古本屋通信

共謀罪と宮本の『日本革命の展望』

古本屋通信   No 2485    2017年  03月23日
 

   共謀罪と、宮本顕治 『日本革命の展望

 更新が5日ぶりだとランキングがここまで落ちる。まあ多忙だが儲かることはない。報告するようないい商売ではない。入ったクチは防衛大学校第一期生の家の片付けだった。資料がかなりあったが値は付かない。

 このところ鬱陶しいのは共謀罪だが、これは戦後ずっとかたちを変えて出てきているから、目新しい法案ではない。私が我慢できないほど鬱陶しいのは赤旗である。といっても私は赤旗の関係記事は一度も読んでいない。読む前にゾッとする。その理由をほんの少しだけ書いておく。

 共謀罪は今回はテロの文言は入っていないらしいが、入ろうが入るまいが私は反対だ。が、そもそも共産党こそ、テロの定義が無茶苦茶なんだ。書くのも鬱陶しいが、いったい共産党はテロ集団など日本に現在存在していると思っているのか。そこが一番の問題だ。公安調査庁は日本共産党も取り締まり対象に含めているのだから、一歩間違えたらテロ集団にされるだろう。共産党が 「冗談じゃあない。わが党は公党である。政治結社の自由は憲法で認めている権利である」 というのは正しい。だったら他の政治結社、新左翼諸党派はどうなんだ?

  革共同3派はテロ集団ではないんだな? 中核派、革マル派、かけはし派はテロ集団ではないんだな? いまは勿論だが、昔もテロ集団ではなかっんだな? 中核派は革マル派の3頭目に対して赤色テロルを公然と宣言していたぞ。それでもテロ集団ではなかっんだな? 私の見解はテロ集団ではなかったである。単なる内ゲバだった。

 社青同解放両派は、ごく最近まで内ゲバ殺人をやっていた。私はテロ集団ではないと断定する。かつてのブント諸派、その究極の劣化集団が連合赤軍であった。私は連合赤軍はテロ集団ではなかったと思う。マル青同もテロ集団ではなかった。

 はっきりさせておこう。革命党派かエセ革命党派かは措いて、革命を非平和的手段で達成することを政治綱領に掲げていることをもって、その集団をテロ集団と見做すことは間違っている。これだと日本共産党はかつての51年綱領の時代はテロ集団だったということになる。

 面倒だから端折る。人民はそもそも革命権をもっている。これはフランス革命を引けば分かり易い。政治体制が旧くなれば、社会の仕組みを根本から変えなければならない。史的唯物論は正しい。権力の移行の問題がある。この移行が平和的にスムーズに行けば嬉しい。しかし歴史の事実は違っていた。支配者側が暴力を使って、権力の移行を妨げるからだ。

 日本共産党は、革命は平和的に移行することが望ましいが、あらかじめ手を縛るのは現実的でないとしている。すなわち革命がいかなる形態をとるかは、そのときの階級的諸関係に依って決まるものであって、予め予測することは不可能である。これを日本共産党61年綱領では「敵の出方論」と呼ぶ。これこそが正しい。これはごく少数が支配者側の指導者を暗殺する殺人すなわちテロ行為では全くない。

 日本共産党は1970年代に入って以降、あたかも党が平和革命一辺倒であるかの如きを喧伝しているが、綱領は日本革命の性格を修正していない。敵のデマ宣伝に正確に反撃する上でも、われわれが平和的移行を切望しているからといって、無条件に平和革命が達成できるかの如き錯覚に陥ってはならない。この辺りは61年綱領報告集である宮本顕治『日本革命の展望』を参照されよ。この文献は今日でも全く旧くなっていない。今日の党も宮本顕治『日本革命の展望』をお蔵入りにしていない。

 私は、旧オーム真理教を含めて、日本にはテロ集団などいないと断定する。

  いまでもたまに日本共産党の若手党員が中核派や革マル派をテロ集団と呼ぶのを耳にする。こういう誤りをきれいサッパリ清算しないと共謀罪とたたかえないだろう。


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