古本屋通信

暴力に拠る言論の自由の破壊

古本屋通信     No 1963   6月06日

  一定の手続きを経て認められた集会・デモを粉砕する目的で路上に座り込むのは暴力に拠る言論の自由の破壊そのものである。

 異議があれば別の場所で、それを上回る別集会とデモをやればよい。いずれが勝つかは世論が決める。それが民主主義の共生社会だ。反ヘイト運動はヘイト運動を遥かに上回る言論ファシズムの運動である。これがしばき隊である。ゴロツキ暴力集団である。たとえ本人たちの意識が「民族差別を許さない」という善意から出発した参加であっても、その本質において凶暴な言論ファシズムである。

 私はすでに「通信 No 1847 ヘイトスピーチ監視という名前の挑発行為。挑発を煽り暴力を仕掛ける鬼木のぞみさん(岡山市議・みどり岡山)と松田葉子さん(ヘイトスピーチを監視しよう・おかやま 主催者)」で、岡山におけるヘイトとレイシズムを迎撃するエセ左翼分子の反動性については具体的に、十二分に書き尽くした。コレに追従してノコノコと大供公園に出掛けていった共産党の低脳市議についても書いた。これは国会でヘイトスピーチ法が可決される前である。以下の川崎の騒動まさに騒動は国会でヘイトスピーチ法が可決された後のことである。私は同じ批判は繰り返さない。またアホウにも分かるように懇切丁寧には書かない。いくら丁寧に書いても理解されないから書かないのだが、これは必ずしもアタマが悪いから理解できないのではない。根性が腐っているから理解できない、と云うのが言いすぎなら、起こっている事態を自分のフィーリング感性によって捉えるからである。即ち没論理なのだ。ここら辺は石崎徹を引き合いに出せば分かり易いだろう。「ボクはヘイトは間違っていると思います」。万事休すである。

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産経新聞   2016.6.5 20:16更新

ヘイトスピーチ…川崎・渋谷で大混乱 「ヘイトデモやめろ!」飛び交う怒号 専門家「現実主義者がかじを取ってくれれば」

 ヘイトスピーチ団体のデモ中止を求め、路上に座り込む人たち=5日午前、川崎市

 ヘイトスピーチ(憎悪表現)解消法が施行されて最初の日曜日となった5日、在日コリアン排斥などを訴えるデモをめぐり、川崎市と東京・渋谷で主催者側とデモを阻止しようとするグループがもみ合いになる事態が相次いだ。川崎市のデモは中止され、渋谷のデモは実施されたが反対派が進路に座り込むなどしてともに騒然となった。通行人らからは「大声でいがみ合って怖い」との声が聞かれた。

 「ヘイトする側も反対する側も怖い」

 「帰れ!」「私たちは許可を受けてやっている

 午前10時すぎ、川崎市中原区の中原平和公園には、小雨のなかデモに反対する数百人が集まり、約20人のデモ隊に「中止しろ」と声を上げた。
 反対派と警察官に取り囲まれた男性側がもみ合いとなり、双方が激しく言い合う場面もみられた。県警が男性側に「デモを実施すると、危険な状況になる」と説得したところ、男性は午前11時半ごろに中止を決めた。

 男性側のデモをめぐっては、市は5月のヘイトスピーチ解消法の成立を受け、男性側に川崎区の公園2カ所の使用不許可を決定。横浜地裁川崎支部も今月2日、「人格権の侵害で、集会や表現の自由の範囲外」として一定範囲のデモ禁止を命じる仮処分を決定した。この日、集合場所となった中原区の公園は仮処分の範囲外で、神奈川県警中原署は道路使用許可を出していた

 デモが中止となったことに、男性は「行く手を阻まれて前に進めなかった」と話した。一方、デモに反対する市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」の三浦知人さん(61)は「阻止できてよかった」と話した。

 近くに住む男性会社員(45)は、様子を見て「ヘイトデモは許されないが、反対する人たちも冷静に対応できないのだろうか」と険しい表情。通り掛かった女性(78)は「ヘイトする側も反対する側も大声でいがみ合っていて怖い」と、おびえた様子だった。

 車道に寝転ぶ反対グループ

 渋谷駅近くでも午後3時すぎ、右派系市民グループのデモの起点となった公園に反対グループが集まり、騒然となった。

 警察当局はデモをめぐる違法行為に厳格対応する方針を示しており、主催者側も参加者に「差別発言や暴力的行動は絶対にやめて」と念押しし、この日は過激な発言は影を潜めた。

 しかし、デモは開始直後から反対グループが車道に寝転んだり、参加者に飛びかかろうとしたりして大混乱となった。

 「言論の自由を妨害するな」「ヘイトデモやめろ」。怒号が飛び交うなか、雑踏警備で知られる「DJポリス」が警察車両から、「危険行為はやめてください」「不当な差別的言動のない社会が実現されるようなデモをお願いします」と双方に呼び掛けた。

 歩道には「レイシスト(差別主義者)帰れ」と書かれたプラカードを持つ人や、メガホンで声をあげて抗議する姿も。一方、「差別してない。お前ら邪魔だ」と怒り、詰め寄るデモ参加者もおり、警察官が必死に制止した。

 デモは午後4時半ごろまでに終了したが、反対グループが参加者を取り囲もうとするなど騒ぎが続いた。けが人や逮捕者は出なかった。

 専門家「互いに攻撃性強める傾向」
 矢幡洋(臨床心理士)の話「集団同士のこういった対立は、互いに自分は正しく相手は百パーセント悪いと思うようになり、攻撃性を強めることに力を注ぐ傾向にある。どちらも自己批判を伴う「悩む」という力を失う。世界には真っ白と真っ黒しかなく、自分たちは正しいと非現実的なとらえ方をしてしまう。自己批判や自己吟味を回避できるため、非常に楽なのだが、現実が見えなくなってしまい危険だ。このスパイラルに入ると、なかなか和解の道は見つけられなくなる。話し合う余地のある相手と見ていないから、さらに攻撃して絶滅させるべき相手でしかないという見方になる。自分たちの主張もするが、自己批判も同時にできる心理的強さをもった人がリーダーシップを取るのが唯一期待できる解決への道だ。現実をちゃんと見られる現実主義者が団体の中でかじを取ってくれれば変わってくるのではないか」

ヘイトスピーチ(憎悪表現)解消法 5月24日に成立し、今月3日に施行された。ヘイトスピーチをなくすため、国や自治体に相談体制を整備することや教育、啓発活動を充実させるよう求めている。条文では、差別意識を助長する目的で著しく侮辱することなどを差別的言動と定義し「許されない」と明記している。一方で、憲法が保障する表現の自由を侵害する恐れがあるとして、罰則や禁止規定はない


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 朝日新聞   2016年6月5日19時40分 

渋谷でもデモ行進、抗議の市民ともみ合い 川崎は中止

 写真・図版 デモ隊と、デモを阻止しようとする反対派、警官隊で、東京・渋谷駅近くの道路は一時、騒然となった=5日午後4時19分、小玉重隆撮影

 ヘイトスピーチ対策法が施行されて最初の週末の5日午前、排外主義的な団体が川崎市中原区で計画していたデモが、出発直後に中止された。十数人が集まったのに対し、ヘイトデモに反対する市民ら数百人が取り囲んだ。神奈川県警も中止するよう説得した。

 市民らは、デモの出発地とされた同区の中原平和公園で「ヘイトデモ中止」「帰れ」と叫び、路上に座り込んだ。デモ隊は日の丸やプラカードを掲げて10メートルほど進んだところで市民らに阻止され、警察の説得に応じて中止を決めた。

 川崎市でヘイトデモ反対の先頭に立ってきた崔江以子(チェカンイジャ)さん(42)はデモの主催者の男性に歩み寄り、「共に生きよう」と書いた手紙を手渡した。中止後、「法ができたおかげで、私たちの尊厳が守られた。全国で被害に遭っている人たちも、あきらめないで」と涙を流してあいさつした。

 在日コリアンが理事長を務める社会福祉法人が、同市川崎区の桜本地区周辺でのヘイトデモ禁止を申し立てたのに対し、横浜地裁川崎支部は2日、デモ禁止の仮処分決定を出した。また川崎市も、周辺の公園使用を不許可処分とした。これに対し主催団体の男性は場所を変更し、中原平和公園からのデモをネット上で予告。県警がデモのための道路使用を許可したのに対し、デモに反対する川崎の市民グループがツイッターなどで抗議に集まるよう呼びかけていた。

 この日は県警の警察官が多数出動したほか、法務省は法施行を知らせる広報活動を実施。川崎市の職員も現地で状況を確認した。

 5日午後には、東京都渋谷区で「共産党を批判する」という名目で数十人が日の丸を掲げ、デモ行進した。川崎のデモと同じサイトで告知されたことから、ヘイトデモに抗議する市民が多数集まり、警官と路上でもみ合う場面もあった。


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  古本屋通信

  同じブル新でも報道にこれだけの差がでる。産経がよいとは云わないが、いちおう公平に客観報道しようとはしている。朝日は自社の立ち位置まる出しである。最悪である。私が日頃からもっとも反動的なブル新は朝日であって、産経ではないと公言している通りの報道である。

  デモ・集会を離れる。選挙がよいだろう。デモ・集会も日本国憲法でいう表現の自由だが、選挙権と被選挙権も憲法で保障された権利である。ここでは被選挙権を取り上げる。参院選公示前のいまでも予定候補者とその陣営は政治宣伝に余念がないが、もし仮にだが、在日朝鮮人が日本にいること自体が不当であるから日本から追放しようという主張の者が選挙にでるとしたら、それは許されないことなのか。主張のスピーチは各種の制約を受けるのか。むつかしい話ではない。「朝鮮人を殺せ」はNHKの基準でもアウトだろうが、「朝鮮人をひとり残らず日本からたたきだせ」だったらダメなのか。ダメである筈がない。これがダメなら、「アメリカ人を日本から、沖縄からひとり残らずたたきだせ」も当然ダメである。朝鮮人とアメリカ人に差はない。こういう疑問は当然でるから、先のヘイトスピーチ法では「アメリカは日本から出て行け」は法違反ではないと決めたという。マンガである。茶番である。

  選挙もデモ・集会も等しく憲法の規定に拠る。要するに何を表現してもよいのだ。その表現の枠は少なくとも法令に関する限り一切ない。先のヘイトスピーチ法は明らかに違憲である。まあ、日本が戦前の暗黒時代に近づきつつあることは確かである。

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  すこし補足しておく。 ヘイトの対象にされた在日の方だが、中にはしばき隊に加わった人もおられるようだが、大半の方は冷静で、反ヘイトの運動とは距離を置いているように見える。自分の目のまえで差別発言が飛び出せば抗議するのは当然である。だが、そこから一歩踏み出して抗議する運動には参加しておられないように見える。特に朝鮮総連系の方がそう見える。私はこれは賢明だと思う。なぜなら、しょせん日本の運動なのだ。不介入の方針なのだろう。賢明だと思う。

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  いま午前7時である。早朝配達された赤旗日刊紙の(15)に信じられないような最悪の記事が掲載された。ネット化されたら転載する予定である。

 ヘイトデモ中止 川崎市中原区 市民数百人の抗議うけ
 2016年6月6日(月)  赤旗
 “前回の絶望が希望に”
 川崎市中原区で5日、在日コリアンの人たちなどに向けたヘイトスピーチ(差別扇動行為)のデモが行われようとしましたが、市民数百人の抗議の声を受け、中止になりました。

(写真)デモ参加者に向けてプラカードを掲げる崔さん(手前の列左から2人目)ら=5日、川崎市中原区

 デモ参加者の十数人は、午前11時ごろ集まり、日の丸や「暴れるな!朝鮮人」との横断幕、「基地外朝鮮人」などのプラカードを掲げましたが「帰れ」コールの抗議で進めず。同40分ごろ、警察が「デモは中止になりました」と伝えました。

 在日3世の崔江以子(チェ・カンイヂャ)さんは、夫と息子とともに、デモ参加者に「共に生きよう」とのプラカードを掲げました。

 崔さんは、デモ中止後、「1月31日(前回のデモ)の絶望が、今日、希望で上書きされました」と報告。デモ主催者に連絡先を記した手紙を手渡したと述べ「対話でもって理解と和解の地平に立って、ヘイトスピーチをやめていただきたい」と呼びかけました。

 抗議に来た、在日3世の裵平舜(ペェ・ピョンスン)さん(41)は「ヘイトは表現の自由ではありません。県警はなぜデモを許可したのか。誰を守りたいのかわかりません」と憤りを語りました。

(写真)「ヘイトスピーチをなくすため党派を超えて頑張ろう」と訴える(前列右2人目から左へ)福島、畑野、有田の各氏ら=5日、川崎市中原区

 日本共産党の、畑野君枝衆院議員、椎葉かずゆき参院比例予定候補、あさか由香参院神奈川選挙区予定候補、県議団、市議団と、民進党の有田芳生参院議員、社民党の福島みずほ参院議員らが抗議に駆けつけました。


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  古本屋通信

  神奈川県川崎市は在日を多く抱えた地域である。私はこの問題が報じられると一番に案じたのは党神奈川県議の大山奈々子さんのことであった。むつかしい立場だが、崩れねばよいがと。引用はしない。やはり崩れた。無理であった。党員だから党見解を了解するにせよ、やはり地方議員の弱点がモロである。

  ひとことで批判する。自分の立っている場所・神奈川からしか問題を見ていない。これは先日の党県議団の失敗とも関係があるだろう。ブルジョア議会に閉じ込められて視野が狭くなっている。つまり近視眼だ。マルクス主義の立場を堅持するのは、大山さんにして容易ではない。その点で坂井希は一味ちがう。まあ天才だな。
  1. 2016/06/06(月) 03:28:55|
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