古本屋通信

完璧に破綻したテロなる用語


古本屋通信     No 2033   7月09日

     完璧に破綻したテロなる用語の使用法

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     更新日時 : 2016/07/09    06:41


 下記に貼ったのは7日にアメリカで起きた事件を伝える昨日の毎日新聞の記事である。私は忙しいからアメリカで起きた銃撃事件そのものを立ち入って検証しない。とりあえず毎日新聞の報道ぶりに興味を持った。それは 警官を銃殺した黒人たちを毎日新聞が 「犯人」 だとか 「テロ(テロリスト)」 呼ばわりするか否かについての興味 だった。

  数日前に起きたバングラディシュの事件で、ブル新聞が襲撃側をテロと呼んで紙面を作り上げた基準からすれば、今回の警官襲撃がテロでない筈がなかった。なぜなら毎日新聞に限らず日本のブル新聞にとって、権力側の暴力は全て正義であり、権力に銃を向ける側は常にテロ(テロリスト)なのだから。

 記事をご覧あれ。何と驚くことに警官を撃ち殺したのは「狙撃手」であって、どこにも(テロリスト)と書かれていないではないか。控え目に「容疑者」などとも書かれている。射殺は動かぬ事実であろう。「容疑者」 には思わず笑ってしまった。つまりコレは少なくとも襲撃者たちがテロ(テロリスト)でないからだ。

  事実はテロではない。報復の方法の当否は措いて、抗議行動の延長としての武装襲撃であることを認めざるを得なかったのだ。クドクド書くことは何もない。ただ一点。権力の側をアプリオリに正義とみなし、それに銃口を向ける非権力の側をアプリオリにテロと扱う報道。これはブルジョア新聞の記事としても完全に破綻している。そのことを端的に示したのが下記の記事だったろう。



 米警官狙撃  「まさに処刑だった」抗議デモ、突如惨劇に
  毎日新聞 2016年7月8日 22時53分

 
銃撃事件の最中に子どもをかばう母親=米南部テキサス州ダラスで7日、AP
 待ち伏せをしていた狙撃手が処刑するかのように銃口を向け、不意を突かれた警察官が次々と倒れた。夜の街に銃声が響き渡り、人々は悲鳴を上げて逃げまどう。米南部テキサス州の大都市ダラス中心部で7日夜(日本時間8日午前)に起きた警官銃撃事件。黒人差別に抗議する平和裏のデモ行進は警官ら14人が死傷する惨劇に様変わりした。

<米警官狙撃 容疑者「白人警官殺したい」> .
<警官が黒人射殺 映像流れ抗議拡大 2州で> .
<黒人射殺抗議デモで発砲、警官5人死亡 ダラス> .

 猛スピードで駆けつけた警察車両のサイレンが鳴り響き、警告灯が点滅する中、警官隊が防弾服も着けずに狙撃手が潜むとみられるエル・セントロ大学の立体駐車場を取り囲んでいく。わずかな間にもパン、パン、パンと乾いた音が双方向からやむことがない。「走れ、走れ、走れ!」という叫び声が続いた。

 惨劇が起きたのは7日午後9時(日本時間8日午前11時)ごろ。5、6両日に米国内で相次いで起きた警官による黒人男性の射殺事件を巡り、警察に抗議するデモ行進に約800人の市民が集まっていた。1963年にケネディ大統領が暗殺された広場ディーリー・プラザから遠くない地点で狙撃が始まった。

 「あそこで警官が倒れている! あっ特殊部隊が建物に入っていった」。現場に居合わせた男性が携帯電話を駆使して、録画と「実況中継」を試みていた。2分もすると治安関係者の怒声が飛び込んできた。「こんなところに潜んでいるんじゃない。すぐに出て行け!」。映像はケビン・バティスタという男性名でフェイスブックに投稿されていた。

 インターネットに流された別の映像では、狙撃手が高い位置からだけでなく、地上でも警官隊を待ち伏せていた様子が分かる。太い支柱から忍び出た男は、警官の背後に回り込むと容赦なく引き金を引いた。

 現場に近いクラウン・プラザ・ホテルのベランダから録画していた男性のイスマエル・ディジェサスさんはCNNに語る。「まさに処刑だった。警官がすでに倒れているのに、あいつは3発か4発を撃ち込んでいた」

 デモに参加するはずだったダラス市民も、突然の銃撃戦に身を震わせた。イスラム教徒が髪を隠すヘジャブをかぶった女性は、地べたにへたり込んでいた。傍らにはデモに使うはずだった段ボールのプラカードを取り出し、うちわ代わりにあおいで落ち着かせようとしている知人らしき女性の姿もあった。

 容疑者に狙撃された女性警官ミスティー・マクブリッジさんは腕と腹部に1発ずつ銃弾を受けたが、一命を取り留めて市内の病院に搬送された。地元テレビの取材に対し、娘のハンターさん(10)は横たわる母に励ましの言葉をかけたという。「あなたのことを愛している。(命を落とさずに)ここにいてくれてうれしいわ」
  1. 2016/07/09(土) 04:49:59|
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