古本屋通信

金正男事件の現段階と問題点

古本屋通信   No 2441    2017年  02月23日


    金正男事件解明の現段階と問題点

 事件は、昨日マレーシア警察が第2回目の記者会見において、在「北」大使館2等書記官の事件への関与を示唆し、書面で出頭を要請したことによって、「北」国家ぐるみの犯行である疑いが濃厚になっている。日本のメディアは当初から一貫して「韓国」情報ベッタリの「北」犯行説だったが、ここに来てその線での報道がいっそう強まっている。とくにNHKの報道は極端だったろう。ただ、報道の全体を見ると、当初の「韓国」情報依存一辺倒から、客観報道への軌道修正、そしていま、マレーシア現場警察に密着した報道に変わりつつあるように思える。
 今後の事件解明の長期化の予測も含めて言えば、マレーシア警察情報も相対化して捉えなければならないと思う。すでに日本のネット上でも指摘されているが、田舎の警察の発表はかなりいい加減な面もある。それは多々ある。
一番肝腎な被害者の特定がいまだ出来ていない点である。第2回目の記者会見でも、この点を突っ込まれて、概ねこう答えている。「われわれは被害者が金正男本人であると断定していない。当の本人がしばしば使用していたパスポートを持っていた人物だと言っている。何時のまにか金本人になってしまったのは、マスコミがそう報道するのにたいし、我われが一々反論しないからだ」。つまり被害者が本人であると断定しないで、しかも「北」の関与を示唆する発表をしているのだ。この点で、一般に事件を分かりにくいものにしている。
実行犯2人の女を、当初利用されただけの被害者としたのはメディアであって、たしかにマレーシア警察ではなかった。だが、ここに来て警察は女たちが悪ふざけしたのではなく、毒殺を自覚して実行したと断定した。それには当日のリアルな襲撃の映像も公表したという。たしかに女の、後から襲う姿は悪ふざけには見えなかった。しかし警察は素手で襲ったと断定した。つまり何回も訊かれて、手袋をはめていなかったと言った。猛毒の石鹸のような物を素手で掴んで、後ろから襲い、相手の口に当てて殺害する、いったいそういう芸当が可能なのか。女は犯行後に手を洗い、それでも気分が悪くなって、指示した男とケンカになった、それで早く家に帰って寝たという。このストーリーで、いま女は死んでいない。生きていて、拘留延長になっている。こういう警察発表である。まだまだあるが省略する。

 ここでいったんマレーシア警察から離れて、目をマレーシアの「北」大使館に移そう。殆ど報道の光が当てられないのだが、「北」の大使はこう言っている。「殺されたのは金正男とは別の朝鮮人だから、遺体を大使館に即時返還せよ」。後半はよく分からない。しかし前半をマレーシア警察は否定していない。だったら 「北」の立場なら 「何ゆえわが国の民間人ばかりを容疑者にするのか、捜査の背後で何者かが糸を引いて操っている」 と批判するのも一理あるだろう。これまでの両国の友好的関係は、あくまでこれまでである。私の飛躍した想定。アメリカ帝国主義CIAは指を加えて傍観しているのか。ありえない。中国だって傍観はすまい。マレーシアはすでに国際的な謀略の場になっている。余談だが、マレーシア警察は賄賂つまり袖の下にめっぽう弱い、これは定評がある。アレやこれやで事件の解明は長期化するだろう。


 これまで一週間、古本屋通信は事件の報道を丹念に追って記事を書いてきた。今後も追うだろう。しかし錯綜するであろうブル新聞の記事をフォローするのはもう止めたい。今後は私の論評のみに限定するつもりである。


 日本共産党と赤旗の、この事件の報道は際立っている。事件当初は完全無報道だった。これが正しい。然し、通信社から買った記事を(7)面に、2日連続で小さく載せた。これでオワリにすべきであった。しかし穀田と志位の定例の記者会見で、訊かれてつい口が滑ってしまった。これは当初は喋るつもりはなかったのだろう。喋るつもりはなかったのに、アホウだから調子に乗って喋った。私は即座に叩いた。穀田の記者会見の該当個所は翌日の赤旗報道からは消されていた。いま赤旗の検索欄に 「金正男」 と入力すれば、志位の記者会見の全文のみヒットする。他にヒットする記事は皆無である。
 当然ながら両者の記者会見は常任幹部会でこっぴどく叩かれた。それだけ二人がアホウだったということである。この常任幹部会の結論はただちに赤旗編集局と全幹部会委員に極秘で伝達された。全都道府県委員長にも通達が出されたはずである。出されないわけがない。だから志位会見の翌日の赤旗報道を最後に、見事なまでに赤旗の紙面から事件の報道は消えた。共同通信が事件関係を記事にしていないとは考えられない。赤旗にはそれさえも掲載されていない。
 私は穀田会見の翌日、「穀田を除名せよ」なる記事を書いた。志位は万死、死刑、処刑に価すると書いた。それほど怒り狂った。ここで断っておく。今後の捜査によって、「北」の犯罪が確定的になっても、私は反省するどころか穀田と志位の評価は微動だにしない。これがスターリン主義との戦いである。革命的唯物論である。

 たったいま配達された赤旗に関係記事は皆無。通信社配信もなし。まるで神隠しだ。朝日新聞はまだ配達されていないが、一面に昨日のマレーシア警察の記者会見は大きく掲載されるだろう。赤旗リッパ。それだけ志位が党委員長の資格がないという証左であろう。


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 別件だが、ここに立てておく。私は数日まえに「通信 No 2435 再録・私心なき日本共産党員」で、佐賀県の若い共産党員の御厨さとみさんを絶賛するエントリーを再録した。それとは関係のない所で、党佐賀市議会議員の山下明子さんが除籍になったという記事がキンピーサイトに掲載された。除籍のたしかな理由は分からない。だから口をはさむつもりはないのだが、その投稿欄に以下の気になる文があった。この女性は御厨さとみさんではないのか。


3. 佐賀県党事情通   2017年02月22日 16:46
佐賀県の共産党はブラック組織そのもので、一昨年には、2014年の総選挙で佐賀2区候補だった30代の女性が、県員会の上層部からパワハラを受け、不当解雇されている。本人は、精神的に病み、家族そろって離党したと聞いた(除籍かもしれない)。


  これはご本人に間違いないだろう。御厨さとみさんにベタ惚れした私は心穏かではない。ただ、これだけでは佐賀県委員会を批判することは出来まい。今後は除籍になった佐賀市議の山下明子さんの問題を含めて、佐賀の党組織に注視して行きたい。
  1. 2017/02/23(木) 02:48:46|
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