古本屋通信

朝日の卑劣な「後出しジャンケン」

古本屋通信     No 2084  8月04日

  ブル新・朝日の卑劣極まりない「後出しジャンケン」

 以下の朝日新聞のウェブ記事はたった30分まえにアップされた。冒頭部分だけ活字化されていて、あとは有料である。コレだけで十分だ。一読して殆ど殺意を禁じえない。


 「選挙運動の形したヘイトスピーチ」 都知事選巡り課題  西本秀、編集委員・北野隆一  2016年8月4日05時08分  朝日新聞
 写真・図版 選挙戦最後の夜、JR秋葉原駅前での桜井誠氏の街頭演説。支持者らが日の丸を手に集まった=7月30日夜、西本秀撮影

 先月の東京都知事選には、外国人排斥を訴える街頭宣伝を繰り返してきた団体の前会長が立候補し、在日コリアンについて「日本から出て行け」などと主張した。公職選挙法に基づく選挙運動として公然と行われる排外的な言論とどう向き合うか。6月に施行されたばかりのヘイトスピーチ対策法との関係も含め、課題が残された。

 都知事選が告示された7月14日、豊島区のJR巣鴨駅前。選挙カーの上に立った男性候補が、マイクを握って声を張り上げた。

 「日本で生活保護をもらわなければ、今日にも明日にも死んでしまうという在日がいるならば、遠慮なく死になさい。遠慮なく日本から出て行けと言っているんですよ」

 この候補は桜井誠氏(44)。… 以下、有料。




  古本屋通信

 ヘイトスピーチ法に対する朝日の論調・社是が、この悪法を一貫して推進する立場であったのは知っていた。その是非はここでは問わない。新聞社がある政治課題について一定の政治的見解をを表明することは構わない。政治課題ごとに中立を貫徹するのは不可能だ。

  だが、ここではそんなことを問題にしているのではない。東京都知事選挙が終わって今日で5日になる。選挙はブル新がいう主要3候補のあいだでたたかわれたが、それ以外にも候補者はいた。彼らのうち比較的有名だったのが元在特会代表の桜井誠だった。名うての右翼レイシストである。ブル新聞が彼の選挙運動を黙殺したのは当たり前である。まったく当選する気はなく、都知事選挙はヘイトスピーチの最高の宣伝場所だったのだから。

  で、それがどうしたと言うのか。一向に構わないではないか。断っておくが私は桜井に共感する点は皆無である。但しヘイトスピーチをやりまくる選挙演説は完全に保証されるべきだと思う。それは選挙活動の自由として、より原理的には思想信条の自由と、それを発表する自由としての言論の自由として、選挙期間中に十全に保証されるべきである。また完全に保証されたではないか。

  言うまでもないが選挙期間中に桜井演説にたいして、反対の論陣を張って、これを批判するのも自由である。然しブル新はどこもやらなかった。黙殺の方針だった。桜井の土俵に乗らなかった。これも当然である。だったら選挙が終わってから、穢い、醜い、卑怯な、後出し批判などやるな! 究極の「後出しジャンケン」をやるな!

  私の知る限り「主要3候補」は誰一人桜井批判などしなかった。もちろんヘイトスピーチを採り上げた候補者はいなかった。

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  私が書きたいのは以下だけだ。

  選挙権と被選挙権は日本国憲法で定められた国民の、あえて国民の基本的権利である。その権利を行使して、こんかい桜井誠が都知事選挙に出た。選挙で何を訴えるかは本人の自由である。在日のありかたを批判してもよい。在日は日本から出て行け、というのが桜井の思想信条なのだから、そう喋ればよい。それが妥当かどうかは選挙が決める。がん検診100パーセント達成をいうのと変わらない。

  選挙運動は日本国憲法に定められた表現の一部に過ぎない。選挙に立候補するためには巨額の金が必要である。日常生活者の誰でもが立候補できるわけではない。然し、そういう個人誰でもが参加できるのが集会やデモである。そこで何を喋るか、何を批判するか、それはまったく自由である。其の自由は被選挙権を行使して自由に政治演説する自由と全く同一である。

  全ては明らかである。先に成立したヘイト法は憲法違反の悪法である。これが悪法でなく合憲であると言うのであれば、朝日が書いているように、桜井誠の立候補はヘイト法に基づいて禁止されなければならない。
  1. 2016/08/04(木) 05:43:09|
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