古本屋通信

アマゾンレビューの低脳たち

古本屋通信   No 2450    2017年  02月26日


  アマゾンレビューで金正男本に評価1を付けた低脳読者

 まあ恐れ入ったワ。ここまで低脳とはね。出版事情を知らなくても、大人なら分かりそうなもんだ。

 ふと思いついて、昨年秋に出版された下記の本のアマゾンレビューを訪ねた。文庫本が10月だから単行本はもっと前に出版されているだろう。私はもちろん読んでないし、今後も読む気はない。理由は「通信 No 2443 古本屋の仕事ーーこういう手記本をどう見るか」で尽きている。これは手記本ではなく評伝本だが、典型的なキワモノ=際物である点で同じである。まあアホ向けの読本だが、寝転んで読む睡眠本としては罪は軽い。東京から岡山の新幹線車中で読んで網棚に捨てる本である。



父・金正日と私 金正男独占告白 (五味洋治 著 文春文庫 2016/10発行)

  星5つ 17    星4つ 21   星3つ 10   星2つ 3   星1つ 36


  星1つ以外には関心がない。星1つだけを流し読みした。マアよく書くな、あきれてグウの音も出んワ。ホントにこう思っているんだな。書かれてある文章なんか関係ない。表題だけを抽出する。


新聞記者の倫理感を疑います

著者は責任を取るべきです

ジャーナリストの傲慢さをさらけ出した極めて不快な書

この本を出版したことで危険になった。

醜悪なジャーナリズムの極み

夢の国を愛する優しき男を死に追いやるきっかけとなったかもしれない?

全ては、金儲けのため。

親友だと思ってくれた人間を死に追いやった気分はいかが?

金のためなら人を殺せる男、五味

ペンは剣よりも強しって言いますけど

本書の売り上げ全額を金正男の遺族に支払うべき

日本のマスコミがまた ため息

こんな物のために

生命や人権より自分の正義、マスコミの醜悪な正体

買わなくてよかった・・・

この著者は間違っている

東京新聞の五味。覚えたぞ

お金のための間接殺人

暗殺後、読む価値は全くない内容でした。

五味洋治氏は金正男氏の死に責任があると思う

今となっては後の祭りですが

金正男氏暗殺の原因とは思わないが・・・。

金正男を殺した男

文藝春秋も同罪

小銭欲しさに

著者は北朝鮮のスパイ?

五味洋治は何を思うのか?金正男が可哀想だ




  古本屋通信

  まだまだあるが、これだけで十分だろう。私的にはすべて無効のレビューだが、文章で論理的に批判するような代物ではないので、箇条書きにする。

そもそも中高生ならともかく、時事的な読み物 (出版界ではキワモノと云う)に書評を書くこと自体が幼稚である。所詮はヤラセなのだから、読み捨ての対象でしかない。真偽も殆ど問題外である。偽つまりウソだと思ったら、損したと思って捨てればよい。

ここに書かれたレビューは金正男殺害後のものだ。著者が執筆段階で金正男の殺害を知るはずもなく、いかなる著述内容であれ、結果責任などあろう筈がない(あえて結果責任が幾分問われるかもしれないのは政治の世界だけである。これとて私自身は責任はないという見解である。未来予測などできる訳がないのだ。その意味で公明党が「未来に責任を持つ政治」なるスローガンを掲げているのは欺瞞的であると思う)。これをあるとした論者は(実際はたんなる低脳なんだが)ファシストである。こう書いても、低脳だから理解不能だろう。

じっさいこの本は、金正男の殺害との関係はまったくない。皆無である。断言できる。殺害したのがKCIAであれ、米CIAであれ、はたまた「北」工作員であれ、無関係である。事は国家的謀略に係わる。そういう暗殺に先立って、暗殺者が日本のキワモノ出版物情報をアテにするなどあり得ない。ようそういう幼稚なアホウを思い付くな。

④ ②とも関係するが、出版社の文芸春秋社にも、東京新聞にも、著者の五味洋治にも、何の咎めも、責任もない。皆無である。咎めがないどことか、際物出版の範囲でだが、大ヒット、殊勲のホームランである。まあ著者は売れるから印税が入ってホクホクだが、本の編集者は企画者として社長賞ものだ。つまり先見の明があった。特別賞100万円だろう。「よう破廉恥なことが書けるな」 って? これがリアル出版業界なんよ。ちっとも破廉恥ではない。投稿者こそ中学生みたいで恥ずかしい。

商業論壇、商業文壇、ブルメディア業界でライターとして生きる者は売文で生計を立てている。出来るかぎり自分の良心に基づいて書きたい。でもそれでは生きていけない場面に、いや応なく遭遇する。書き続けること自体が自己疎外なのだ。でも生きていかねばならない。これは売文に限らない。資本制の下でのあらゆる労働がそうである。とまれ、そもそも売文で生計を立てること自体が誤りだとも言えよう。ならば古本屋通信のように自分の書きたい事だけを、誰からも原稿料を貰わないで書けばよい。ちっぽけな古本の商いをしつつ駄文を書けばよい。
  1. 2017/02/26(日) 11:34:46|
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