加計(かけ)学園事件として明るみに出た。安倍政権は自らと支配階級の犯罪の隠蔽(いんぺい)を図る一方で、その国家を批判し闘う人民には国家暴力で襲いかかり、団結そのものを取り締まろうとしている。こんな国家は今すぐに打ち倒さなければならない!
 共謀罪の核心は、戦争と革命情勢の現実化に対し、労働組合・革命党をはじめ労働者階級のあらゆる団結形態を破壊・壊滅させることで革命を撃破し、支配階級の延命を図ることである。2同志へのデッチあげは共謀罪の制定を待たずに、共謀罪を先取りした、革命党の壊滅を狙う攻撃である。絶対に粉砕しなければならない。
 大坂同志は72年2月21日に指名手配を受けて以降、46年にわたり一貫して国家権力と最前線で闘いぬいてきた。獄中42年の星野同志と並ぶ、革共同と労働者階級の誇るべき不屈の革命家である。
 その背後には、「国鉄決戦でプロレタリア革命を!」をめざす労働者階級の無数の、深く、厚い階級的力がある。大坂同志の46年間の権力との闘いの勝利は、党の非公然体制の勝利であり、労働者階級の勝利である。全国に張り巡らされた指名手配写真は労働者階級の勝利と国家権力の敗北を、日々はっきりわかる形で示し続けた。それは新自由主義と闘う労働者階級の奥深い階級的な底力とその勝利性を示し続けた。だからこそ、権力は恥多き懸賞金にまで走らざるをえなかったのである。
 今、韓国ではパククネを打倒し、民主労総を先頭に6・30社会的ゼネストへ闘いが進んでいる。逮捕されたハンサンギュン民主労総委員長は、獄中から熱烈な檄(げき)を発している。日本の労働者階級人民はこれに連帯し、日本でのゼネストを準備すべきときを迎えている。同時にそれは革命運動にとって非公然活動が決定的位置をもっていることをも示している。
 すべての労働者・人民のみなさん! デッチあげ弾圧にともに怒りを爆発させ、2同志を必ず取り戻そう。この6月、労働者階級の総決起で共謀罪・戦争・改憲粉砕を闘い、国鉄決戦、都議選決戦に勝利しよう。その力が弾圧の狙いを打ち砕く。国家権力の弾圧に絶対に負けない新しい労働者政党をともにつくろう。デッチあげを労働者階級の力で粉砕しよう!



 速報版より《最新15記事紹介》 01 木曜日18:18
大坂同志、星野同志は無実だ 5・31 広島弾圧弾劾し記者会見 - blog News
 5・18広島弾圧、無実の大坂正明同志への指名手配攻撃を党と労働者階級人民の総決起で打ち破る戦闘宣言が発せられた。それは同時に、無実で獄中42年、星野文昭同志を奪還する戦闘宣言となった。
 5月31日、革命的共産主義者同盟、広島弾圧接見弁護団、星野再審弁護団、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、全学連が東京・霞が関の弁護士会館で記者会見を行った。マスコミ14社、30人を超える記者に「大坂同志は無実だ」と訴えた本紙第2848号、「沖縄闘争で獄中42年/無実の星野文昭さんいますぐ解放」(『国際労働運動』21号)が配られた。

 冒頭に、広島弾圧接見弁護団の藤田正人弁護士は、勾留中の2人が取り調べに完全黙秘していることを報告した。完黙・非転向の闘いが権力のデッチあげの狙いを日々打ち砕いている。
 革共同の鎌田雅志同志は「完黙で闘う同志への『殺人罪』でのデッチあげ再逮捕を絶対許さない。46年もの大坂正明同志への指名手配は権力犯罪だ」と断罪し、次のように提起した。
 「星野文昭さんの再審を求める闘いで大坂同志の無実も証明されている」「11・14渋谷暴動闘争は、沖縄ゼネストに連帯した正義の闘いであった」「5・18広島弾圧は共謀罪制定と一体の攻撃である」「戦争絶対反対で闘う人民に、国家権力は暴力で襲いかかってきた。大坂同志への指名手配を粉砕し、広島弾圧2同志と団結して闘いぬく!」
 続いて、星野再審弁護団長の鈴木達夫弁護士が、「星野さんへのデッチあげは何ひとつ物証がない。違法で拷問的な取り調べによって、当時半数が少年だった学生に強制したうその供述調書のみ。それはその後の裁判の中で全部ひっくり返された」と述べ、星野特集号32㌻を示し、星野さんの無実の証拠として、①服の色が違うこと、②鉄パイプに殴打の痕跡がないこと、③十字路で「光」を見たこと、④供述調書は信用できないとした厳島鑑定、の4点を明らかにした。
 そして「星野さんの無実は同時に、同じ証拠構造を持つ大坂さんの無実を示している」と結論づけた。
 星野全国再審連絡会議の狩野満男共同代表は、全証拠開示を求める100万人署名と星野絵画展で広範な運動をつくり出す決意を語った。全学連の斎藤郁真委員長は、全学連大会への襲撃を行った公安警察に対する告訴・国賠を報告し、「この瞬間も権力犯罪は行われている。安倍政権の共謀罪制定は公安警察に巨大な権限を与える」と語気を強めた。
 質疑では記者からも「広島での家宅捜索そのものが憲法違反ではないか」「『過激派』なら誰でも良いという公安警察や裁判所の体質があると思う」といった声が上がった。
 弾圧は必ず労働者人民の怒りと決起に転化する。「星野さん、大坂さんは無実だ!」と職場・地域・街頭で全力で訴えよう。完黙・非転向で闘う広島弾圧の2同志、関合労弾圧の3人をただちに奪還しよう!
  1. 2017/06/03(土) 13:51:19|
  2. 未分類