古本屋通信

たった8行で完全アウトの篠原文

古本屋通信      No 2243   2016年 11月01日
 
   たった8行で完全アウトの篠原常一郎文

 ふとしたことから下記の産経新聞の記事に辿りついた。同新聞社の【月刊正論】に掲載された篠原常一郎氏へのインタビューを12ページにわたって転載したものである。1頁目が以下である。最初から何も期待していなかったが、通読するのに10分も要すまい、そう思って1頁目を読んだ。駄目だ。どうしようもない。反共だと言うのではない。デタラメなのだ。この超デタラメが篠原氏の低脳から来るのか、それとも時流に乗った商売なのか、それを考えることさえ時間の無駄に思えた。


 2016.10.29 の産経新聞から【月刊正論】
 幹部の収入を暴露! 日本共産党の元党員の私が20の疑問に答えます   
 
篠原常一郎
 
※この記事は月刊正論11月号から転載しました。
Q1 共産主義では全ての人が平等というタテマエですよね。共産党は「天皇」の存在をどう考えているのでしょうか 

A1 日本共産党は戦前、コミンテルンの指導下に決めた基本方針(27年テーゼ、32年テーゼ)で皇室をいただいた日本の国体を「絶対主義的天皇制」と規定して「革命で打倒する」対象にしていました。結果、日本共産党は治安維持法による取締り・弾圧を受けたのです。共産主義の理念「万人の平等」を根拠に天皇制に反対したのではなく、「日本帝国主義の支配構造は、軍の統帥権を握り絶対主義的な権力を持った天皇と軍部、従属的に追随する大財閥・独占企業からなる」として「支配体制の要=天皇」を打倒対象としました。「君臨すれども統治せず」が天皇の歴史的実態だったのですから、この見方の誤りは明瞭ですね。




  古本屋通信

  全12頁を読む手間が省けた。氏のA1の最後の赤字部分が救いのないデタラメである。このことを読めない私の読者には1人もいないだろう。だからクドクド解説する必要はない。

  要は自分が引用している 「日本帝国主義の支配構造は、軍の統帥権を握り絶対主義的な権力を持った天皇と軍部、従属的に追随する大財閥・独占企業からなる」 と全く逆の結論を何の媒介もなく書いている。これはもはや反共以前、日本語の文章(日本語の発言)になっていない。

  戦前の絶対主義天皇制は半封建的地主制と日本独占資本主義の上に聳え立つ人民支配の頂点にあった。「統治せず」どころか、人民の生活の草の根にまで浸透し、その階級支配をほしいままにした。従って日本人民を過酷な抑圧から解放する日本革命にとって、絶対主義天皇制を打倒する目標は不可避であった。これを回避した社会民主主義の潮流は例外なく人民を支配階級に売り渡した。日本共産党だけが天皇制打倒の旗を掲げ続けることによって、日本人民と日本近代史の名誉を守った。

  篠原常一郎氏について。かつて筆坂氏の秘書だったと認識している。時々キンピーサイトで話題になっているのは知っていたが、殆んど未知の人であった。大むかしに一冊だけ著書を読んだ記憶がある。たぶん図書館で読んだのであろう。そのときの印象は筆坂氏の秘書だなあだった。つまり政治性がないのだ。ニュートラルであった。

  私は筆坂氏についてはすでに書いている。左翼とも共産党とも縁もゆかりもない人との評価だ。共産党の政策委員長の時代を含めてである。彼は不破共産党のナンバー4に相応しい党員であった。いま彼は反共売文家に身を落としていると言われている。そんなことはない。彼はずっと変わっていない。そして篠原常一郎氏こそ筆坂氏に相応しいパートナーなのだ。今もむかしも。

  私は篠原常一郎氏に悪印象は持っていない。先日の東京知事選で氏は泡沫候補の山口敏夫の応援演説をした。私は面白く聴いた。プラグマティストだなあと思った。何党でも良いんだ、役に立てば。でも当選の可能性のない山口を応援したのが素晴らしかった。
  1. 2016/11/01(火) 17:10:54|
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