古本屋通信

今朝の赤旗一面。緊急発言

古本屋通信   No 2493    2017年  03月30日


    今朝の赤旗一面の記事について緊急発言

 5分前にきょうの赤旗を見た。一面の左半分に国連会議2日目の記事。肝腎の点だけ。その前に私の基本的スタンス。国際的カンパニア会議に日本政府が参加しようが不参加だろうが、どっちでもよい。同じく米英仏「韓」の帝国主義列強が参加しようが不参加だろうが、どっちでもよい。同じくロシアが参加しようが不参加だろうが、どっちでもよい。中国が棄権なのも構わない。朝鮮(共和国)は参加らしいが、どちらでもよい。

 きょうの赤旗一面に「被爆者が日本政府非難」とあり、「カナダに在住のサーロー節子さん(85)」が登壇して日本政府を非難する演説をしたと載っている。彼女のことは赤旗だけでなく、昨日のブル新聞ウェブにも掲載されていた。

 演説の全文は分からない。赤旗もブル新聞も、彼女が日本政府の不参加を非難しているとだけ書いている。まず疑問だが、被爆者であることは事実だろう。で、いったい彼女はカナダに永住してカナダ国籍を取得しているカナダ公民なのか、それとも日本国籍を有する日本人なのか。おそらく前者だろう。でないとサーロー節子とは名乗らないだろう。国連事務局が彼女を演壇に立たせて、被爆者代表として演説させた。そこまでは構わないだろう。しかしカナダの公民が、他国である日本政府を名指しで非難したのは極めて異例のことだ。内政干渉だから議事録から削除せよとまで言わない。しかしコレを、我が意を得たりとばかり何の批判的視点も持たないで掲載した赤旗とブル新聞は糾弾に価する。まあブル新聞はそういうデタラメな新聞だから仕方がない。赤旗は自主独立の日本共産党の機関紙である。だったら内政外交問題の鈍感は許されない。サーロー節子さんの記事は掲載すべきではなかった。

 赤旗の破綻はサーロー節子の発言の次の一部分で直ちに明らかになる。

 「交渉に全面的に参加する能力のない日本政府を糾弾したい。彼らは外国人の要人を広島に呼び、核兵器による惨状を知ってもらうことで核軍縮の重要な役割を果たしているというが、米国の核の傘に入り続けていては、それは口先だけで責任逃れの行為にしかならない」。

 私はこれは英語で演説したのを、国連ではなく赤旗記者が日本語に翻訳して掲載したのだと思う(いかにも翻訳がミエミエのギクシャクした日本語だ)。それを前提に書くが、「外国人の要人」 というのはオバマ前大統領である。この文脈のなか、すなわち日本政府を非難する文脈のなかで、サーローさんはオバマを受け入れた主要な日本は日本政府であること、そしてそれはマヤカシノの「核軍縮の重要な役割」であると言っている。そう捉えられる。私はここで、赤旗の正確でない日本語訳を疑っている(たぶん元演説では「外国人の要人」というのがオバマを指すと明らかな表現があったが、それでは赤旗が都合が悪いから曖昧にした?)が、それは書かないでおこう。

 私はオバマの広島訪問は反対だったから、ブログにそう書いた。中核派も反対だった。日本共産党と原水協と被団協は、かぎりなく歓迎に近い容認だった。だから何人かの党員はオバマ訪広を歓迎する記事を書いた。赤旗は少なくともオバマ訪広を批判しなかった。すべては日本共産党の選挙対策であった。結果的にオバマは平和の使者になった。オバマ訪広は核廃絶の第一歩を記念するモニュメントとして末長く記録されることになった。やっとれんナ。

 多くは言うまい。サーローさんを下手に引用したばかりに、赤旗は半年前の記事との、言い繕うことのできない矛盾を露呈してしまった。小さな破綻と言えばそれまでだが、こういう綻びは日常的に散見される。

 一昨日の日刊紙によれば、赤旗記者を募集している。テストはきびしくお願いしますネ。


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   再録




   古本屋通信    No 1546   8月06日

70回目の8月6日
   副題  滅び行く原水禁世界大会 (村井さん撮影の写真を見て副題を追加しました)


  日本共産党福山市議の河村ひろ子さんが 「70回目の8月6日」 と題して書いている。私も同じタイトルで少し書こう。

  河村さんは広島市に行かず(行けず)、原水禁大会にも触れていない。たぶん村井さんも行っていない(ありゃ、村井さんは世界大会に参加していた。会場の写真がある。なんだ、この参加者数は。信じられない。歯が抜けているどころか、席が半分も埋まっていない。こんな世界大会は初めて見た。この写真を撮ってきただけでも村井さんはエライ。 後記 7日の赤旗では5500人とあった。大ウソを言うな。どう贔屓目に見ても1500人だろう)。私はホッとしている。皮肉ではなくそれだけでソンケイする。いっぽう武田英夫クンが広島に行ったと云って、訳の分からない(意味不明の)文を書いている。それだけでケイベツに価する。


 私は核拡散防止条約を賛美するしかやることがない原水爆禁止大会、つまりアメリカ帝国主義の世界戦争を賛美するしかやることがなくなった原水爆禁止運動は百害あって一利なしだと思っている。だから毎年8月6日が来るのが鬱陶しくてたまらない。この腐りきった原水爆禁止大会の賛美者はさすがに少数派になった。福山からさえ参加しない。低脳の武田クラスが参加する。それだけではない。丁寧に見ると、赤旗でさえ8月4~6日の大会の扱いが非常に小さいのだ。全く盛り上がらないから記事にならないのだ。

 私は原水爆禁止運動には特別の思い入れがある。過去に遡って少し書き、今の遣り切れない想いを発散したい。

 1964~1967年まで私は四国の香川大学の学生だった。毎年7月になると大学は休暇に入った。7月8月、私たちは学内に実行委員会を作って高松市内を練り歩いた。カンパ活動である。だいたい30人位の学生が参加した。けっこう金は集まった。その金で東京と広島の大会に代表を派遣するのだ。私は代表として大会に参加したことはないが4年間活動した。代表にはできるだけ活動家でない新人を派遣した。毎年1年生が東京や広島に行き、そこから新しい活動家が生まれた。当時の左翼学生には原水禁運動出身が多かった。そういう私も原水禁運動ではないが平和委員会出身である。

 当時も平和慰霊祭という行事はあった。それを粉砕しようとは思わなかった。然し馬鹿にし切っていた。原水禁運動は戦争勢力とたたかう運動でなければならなかった。安保条約反対は言わなかったが、はっきりとアメリカ帝国主義が主敵であった。とうじ日本原水爆禁止協議会(原水協)を分裂させようとする反共攻撃があった。社会党・総評が原水協を脱退して原水爆禁止国民会議(原水禁)を作った。その理由が 「いかなる国の核実験にも反対」 「核拡散防止条約支持」 であった。この俗受けするスローガンはトコトン帝国主義者を喜ばせるスローガンだった。いくらでも書けるがアホらしい。その前に、原水協から出て行った原水禁だが、ブル新聞はこれを賛美した。然し原水協を 「共産党系」 とは書けなかった。「共産党系・中立系」 と書いた。つまり無党派は原水協から出て行かなかったのである。

 原水協は 「ソ連の核実験に賛成」 と言ったこともなければ、その成功に祝電を打ったこともなかった。ただ、「いかなる国の核実験にも反対」 を運動の自明の基調にするな、と言っただけである。つまり賛否両方あってよいということだ。これは余りにも当然な主張だった。当時の世界情勢、東西の冷戦構造からすれば、「いかなる国の核実験にも反対」はそれ自体もっともに聞こえても、帝国主義者の核独占に賛成することをハッキリと意味した。別にソ連の放射能がきれいだと言っているのではない。それは 「核拡散防止条約賛成」 に至って一層ハッキリする。こういう理屈が分からないのは、分からない振りをしているだけで、狙いは別にあった。反共つまり帝国主義者の血まみれの意図である。原水爆禁止運動から、たたかう部分を排除して、人畜無害な祈りの運動に変質させようという狙いであった。

 原水禁の策動は見事に失敗した。以後数年間の両組織のそれぞれの世界大会への動員数を比較されよ。手元に資料がないが、圧倒的に原水協が勝っている。原水禁は総評の単産の組織動員をかけても原水協に及ばない。しかも反戦青年委員会やトロ系ばかりで、内輪のゲバが絶えなかった。当初もっともらしく聞こえた 「いかなる国の核実験にも反対」 は早々に破綻する。原水禁には反党分子の志賀派や、広島の松江澄も加わっていた。しかし彼らこそソ連盲従なのだ。日本共産党も中立系もソ連支持派ではなかった。原水禁は内部から破綻していく。だいたい社会党・総評は運動などやる気はなかった。社青同の向坂協会派は確かにまじめにやったが、これこそが元祖ソ連派だったのである。

 あとは省略するが、原水禁運動が変質し始めるのは1970年代中頃だ。やはり共産党の議会主義へ転落が関係する。しかし以後も色々あった。共産党の誤りが自動的に原水協に連動した訳ではない。1984年の原水協の 「お家騒動」 にしても、変質はむしろ草野信男、吉田嘉清、古在由重らの方が先だった。

 真面目な共産党員は最終的に運動から引いていった。冒頭の福山市議さんもその例だろう。消化日程で義理で大会に出るだけである。嘘だと思ったら各県の原水協事務局の活動を調べてご覧。年を通して恒常的に活動している事務局などありはしない。かつては大抵2人専従体制で年中活動していたのである。いまは義理のつきあいだ。村井さんのニューヨーク行きみたいなもんだ。まあ、武田クンの文章を辛抱強く読んであげてください。何を書いているのかサッパリ分からんでしょう? これが原水禁運動の今日の実際です。


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   翌7日早朝に追加

  ついでに崎本敏子さん(元岡山市議)の2日間の文も読んであげて下さい。東山の慰霊祭に参加したそうです。祈る行事です。共産党以外の市議さんが来ていなかったと言って嘆いています。こういう行事はシカト(無視)してこそ共産党なのに、彼女はトコトン惚けています。いや党方針の右傾化推進の水先案内人としてはしっかりしています。その立場から林じゅん市議を褒めています。間違いありません。埼本さんや林クンのような人が確実に党を滅ぼします。戦前の社会民主主義者はこういうタイプでした。平気で人殺しをする日本を提案します。現にしているのです。日本が侵略戦争に突入するには靖国派だけでなく、東山慰霊祭派も要るのです。林クンは東山慰霊祭に行きました。東クンも無意識に行きました。河田さんと竹永さんと田中のぞみさんが行かなかったのは、たぶん所用を口実にしてだろうけれど、偶然ではありますまい。ちゃんと批判力があったのです。この慰霊祭、なかなか口では批判し難いけど、保守派の行事です。林クンの黒いネクタイを御覧下さい。靖国派との距離はもはやありません。日本共産党から叩き出さねばならない日が迫っていることを予感しますね。

  尚、崎本さんが文末で、「その後、天神山文化プラザで開催中の平和美術展へ行きました。力作ぞろいです。ぜひご覧ください」と書いているのは平和美術展が間違いです。これは「岡山九条美術展(通称は高島九条展)」です。平和美術展とは何の関係もありません。出展者は一部重複していますが、明らかにちがいます。「高島九条展」には平美の会員以外も出品していますし、逆に平美の会員で「高島九条展」に賛同していない人も大勢います。どういうつもりか知らないけれど、関係者が読んだら烈火のごとく怒ると思いますよ。これは崎本さんのケアレスミスではありません。両者とも共産党系の展覧会だと思っているのです。自分が共産党員だから、これらを自分の覇権下の催事だと思っているのです。彼女は最後に「力作ぞろいです」と書いていますが、こういうこともふつうは書きませんよ。こういうのが無意識に出てくるから恐しい。両方ともアンデパンダン(無審査)展です。自分が絵画の審査員でもなかろうに、出品者に失礼な話です。高島九条展は江草昭治氏が主導して、佐藤定氏なども出品しています。「力作ぞろいです」を聞いたら、江草さんは苦笑いするだけでしょうが、佐藤定さんが 「殺してやろか」 と思うことは間違いあいません。こうして党員画家の江草さん(関係ないけど彼は元日本共産党岡山県委員長でした)たちが苦労して作った大衆的な展覧会を崎本さんは台無しにするのです。救い難いほど傲慢なのです。佐藤さんがではありません。埼本さんが傲慢なのです。そういう自覚は彼女にはありますまい。これも官僚主義・覇権主義の具体的な顕れです。



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 ついさっき、低脳の武田英夫クンのデタラメ文を批判して欲しいという非公開コメントがあった。ご要望にお応えしてホンのサワリだけ書こう。



70年目の「ヒロシマ」に立って その②
2015年8月 6日 21:12   武田英夫のいのしし日記
 今日6日は、日本原水協主催の「原水爆禁止2015年世界大会・被爆70年ヒロシマデー」に参加しました。
この集会に参加していつも感じるのは、参加者の国際的な広がりです。その中でも、国連の潘基文(パンギムン)事務総長からのメッセージを持ってキム・ウォンス軍縮担当上級代表が参加していることに大きな意義を覚えました。
司会によれば、国連のこの部門からの参加は7年連続になるそうですが、この世界大会の持っている国際的な地位を示していると思います。
 それはまた、今年の核不拡散条約(NPT)再検討会議の成果を反映したものだと思います。今年のNPT再検討会議は、最終文書の採択には至らなかったものの、核兵器の非人道性を告発し、全面禁止を求める声明に締約国の8割を超える159カ国が賛同しているのです。
 そうした中で、多くの国際団体が参加した世界大会の成功は、核廃絶の展望を開くものと言えます。
 70年目の節目にふさわしく確信の湧く集会でした。



 古本屋通信


 「この集会に参加していつも感じるのは、参加者の国際的な広がりです」というのなら海外からの正式参加団体とオブザーバーを書け。書けはしまい。かつては海外から毎年多くの参加があった。だから世界大会なのだ。いまやそれが公表できないほど凋落している。

 変わって登場したのが国連からのメッセージである。成程、これが登場してから7年目か。原水禁運動が死んでから7年になるのか。私は特に国連を敵視はしない。しかし国連は平和運動のステイションではない。アメリカ帝国主義の手先という言い方が穏当でなければ、核大国の調整機構だ。こんなもの中心に世界平和が達成されるなら、とっくに中東戦争はなくなっている。

 潘基文(パンギムン)事務総長は来なかったのか。その代理の形式的な伝言は国連にとっても日本の原水禁運動が屁みたいなものだと語っている。「この世界大会の持っている国際的な地位を示していると思います」 は低脳の我田引水である。また、たとえ国連が日本の原水禁運動を最大級に褒め称えようとも、それは原水禁運動が人畜無害なカンパニア活動になった証明でしかない。安倍政権とアメリカ帝国主義が震え上がる運動を国連が褒める訳がないのだ。

 あとは「核不拡散条約(NPT)再検討会議」の絶賛である。「最終文書の採択には至らなかった」のは、この会議が何の効力も持たなかったことの証明以外ではない。言うに事欠いて 「159カ国が賛同」 とは何か。 これは外交上の形式にすぎない。何の力にもならない。「そうした中で、多くの国際団体が参加した世界大会の成功は、核廃絶の展望を開くものと言えます。70年目の節目にふさわしく確信の湧く集会でした」 は能天気を通り越して、完全にカルト信者である。「大東亜戦争」 の最末期に及んでも 「勝った、勝った」 と叫び続けたイカレポンチと変わらない。


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  三度 さとうしゅういちさんから投稿 があった。私は両原水禁大会以外には大昔の核禁会議と平和慰霊祭しか知らなかったので、投稿は新鮮だった。ここに貼らして戴きます。ありがとうございました。


運動の多様化
今は、昔と違い、広島でもイベントが、いっぱいあります。
原水禁、原水協以外に個別分野では問題意識が素晴らしい運動もたくさんあり、わたしも、「アラカルト」でその年その年に学びたいことを取り上げているイベントに参加しています。原水禁も原水協も否定しませんし、市民運動にもかかわるというスタンスです。40代以下なら珍しくないと思います。
日本共産党員でも、中立の市民運動系のイベントに参加する人も多いです。
そうした中で、世界大会といっても・・。ほかの市民運動系で世界的なゲストに会えるイベントはたくさんあります。競争原理が働き、小回りが利かない両方の世界大会の地位が低下しているというのは言えると思います。広島人は割合、「わしが大将」という傾向があり、時間がたつにつれて団体やイベントが林立する傾向にありますね。

2015/08/07(金) 19:46:33 | URL | さとうしゅういち #YjBaAnvw]
  1. 2017/03/30(木) 07:34:07|
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