古本屋通信

朝鮮問題の一断面図

古本屋通信   No 2566    2017年  05月19日


    朝鮮問題の一断面図 ーー 萩原遼をどう捉えるか

 ひとつの仮説だが、萩原遼は深入りし過ぎて対象を精確に見る眼を失った例だろう。まれな事例ではない。男女の関係ではいくらでもある。萩原の読者へ。なぜ版元が文春なのか?

 キンピーサイトに新しいユニークなエントリーが立てられた。ブサヨ管理人が、公明党の朝鮮問題に関する共産党攻撃をネトウヨのそれと見立てて冷やかしている。超面白い。公明党の尤もらしい宣伝ビラも拡大すれば読める。まあ通俗的大衆感覚に迎合した詐欺ビラだわナ。あのなあ、一時期共和国に迎合してカノ地を訪問してゴマを掏っていたのは共産党ではなく、公明党だったのよ。都合が悪いことには全部蓋をしての共産党攻撃は醜いワ。まあそういうペテンの党なのだから仕方がないか。

 で、キンピーサイトだが、全部引用すればよいようなものの、何故か気が進まない。それは朝鮮問題が複雑だからだ。つまり私としてはこの問題に関してキンピーサイトを丸ごと拝借できない。その理由は此処が意見の異なる方の集合サイトだという事もあるが、その他にも例えば萩原遼の取り扱いだ。ブサヨさんは肯定的らしいが私は違う。下に貼る元東大民青さんの意見を私は唯一支持する。そして萩原評価こそ朝鮮問題の要石だと思っている。いま当該書のアマゾンレビューを覗いたが批判は無かった。これじゃあ共産党の朝鮮批判の方がまだマシだ。

 興味ある方は直接キンピーサイトを訪問してください。たぶんそのうち太宰ファンさんからも投稿があるでしょう。そうするとまたヤヤコウシクなるかも知れません。

 引用したいキンピーサイトの文言を3つだけ転載します。ブサヨさん、勝手をお許しください。そしてその下に4年前の元東大民青さんの投稿を貼ります。キンピーサイトとは関係ありませんが、朝鮮問題はコレでよいのです。

 私自身の論稿については、ここ数カ月精力的に日本共産党の朝鮮対応を批判してきましたから、付け加えることはありません。それから私は萩原遼批判を徹底的にやって記事も何本か書いたのですが、本格的な長い論稿は全て消しています。たぶん鬱陶しかったからでしょう。関連のもの一本が残っていましたから、それを最後に貼っておきました。


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busayo_dic
あ~もしもし?天下の公明党がネトウヨ化したらいかんでしょw
北朝鮮労働党とは、かつて日本共産党は仲良くしようとは試みていました。しかしあまりに横暴だったため関係が断絶した歴史を知らないわけじゃないでしょう。

北朝鮮に消えた友と私の物語 (文春文庫) [Kindle版]  萩原 遼
文藝春秋  2012-09-20

な、元赤旗平壌特派員の本なんか読んだことないのでしょうかw?共産党だって何度もバンフ作ってたりしますよ。

拉致問題を最初に取り上げたのも公明党ではなく日本共産党です。問題は、不破哲三が野党外交の成果欲しさに北朝鮮との関係改善を図ろうとして、北朝鮮に忖度しようとして拉致問題をなかったことにしようとしたことでつ。ここをバンバン突っ込むべきなのに、ネトウヨ同様の記事書いてどうするんだすか?あ、赤旗みたいなインチキ記事書くなといった方が効くかなw?


3. KM生@管理人様 2017年05月18日 17:12
萩原遼氏と親交のあるものとして、管理人様の公正な論評は敬服に値します。
1)たすかに宮顕時代は、72年南北朝鮮首脳怪談の評価を巡って朝鮮労働党と対立し、ヘイジョウ特派員引揚げ。拉致問題を巡っても、88年(兵本達吉議員秘書=後日共除名=の調査を元に)参院で橋本敦議員が先駆的に質問。とここまではよかったが、
2)97年21党大会で、不破がクーデターにより(宮顕を追放して)実権を握ってからは、「宮顕的ユーロコミュニズムを乗越え、アジア重視」を打出した。日中共産党和解、総連との和解。たすかに和解自体悪いことではないが、結果的に(宮顕時代に先駆的に行われていた)「中朝両国への批判」は姿を消した。
3)しかし最悪なのは、「その時々の党指導部に無批判的に迎合追随する」下部党員の受動性。先の萩原氏や兵本氏のような「宮顕→不破の変化に噛付いた」党員はごく僅か(結果的にこれらの人々は党外へ放逐された)。大部分の党員は、指導部の変化を何事もなかったかのように受入れた。


4. TAMO2 5月18日 2017年0517:15
日本共産党はある意味筋道を通すけど、公明党は「情緒の党」と言うべき面がありますね。ポピュリズムと言い換えてもいいかもしれません。


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  2013年12月   元東大民青 #-

日本と朝鮮の問題として、「対話の言語が共有されていない」「対話ができる人材がいない」ということが、日本共産党も含めて重要問題なんですね。
かつては朝鮮労働党と日本社会党の友党関係があり、朝鮮労働党の立場を理解する人々がいた。しかし日本社会党が壊滅した後は、そのような人々はいなくなり、ごく一部のチュチェ派や日朝友好運動勢力やアントニオ猪木参議院議員のような友好人士を除けば、みんな「反北」の報道しかなく、日本人が「北」の現実を理解できないという現象が(日本共産党の党員・支持者を含めて)起こっています。
私から見れば萩原遼は最低最悪のプロパガンダ要員で、彼を日本共産党が除籍したのは遅きに失したのだけれども、残念ながら党内でもまだ彼を信用している人々が少なくないようだ。その悪影響が「正気の沙汰ではない」土佐高知さんに見てとれます。

写真集『隣人。38度線の北』(徳間書店)を撮影した初沢亜利さんがインタビューに答えています。
http://diamond.jp/articles/-/33325
ウォッチャーの人たちは、みんな本音のところでは北朝鮮が好きなんですよ。そうでないと何十年と執着し続けないでしょう。一方で、北東アジアの平和と安定についても真剣に取り組んでいるので、「結局は対話以外にあり得ない」という結論になるんでしょうね。ただ、テレビでそれを言っても商売にならないというのも事実で、結果として彼ら自身が反北朝鮮ナショナリズムを煽っている部分があるのかな、と思うことはあります。

この日本における「北」に対する言論空間は、「北」から見れば異様なものとして映ります。
http://d.hatena.ne.jp/mujige/20090525/1243237413
ひとりの女子学生が、私たちにこんな質問をした。
「私たちは日本と仲良くしようとしているのに、日本のマスコミはなぜ反共和国的な報道ばかりするのですか?」

とこのように、日本側の認識と「北」側の認識が完全に隔絶してしまっている点に問題があります。
最大の問題は、日本のマスコミのセンセーショナリズムとそれに無批判な大衆にあると思います。マスコミのセンセーショナリズムは、どこの資本主義国であれある程度は共通するものでしょうが。

それに、日本と「北」の政治体制が全く異なるものであることを考慮に入れず、日本の大衆が「反北」感情を抱けば、何でもかんでも「植民地主義的差別意識」につなげてしまう「友好人士」にも一定の責任はあるでしょう。
2013/12/22(日) 17:54:15 | URL | 元東大民青 #- [ 編集 ]



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  再録


  古本屋通信   No 581  12月21日

  土佐高知さんの「北」記事

 古本屋通信は何時のときにも国際問題には慎重だが、とりわけ朝鮮民主主義人民共和国については口を開きたくない気持ちが強い。それは情報源が殆んどブル・メディアに限られており、私がそれを(とりわけ朝鮮情報に関して)全く信用していないからである。知られる通り今回も「韓国」経由の、いわば敵対国経由の情報が大半である。朝鮮民主主義人民共和国に特派員を派遣していない(派遣できない)のだから、他人の情報の切り売りにならざるを得ない。赤旗だって萩原遼特派員を最後に「北の現地」と切れている。そういう謂わば情報の「空白」の中でモノを言いたくない気持ちが強いのは当然だろう。極端には「処刑の映像」でさえも作為的に合成された、あるいは変形された映像でないという保証はないのだ(古本屋通信)。
 
 これだけイントロを付して、久しぶりに訪問した土佐高知さんの「北」エントリーを、3人の常連のコメントとともに転載する。私の感想は末尾に少しだけ付ける(古本屋通信)。


 獣に支配された北朝鮮を解放せよ  土佐高知 
 北朝鮮の三代目・金正恩氏の叔父で、張成沢国防委員会前副委員長が処刑された。解任・逮捕から上告なしの軍事裁判で死刑判決後即日処刑とは、この国は文明国とは到底言えない。
しかも処刑方法が、公開で機関銃を撃ち込んで原形を止めないほど遺体を損傷させるものだったとか、120匹の猟犬にかみ殺させたものだったとかの情報を聞くたびにおぞましさが募る。
しかもその模様を金正恩氏ら300人が「鑑賞していた」との情報もあるのに及ぶと、この国は野蛮国家との思いを強くする。
政敵の処刑を鑑賞していたことで思い当たるのがヒトラー。
1944年、国防軍の一部がヒトラー暗殺未遂を行ったとき、犯人の一部はピアノ線で吊るされ、時間をかけて絞殺する残虐な方法で絞首刑にされた。
その処刑の模様は映像に記録され、ヒトラーの鑑賞に供されたという。
独裁者の性なのか。
唾棄すべき嗜好である。
そのヒトラーは哀れな末路を迎えたが、金正恩にも似たような末路が訪れるのではないか。
獣のような「指導者」から北朝鮮人民を解放するにはどうすればいいか、国際社会は真剣に考えるべき刻だろう。

*Comment

 NoTitle
 朝鮮民族の遺伝子は変わりません。無駄な努力! posted by 特定日本人 URL 2013.12/17 07:47分 [Edit]


 悪ガキのやることなすことは同じ
 北朝鮮に関する情報については、私の知る限りでは『河信基の深読み』というブログが最も信用がおける内容ですね。週刊誌や新聞社の情報はほとんど当てになりません。
 さて、北朝鮮の現政権ですが、いずれ崩壊の時を迎えるでしょう。北朝鮮の後見人的立場と言われる中国でさえ金正恩政権を見限っているようです。中国も素行不良の部下をいつまでも庇い続けるほど馬鹿ではありませんから。場合によっては米韓ではなく中国が金正恩政権を潰す物理的力を真っ先に行使するかもしれません。「北朝鮮の同盟国の中国がそんなことをするばずがない」と思うかもしれませんが、同盟国だろうとなんだろうと素行不良の政権や全く使えない政権を野放図にしておくほど優しくはないですよ。
 今回の事件の本質は、北朝鮮の経済再建のためには諸外国の経済協力が不可欠と考え、そのためには核放棄もありとする国際協調派とあくまでも核に固執する軍部を中心とする対外強硬派の対立の中で強硬派が協調派を潰しにかかったということでしょうが、協調派とパイプを持っていた中国は黙っていないでしょう。「いきなり」はないでしょうが、軍部独裁の北朝鮮がどうにも言うことを聞かないとなれば、繰り返しになりますが、中国が軍事力で北朝鮮の政権を潰しにいくこともあり得るでしょう。
 ちなみ安倍は金正恩を反面教師にしないといけませんね。安倍は日本を北朝鮮のような国にしようとしている。「アメリカは同盟国だからどんな時でも日本を支持してくれる」なんて思っていたら大間違い。中国が悪ガキの金正恩政権を許さないと思っているのと同様に、安倍も悪ガキぶりの度が過ぎればアメリカも許さないでしょう。posted by 万物流転 URL 2013.12/17 09:25分 [Edit]


 驚きました。
 今回の出来事。
まさに、独裁者ですね。今後も粛正の嵐は吹き荒れるのか、、、。
公開処刑で思い出したのですが、戦時中、日本も中国で数多の公開処刑を行っていましたね。
日本人の軍人、軍属、その家族(日傘をさして見物する婦人、子供を含む)が大勢見物する中で刀で断頭されている数人の中国人?が写されている写真を見た事があります。首筋から血を噴き出している瞬間も写っていましたし、地面に転がっている首も写っていました。
今回の件についても「朝鮮民族」云々というより、そのような体制がそうさせているのであって、ある民族だけを差別して見るという事は、自らも同じ過ちを犯してしまう事になる可能性がありますね。 大げさだけど、人類の歴史を振り返ってみれば、日本人がどこから来たのか、そして、中世(?)以降、大陸〜半島から多くの渡来人が日本に入って来ています。「特定日本人」さんも何代か遡れば半島の血が入っている事だって十分考えられます。 posted by 阿波太郎  URL 2013.12/18 10:39分 [Edit]



 以下、古本屋通信

 土佐高知さんの感情的な反応がいただけない。とりわけ結びの「獣のような指導者から北朝鮮人民を解放するにはどうすればいいか、国際社会は真剣に考えるべき刻だろう」に至っては、「反宮廷革命をこの地に輸出せよ」と呼びかけているように聞こえる。頭に血が上ったのだろうが、正気の沙汰ではない。見てきたような「刑場の様子」の描写も全部不確かな「情報」の伝聞で、「反北キャンペーン」と符合する。だいいち、処刑の方法など2次的、3次的であり、そういう「情報」にこだわっている時点で、既に冷静な分析能力を失っている。まあ、軽薄だね。共産党中央はたぶんもう少し冷静だろう。このレベルだと、いくらアクセスが多くても、古本屋通信は土佐高知さんのサイトのレベルを完全に越えてるね。スミマセン。
 コメントの中では万物流転さんの、私が青字に変換した部分は情報としては傾聴に値すると思います。その真偽は検証してみないと分かりませんが、こういう断片的な情報を収集して蓄積していくしかないでしょう。私は早々に「河信基の深読み」さんを訪問するつもりです。
  1. 2017/05/19(金) 08:15:54|
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