古本屋通信

岡山での議員商売はボロいで

古本屋通信     No 1992   6月18日

  岡山での議員商売はボロいで。 

  ここまでレベルが違う福山と岡山の共産党市議団


 日本共産党福山市議村井さんの記事に福山市議会での2人の共産党市議の質問項目が書かれている。

議会傍聴にお越しください
2016-06-16 22:32:18   日本共産党福山市議  村井明美
6月定例市議会、日本共産党から高木たけし市議と河村ひろ子市議が一般質問に立ちます。改選後、初めての質問です。参院選1日前ですが、ビラ配りなど、前倒しで仕上げていただいて、ぜひ傍聴にお越しくださいね。質問項目をお知らせいたします。

河村市議 21日(火)午前10時から 72分間
1、市長の政治姿勢
  核兵器廃絶と米大統領被爆地訪問について 
2、民生福祉行政
 介護・保育労働者の処遇改善について
3、商工業振興
 中小企業振興基本条例の制定について
4、建設・都市行政
 川南土地区画整理事業について
5、教育行政
 ①中学校完全給食について
 ②福山市学校規模・学校配置の適正化計画(学校統廃合問題)について

高木市議 21日(火)午後1時から 73分間
1、防災対策
  ○仮設住宅整備の候補地選定について
  ○公共施設・住宅耐震化について
  ○避難場所について ○学校校舎耐震化について
2、福祉・医療行政
 ①子どもの医療費助成制度拡充について
 ②国民健康保険事業について
  ○限度額引き上げについて
  ○国庫負担の増額について
  ○減免制度の拡充について 
  ○資格証明書交付について
 ③後期高齢者医療制度について
3、建設行政
 ①福山市空き家等対策計画について
 ②福山市立地適正化計画基本方針(素案)について



  古本屋通信
  河村質問の冒頭に核兵器廃絶と米大統領被爆地訪問について市長の政治姿勢を問う項目があるが、これは被災地へオバマが来たことを受けての質問だから当然である。その他は高木市議の質問もふくめて全て福山市政に関わる基本的かつ緊急の課題である。いうまでもなく国会での理念法としてのヘイトスピーチ「解消」法などカスリもしない。

 私はたった一度だけ福山市議会に傍聴に行った。新人議員の河村市議の質問だった。よく準備されているというような生易しい準備ではなかった。驚愕した、そして感動した。岡山に帰るや否や報告のレポートを書いた。それは今も残っている。自分でも良く書けたと思う。それは書く対象が良かったからだ。そのとき私は自分の筆力に自信を持った。いま調べてみると、「通信 No734 福山市議会に行ってきました」 は35個の拍手が付いている。これは私の全エントリー中の第1位か第2位だろう。

 福山はすごい。項目を見ただけで分かる。つまり取り上げる問題と既に緊張感をもって格闘している。観念の遊戯が入る余地はない。当局との間に掛合い漫才はない。出来レースもない。市議団全員4人が4人ともそうである。個人質問は集団の市議団の叡智で練り上げられている。

 岡山市議団は格段にレベルが落ちる。質問を傍聴しないで項目を見ただけでわかる。たしかに河田団長の質問はよく練られている。然しこれは河田個人の力量によるものだ。市議団の集団討議の集成とは認められない。あとは甘くて甘くて項目を追うだけで底が割れてしまう。とうてい市議会に傍聴に行く気になれない。

  林潤市議の今回の議会質問について。ヘイトスピーチ「解消」法を取り上げたこと自体が党の岡山市議として失格である。質問の文言以前の問題である。つまり林は市議として本来やるべき仕事を放棄したうえで、やるべき質問でない質問をしている。つまり自己の政治的貧困を隠蔽するイチジクの葉としての虚栄のための自己主張である。ここで尤もらしく全国的な政治課題の尻馬に乗るべきでなかった。林がヘイトスピーチ「解消」法質問で取り上げる必然性のある問題は岡山には存在していなかった。もしあれば河田団長が彼の質問で適切に対応すべきであろう。つまり林潤は市議としての自分の本来の仕事がないのだ。いや、仕事をしなくてもよい共産党市議など存在するはずもない。林は本来では考えられないような怠慢な議員なのだ。それは私生活の上のマイホーム主義となって、彼の日々のブログに顕われている。いいもんだ、高給取りの岡山市議は。

 以下はヘイトスピーチ法以外の林潤の質問である。断っておくが、これは今回の福山と違って項目の列挙ではない。議会質問そのものなのだ。お粗末で恥ずかしくて読むに堪えない。なぜなら日本共産党の市議会議員としてのたたかい、つまり政治的課題と格闘する姿が全く感じられないからだ。これならば行政当局は何の痛痒もなく、さしたる努力もせずシャーシャーと質問に答えるであろう。つまり自民党系保守会派の議員と変わらない。予め決められた出来レースである。そういう議員は日本共産党には要らない。保守会派に行け!

今回の林質問
1前期中期計画について
岡山市は岡山市長期構想の前期5カ年の具体的政策を定める前期中期計画を策定しようとしていて、6月2日には基本政策審議会が開かれ「前期中期計画策定の基本的な考え方について(案)」が示されました。
前期中期計画については、30の政策と90の施策からなる分野別計画と区別計画が示されています。
そのうち、今回は平和と教育の分野に絞っておたずねします。
教育分野では、教育振興基本計画は市の総合計画の教育部分の詳細版として位置づけられており、総合計画策定にあわせて計画期間が変更されました。
また地方教育行政法の改正に伴い、市長が主宰する総合教育会議が置かれ、市長が教育大綱を策定することになっています。総合計画の前期中期計画中の教育部分も大綱も市長が策定し、教育振興基本計画は教育委員会で議論することになります。関連を明確にしておきたいと思います。

そこで質問します。
(ア)分野別計画では、平和が人権政策の1項目に含まれています。独立した項目を立てるべきではありませんか。
(イ)中期計画の教育分野と教育振興基本計画、教育大綱の関係はどうなりますか。
(ウ)教育大綱と教育振興基本計画の策定はどのようなスケジュールになりますか。
(エ)平成29(2017)年度に県費教職員の財源が市に移譲されてから教職員の独自配置は行いますか。特に特別支援学級において、個に応じたきめ細やかな指導・支援及び合理的配慮をこれまで以上に充実していくためには、学年別に学級が編成できるだけの教員配置が必要ではありませんか。

2.市民会館と福祉文化会館について
市は、千日前の再開発地区への市民会館の移転について5月末までに地権者の同意100%を求めるとしていました。
しかし86%の段階で「最終的には全ての賛成が得られる」として新しい文化芸術施設を千日前に建設することを決定しました。
2021年度中の完成という期限が括られているために、権利変換などを間に合わせるために5月末に同意100%を求めていたと理解していましたが、100%でなくても千日前に決定というのでは期限の意味が分からなくなりました。
3分の2の同意があれば残りは法的手段を取ることができるので、同意率が100%にならなくても再開発が可能なことは以前から分かっていたことです。それをあえて100%の同意を求めて決定を5月末以降に延ばしていました。法的手段を取らなければならない状況では余計に時間が掛かることが考えられます。
再開発は組合が行うものですが、市の重要施設が入ることが前提で建物の計画にも関与しています。期限も市が求めています。再開発を進めるにあたって再開発組合任せでは問題があります。
新しい文化芸術施設は必要なものでよいものを作ってほしいと思います。だからこそ市民、関係者の理解を得て進めなくてはなりません。
新しい文化芸術施設の完成に合わせて廃止される予定の福祉文化会館についても質問します。
福祉文化会館には障害者団体が事務所を置いています。福祉文化会館が廃止される際には移転先が必要になります。
移転するにあたっては、交通の便や駐車場はもちろん、どこかのビルに入れることになっても高層階だと災害時にエレベーターが止まったら避難が難しい、との不安もお聞きしています。
体の不自由な方の利用に配慮が必要だと考えます。

そこで質問します。
(ア)100%の同意が得られるとの見込みは市が直接、地権者に確認していますか。
(イ)同意していない地権者の理由を確認していますか。
(ウ)5月末まで決定を延ばした意味はなかったのではありませんか。
(エ)法的手段を取ることになればどの程度、日数が必要ですか。
(オ)現時点での地権者の同意と個別の補償交渉の成立は別です。補償交渉の日数はどのくらいを見込んでいますか。
(カ)同意を得るのに手間取ると補償費用が嵩んで市民会館の建設費に影響する可能性はありませんか。
(キ)今年度末で市民会館の指定管理の期間が終了したら、2022年に新市民会館が開館するまで市民会館がない状態になりますか。
(ク)天神山の後楽館高校跡地は市有施設として活用しますか。
(ケ)福祉文化会館に事務所を置いている団体の移転先はどうなりますか。駐車場の確保はできますか。


 
 古本屋通信
 こんな議会質問、恥ずかしくて読めるか? これ全文がオアソビの作文じゃが。まったく戦いがない。楽じゃのう、岡山市議さんは。これでは当局は左うちわじゃ。質問大歓迎、ちっとも困らない。出来出来レース。これで給料が年1000万円か。共働きもせんで楽勝じゃな。岡山市議は止められんな。

 ひとこと総括。福山はトコトン準備してる。林のは自分が日常に感じたことをまとめて質問にしただけ。議会質問作成に準備など不要。つまり月給ドロボー。

  まあ読者の判断に俟とう。しかし福山と此処までちがう。こりゃあ、河田さんの責任じゃあないね。垣内さんか石井さんのレベルの責任じゃ。処分相当。一度議員歳費を取り上げて、専従なみの活動費にせえ。



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   再録


古本屋通信    No734   3月5日

  福山市議会に行ってきました


 たったいま福山市議会に傍聴に行って帰ってきた。日本共産党議員・河村ひろ子さんの本会議代表質問を聴くためだった。で、さきに結論を書く。とてもよかった。よい、よいとは思っていたけれど、ここまでよいとは思わなかった。感激で、そのまま帰るつもりが (出逢ったので) つい一言 「よかったです」 と声を掛けてしまった。これは反省だ。

 これだけじゃあ報告にならないので、少し書くことにする。しかし私は議会傍聴初体験で、おまけに福山市が抱えている政治の課題を何も知らない。報告にならない自分のための備忘メモになろう。

私が福山市議会に行こうと思ったのは、倉敷市議会の田辺さんの代表質問全文を読んでからだ。これがよかったのだ。そこへきて河村さんが一般質問ではなく、代表質問だと知った。これで福山行きが決まった。

はじめてなので岡山 8時57分発の新幹線に乗った。新幹線は20年ぶりだった。速かったのであっという間に着いた。9時半には福山市役所議会棟にいた。だれも来ておらず傍聴番号1番をもらった。まもなく傍聴者が何人か現われた。そのうち土屋とものり議員がやってきて、みんなに頭を下げた。私にまで下げたので恐縮した。すぐに土屋さんは消え、かわりに豆タンクの村井あけみ議員が現れた。約20人に膨れ上がった傍聴者は全員が党関係らしかった。然しこれは動員とは違うだろう。来れる者が来たという感じだった。ウィークデーの昼だから、若い人はいなかった。私くらいが平均年齢だろう。

本会議は10時ちょうどに開会した。河村さんは議員番号1番で、最前列だ。国会と違って党議員はバラバラに座っている。どうやら議長席側が当局で、こちら側が議員らしい。河村さんが名前を呼ばれ、左手を挙げて登壇した。左手というのが新鮮だった。最後までいつも左手だった。

河村さんは 「まず質問に先立って・・・」 と断わってから、ロシアのウクライナへの軍事介入を取り上げた。これはタイミング的に光っていた。立て板に水を流すことく一気にやった。続いて安倍政権の批判、靖国と集団的自衛権批判だ。これも鮮やかだった。一分のスキもなく、クドくもなかった。だから議場は静まりかえって野次はなかった。これを下手をやるのだったら、最初からやらないほうが利口ということになるのだが。私はここまでで既に兜をぬいでいた。

 ここから福山市政の問題について課題毎に質問は発せられる(ここで気が付いたのだが、傍聴者はみんな私が持っていないレジュメを持っているではないか。河村質問の要旨が書いてあるらしい。私がちょっと油断したスキに豆タンクが配ったのだろう。シマッタと思ったが仕方がない)

 今回の質問を聴いていて初めて思ったことがあるので、特に記しておきたい。それは河村さんが切れるということだ。これは今回初めて思った。一年以上まえからの感じは、穏やかな暖かいひとだった、理論的裏づけは確かだったが、それは切れるとか鋭いとかではなかった。しかし議場での印象はまるで違った。

 喋りは少し早口だったが、聴き逃す程ではない。語彙は豊かで使用は正確である。政治のことば、いうなれば 『現代用語の基礎知識』 に頻出する語が正確に使われる。これについて私は二つの事を思った。準備に準備を重ねた質問であること。つまり用意周到であること。もうひとつは基礎的教養を身につける努力を続けた結果であること。

 私は切れや鋭さは共産党員に求められる長所としては下位にあるものと思っていた。それはしばしば冷たさだったりするから。でもそれは(少なくとも議会では)違うと思った。いつもの福山市議会は知らない。しかし最後の区画整理問題の直前まで、河村質問は当局をも他会派議員をも緊張させる力を持っていた。それは質問に切れがあるからだ。

すべての項目の質問が周到に準備されていた。それは喋ったことの10倍準備していたということだろう。そして100倍の資料を読み込んでいたということだろう。福山市政のことを知らない私にもそれは分った。だから当局もナメた答弁は出来なかったのだ。

第二質問でどれがべストだったかと訊かれれば、一番聴かせたのは介護問題だったろう。やはり背景になっている経歴ははっきり顕われていた。また他の質問もそうだが、自信があればとかく深追いしがちになる。収めるタイミングはこれが新人かと驚愕した。で、多少脱線するんだけれど、国会のことを思った。前にかえっても女性議員を思い付かない。それで思い付いたのが(申し訳ないが)正森成二だった。このひとにはうなった憶えがある。

⑩③ 議場はずっと静粛だった。これがザワついたのは市内の区画整理の件だったろう。これはこうなって当然だろう。利害がモロぶつかり、賛否が割れるのだから。この前後から何人かの部長級の方が答弁に立った。冴えない答弁だと、共産党傍聴者が野次を飛ばした。私には内容は分らない。けれど私には当局が強かに見えた。また河村さんの追及と収拾も絶妙に見えた。議会とはこんなものだろう。これらの質疑応答はのちのちに活かされるだろうと思った。

⑩④ 以上、12時かっきりに終えた福山市議会をあとに、1時間後に自宅のパソコンに向かった。直後の感動、いくらか息遣いのようなものが残っているかも知れない拙文を、そうしたものとして読んで戴ければ幸いである。

  1. 2016/06/18(土) 15:28:15|
  2. 未分類