古本屋通信

婚姻外性愛に就いて

古本屋通信   No 2539    2017年  04月25日


       婚姻外性愛に就いて

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     更新日時 : 2017/04/25    06:42


 婚姻外性愛は多くのばあい不倫と呼ばれるが、結婚していない一対の男女の関係もあるから必ずしも不倫ではない。いわゆる同棲である。私の見解は不倫であれ、同棲であれ、他人の個別的性愛については、いっさい口を挟まずである。つまり他人の寝室での出来事など確かな証拠はない。これはあらゆる場合にそうである。

 戦前のハウスキーパー然り。小林多喜二が目くらましのために非党員の女と同棲した。そして実際の小説 『党生活者』 で笠原なる女を描いた。そしたら戦後になって平野謙が論難した。平野は観念論だった。倉橋由美子と変わらなかった。

 戦前の党スパイ大泉のハウスキーパー熊沢光子が大泉のスパイを知らずに共同生活を続け、のち大泉のスパイが発覚後、熊沢は獄中で自殺した。党は彼女に責任はないと繰り返し言ったが、それでも自殺した。全責任はスパイを使った天皇制権力とスパイ大泉にある。この責任を当時の党に帰するのが観念論である。当時にあってハウスキーパーは今で言う同棲だった。これを採用した党の側に何の責任もない。しかも制度として存在していたわけではない。論難は平野謙と同じ誤りである。

 戦前の男女関係における男優位は党活動にも反映している。だから戦前の党員が女を利用して自分の安泰を計ったという批判が出る。だが戦前であろうと戦後であろうと、コミュニストの非合法活動に偽装結婚は一般的だった。あまり問題にならないが偽装結婚においては、男女間でフィジカルな関係は寧ろ少なかったとの見方もある。禁じられていたのではなかろうが、そういう余裕はなかったのかも知れない。私の認識では、革マル派の男女関係は厳格だ。戦後の重信房子と奥平剛士の関係を想起するのもよい。偽装結婚の、しかも重信主導である。奥平は重信に利用され、自死を強制された犠牲者か。私は戦前に於けるハウスキーパーの議論は無意味だと思う。

 戦後の婚姻外性愛(不倫)非難は宮本顕治批判に始まる。百合子という細君がいながら百合子秘書に手を付けたとの批判である。私はコレがなぜ悪いか、一向に解せない。世間には小説の数の何十倍もあるだろう。構わないではないか。せいぜい3者間の問題である。

 こういう議論は窮屈である。もう30年になる。霜多正次が小説で男女間の婚姻外性愛を必ずしも否定的にではなく描いた。そしたら民文で問題になった。新船海三郎だったかの党文化官僚がケチをつけた。不倫に対する党の立場は 「これを認めず」 だそうな。

 この問題を生協の I さんと話し合ったことがある。良いも悪いも 好きになったら仕方がないじゃあないか。でも選挙に出るのはマズイから、そういう人は人選から外さねばならないと。しかしコレもおかしい。自民党から共産党までオカシイ。今後はいっさい下半身の責任は問わない、そういうルールを日本国憲法に明記すべきである。

 私は党岡山県委員会関係でも多くのスキャンダルを知っている。噂を超える事実も多い。関係者全員が死んでしまったら書くだろうか。


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  加筆

 店長ランキングが再びトップに跳ね上がったから、気をよくして少し加える。戦前の党、しかも弾圧によって壊滅寸前のスパイ査問事件時の党の総勢はせいぜい百人規模だったろう。今の中核派や核マル派よりはるかに小さい。当時の党生活、それも党生活の一端である男女関係や婚姻の形態、そこでの男女のありかたやモラルについて、戦後数十年が経過してから論じるのがオカシイ。デタラメであってもそれが歴史的事実なら受け入れなければならない。それによって党活動の先駆性は損なわれない。

 ついでに査問事件でスパイ小畑が死亡したことについて。大泉がスパイだったことは明らかである。小畑のシロ・クロだが、共産党がクロだと云うのだからクロが事実である。治安維持法が失効したから併罪も失効した。これは当時の司法当局の判断である。だって、今さら小畑を蘇生させる際に彼を仰向けにしたか、うつ伏せにしたかなど検証不可能である。小畑がスパイではなかった、或いはあったとする証拠はない。党見解を覆す明白な証拠がない以上、小畑もスパイである。この件を持ち出すのは例外なく反共攻撃である。だって反共で有名なあの有名な公明党創価学会でさえも春日違憲質問に味方しなかった。
  1. 2017/04/25(火) 04:48:23|
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