古本屋通信

死体は金正男ではなかった

古本屋通信   No 2444    2017年  02月24日


   事件発生から10日経過、死体は金正男ではなかった。


 マレーシア警察が「北」の2等書記官の関与を発表したことによって、当初の何の根拠もない「韓国」謀略機関の「北」犯行説がいまだに命脈を保っている。然し、ブル新聞は虚構と真実のあいだを彷徨っている。というより、両者を併記することによって、バランスをとっているように見える。即ちきょうの朝日新聞 (3)面で「韓国分析」でデマを垂れ流し、それに依拠した社説を(16)面で書きつつも、(5)面では、


 正男氏、身元確認なお難航 旅券「キム・チョル」・照合資料無し。

とある。これが現在の事実である。死体が金正雄本人であるとういう証拠は何一つない。ここから「北」の工作員が殺したとか、まして「北」の国家ぐるみの犯行だとかは出てこない。全てが予断に基づく観測である。そして許せないのは、全ての出発点が謀略国家「韓国」のCIA情報に基づいていることだ。「韓国」を謀略国家と見做さない者もいるだろう。でもそういう人でも、朝鮮半島が敵対する2つの国家に分断されていることを認めない者はいないだろう。その一方が敵対国に関する公平な情報を流すわけがない。子供でも分かることだ。それを最初から最後までやっているのが日本のブル新聞である。

 死体は金正男でない。すると日本の報道全てが崩壊する。マレーシア警察は死体は別人だと言っている。だが殺人事件だから公平に捜査する。その過程で下手人の女2人をはじめ、容疑者が浮かび上がった。そのなかに「北」国籍で「北」に逃げ帰ったらしい4人の男がいた。その4人を空港で見送ったらしい「北」大使館2等書記官と高麗航空の従業員がいた。あとの2名は容疑者でさえもない。紆余曲折はあるだろう。主権国家マレーシアの空港で起きた殺人事件である。マレーシア警察が殺人事件として捜査するのは当然である。だがコレは金正男殺人事件としてではない。身元不明者殺人事件としての捜査である。

  日本のブル新聞は、事件第一報 「韓国」謀略情報の鵜呑みを、きれいサッパリ清算せよ。殺されたのは金正雄ではなかった。したがって殺人者は「北」の工作員ではない。断定は出来ないが、KCIA犯行説が濃厚である。アメリカCIAが無関係であったとは考え難い。私はさらに日本の公安特殊部隊の関与を疑っている。日「韓」条約がこれと無関係である証拠はない。


 5日まえの拙文の冒頭部を再録する。古本屋通信の分析と予測は精確である。



    古本屋通信   No 2437    2017年  02月20日


    殺されたのは本当に金正男だったのか


  事件発覚後の私の心証は一貫してこうだ。朝鮮民主主義人民共和国の犯罪ではない。いちばんに疑われるのは、これを朝鮮民主主義人民共和国による犯罪だと喧伝した側の犯罪である可能性が大。単純なことだ。一番に「あいつがヤッタ」という奴が臭い。真犯人である。つまり共和国と敵対する「韓国」の謀略である。その可能性が大である。50年前だと日本でもそういう声は噴出した。いまでも表面に顕れないが、強くある。あるけれど、面オモテに出ない。それだけ日本が変わったのだ。

  殺されたのが金正男ではなく、金の影武者だという見方は事件直後からネットで散見された。私は引用はしないが、今もある。ご覧になればよいだろう。根拠も書いてある(死体写真の腹に入墨がない事まで書いている)。

  ところで、一昨日のマレーシア警察の記者会見。当然ながら 「殺されたのは本当に金正男氏だったのですか」 という質問が出たそうだ。これに対する警察側の回答は「死体の主から発見された旅券は金正男氏のものだった」 。これを警察当局の慎重な回答つまり逃げを打った回答と見做した新聞記事が一社あった。昨日の記事だからHPからは既に消されているだろう。

  きょう夕方のNHKのウェブ記事に以下が現われた。7時のニュースではない。文字化された記事である。私は「北」のカン・チョル大使に好感を持っていない。かなり勝手な言い分で強引である。しかし「北」当局の忠実で有能な外交官であろう。その彼がはじめて 「死亡したのはキム・ジョンナム氏ではない」 と公言したのである。これは新鮮だった。感動的でさえあった。なぜなら口から出任せなら、後で収拾が付かなくなる。そうではないだろう。これが「北」の公式見解なのだ。つまり「北」は以後はこの線で押して行くのであろう。

 予断は許さない、しかし私は今後はいっそう 「韓国謀略説」 に傾斜するだろう。とりあえずの心証を書いた。と言っても、私は「北」が模範的な民主主義の国だと言っていない。ただ核実験ミサイル発射にしても、国際的な緊張を強制したのは核大国の側である。一国の民主主義の成熟度を測る物差しを間違えてはならないだろう。


(以下の赤字部分を21日早朝に加筆) 私が殺されたのが金正男であるのを疑う理由をもう一つ書いておく。マレーシアは遺体を遺族に引き渡す条件として遺族側にDNA鑑定の提出を求めたという。いまのところ北京にいる家族、マカオにいる家族とも遺体引取りの申し出はないらしい。それは措いて私は当初はマレーシアが家族の真性を求めているものだろうと思っていた。しかし両家族の実在は天下周知だ。だとすると、DNA提出は金正男の真性を求めている? つまりマレーシアも金正男が偽者である可能性を捨てていない。それが上記の記者会見での微妙な発言になったのだろう。

 翻って、テロ暗殺を用いるか否かは措いて、あらゆる国家に諜報機関はある。もちろん「北」にもある。「韓国」にもある。ないわけがない。KCIA。日本にもある。内閣調査室。公安警察の上部機関だが闇に包まれている。私はKCIAの能力は日本の公安の比ではないと思っている。率直に予想する。マレーシア警察が手配した4人はKCIAではないのか。何故その可能性を捨て切れようか。金正男の影武者を仕立てて最終的には暗殺したのも? 女2人の実行犯人は確定であるが、女たちを利用して暗殺を企てた黒幕は? 男4人が共和国の戻っている? ブル新聞の悪意あるデマであろう。男たちが実行犯を裏で操作した真犯人である証拠は何もない。状況証拠さえもない。もちろん男たちがKCIAであるという証拠もない。しかしKCIAでないという証拠もない。

  1. 2017/02/24(金) 07:03:16|
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