古本屋通信

赤旗日曜版に秀逸な記事を発見

古本屋通信     No 2110  8月19日


     赤旗日曜版 8・21号に秀逸な記事を発見した。

 わが家は赤旗日曜版もとっているのだが、私が読むことは殆どない。連れ合いの独占物で、せっせとクイズに投稿して図書券を貰っている。今日はたまたま開いているページに目が行って、その秀逸さに驚いた。全36頁中の32頁目である。

幼子残し夫は命絶った イラク戦でPTSD発症 退役軍人の自殺1日20人

  署名記事である。島田峰隆(ワシントン支局)、坂口明記者とある。島田という人は知らないが、坂口記者には覚えがある。いい記事だが要約はしない。要約しないでも、表題の通りの内容だ。それとは直接関係ないが、赤旗はアメリカに特派員がいたんだなあ。別に構わないが、ある種の感慨が胸をよぎった。アメリカの退役軍人は圧倒的に精神を病み、そのかなりの部分が自殺すると書いている。それは2人の記者の取材による記事だが、このページの記事が殊のほか秀逸なのは取り返しつかない武力行使という市川ひろみさん(京都女子大学教授)の文が添えてある点だ。いい文だと思ったので、全文を文字化して転載する。

日本政府は、「安全保障法制によって集団的自衛権を行使できるようにするのは、日米軍事同盟を強化して日本の安全を高めるためだ」と主張しています。そこには、武力行使される側からの視点はありません。自分たちが加害者になるのだという根本的な認識が抜け落ちています。
  現地の人を殺傷し、社会基盤を破壊することに、私たちは一体どのような責任・結果を引き受けることができるのでしょうか。
  「対テロ戦争」に派兵された米兵にPTSDを発症する人が増えています。手を振っていた女性や子どもまでが自爆攻撃を仕掛けてくるかもしれない状況に、兵士は強い緊張を強いられます。過激な攻撃によって民間人を殺傷してしまうことも頻発しています。無抵抗の人、とくに子どもを傷つけた場合、加害者である兵士自身も深い心の傷を負います。
  ジョンシュア・キー元米陸軍上等兵は「イラク人は全員テロリストだ」と信じていました。しかしイラクで「テロリスト」捜索のため、民家の戸を蹴破って寝室から子どもを追い出すような作戦を繰り返すうちに「自分の家の寝室に武装した外国兵が土足で押し入ってきたら、息子たちはどう感じるだろう」と考えるようになりました。彼は軍から脱走し、カナダに逃れました。
  いったん武力行使すれば、取り返しがつきません。私たちは、その結果について、自分が人間としてどんな責任を負うのかを考えるべきだと思います。
 

  これを読んで思うことは多々あるが、一番強く思ったのは、米兵の病気と自殺はイラク戦争がアメリカの侵略戦争だからだ。抵抗戦争には精神の病は決して発症しないだろう。
  1. 2016/08/19(金) 10:40:30|
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