古本屋通信

死者の金正男だけを凝視する

 古本屋通信   No 2433    2017年  02月18日


 最新情報に目を奪われないで、死者の金正男の死体だけを凝視する


 下に最新の時事通信の記事を貼っておくが、これに捉われないで、シンガポールの捜査当局の病院に安置されているであろう金正男の死体から目を離さないようにしたい。

 今夕第二回目の司法解剖が行われるという情報があったが、いったい何ゆえ捜査当局は第一回目の検死結果を公表しなかったのであろうか。死因が特定できなかったと言うが、せめてどう特定できなかったのかくらいの詳細は発表すべきだった。

 その前の「北」大使館とのやりとりに戻る。「北」はシンガポール警察当局から、「朝鮮人らしき人物がシンガポールの空港で倒れ、病院に運ばれる途中で心臓麻痺で死んだので、確認のために来てほしい」と連絡を受けたという。これ自体、「北」大使館側だけの言い分で、警察側はそういう証言はしていない。そもそもこれがヘンなのだが、それに加えて「北」側はその場で死体返却を要求したという。さらに司法解剖は必要ない、たとえ司法解剖をやっても無効だから結果は認めないと言っている。

  いくらなんでもコレは無茶苦茶である。事件は独立国シンガポールの主権が及ぶ空港で起きた。明らかな交通事故死ならその場で遺体を返すだろうが、不審死の要素が多少ともあれば司法解剖に処す、これは主権国家の領分である。これに異議を挟むなどというのは捜査妨害以外ではない。さらに云えば、自国に不利な鑑定結果が出るのを阻止したいのがミエミエである。ここまでは誰でもそう思うだろう。然し、此処からが解せない。何でシンガポール当局は勿体ぶって鑑定結果を出し惜しみしたのであろうか。そう、出し惜しみしたとしか考えられないのだ。つまりココからは「北」との政治的駆け引きである。以下は推測の域になるから書かないが、シンガポールは「北」がやった(殺した)と確信していると思う。その上で、それをストレートに表現するのではなく、自国に有利なカードを得たい、そういう思惑が見え隠れしているようだ。

  以上は古本屋探偵の下手な推測である。断っておくが、私は「北」が殺したと言っているのではない。シンガポール当局は「北」犯行説だろうと言っているだけである。ここまでで書いたことは太宰ファンさんの示唆を受けた。氏とは見解は異なるが、時々面白いと思うことがある。私の見方は「北」シロ説である。いままで書いたことに変更はない。

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  最新情報

 組織が女2人利用か=北朝鮮籍男、クアラ居住-実行犯「指示に従った」・正男氏暗殺
  時事通信  (2017/02/18-19:49)
 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで暗殺された事件は、現地警察当局が17日夜、北朝鮮籍の男を逮捕したことで、実行犯として拘束された女2人は暗殺を企てた組織に利用されただけである可能性が強まった。当局は18日、男が主犯格の工作員なのかどうかなどを調べるとともに、事件に関与したとみられる別の男3人の身柄確保を急ぎ、全容解明を進める。

 マレーシア紙・東方日報(電子版)などによると、新たに逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者(46)は北朝鮮の旅券を持ち、首都クアラルンプール市内のコンドミニアムに妻と息子、娘の4人で住んでいた。男を知る住民は「暗殺に関与した工作員とは想像できない」と驚きを隠さず、「彼らは通常、母国語で話しているが、北朝鮮人なのか韓国人なのかは分からなかった」と話した。
 北朝鮮大使館関係者2人は18日午後、リ容疑者が拘束されている警察署を訪問。容疑者との領事面会を要求したもようだが、実現したかは不明という。
  1. 2017/02/18(土) 22:16:22|
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