古本屋通信

金子満広が死んだ

古本屋通信    No 1860   4月20日

    金子満広が死んだ


  金子満広が死んだという。赤旗はブル新並みの小さな死亡記事だったらしく(私は見ていない)、ウェブ版には何処にも載っていない。哀れといえば哀れである。私のかれに対するイメージは不破の後釜の書記局長だが、実際には委員長代理を務め、名誉職に就くまえは副委員長だった。しかし副委員長は実質はかざりものだったから、実際は委員長代理が最後の仕事だったろう。

  ざっとネットを見た。しかしウィキをはじめ金子に関する記事は多くはない。やはり党史の上での重みはなかったのだろう。ケチが付いたのは指導部晩年副委員長時代の二男の党とのトラブルだったろう。この件で金子の権威はガタ落ちだった。あとに関連記事を貼っておくが、私の印象は「できのわるい息子」である。いっちょまえに党を批判しているが、党の縁故で民主団体の職員になった自分を棚上げしての党批判は説得力がない。

  それと、私の金子の印象は党の統一戦線部長としての金子である。1960年代後半から党を代表して原水禁運動に関わってきた。党的には指導してきたといってもよいだろう。その最後の締めくくりは1984年の吉田嘉清や古在由重の除名(除籍だったが、実質の除名だった)に関わるトラブル処理だった。まあいやな仕事だったと思う。私はこの問題では基本的に党を支持した。いまの党なら右翼社民的幅広主義をとうてい批判し切れなかっただろう。私はこの件で古在の評価を一変させた。

  私には金子追悼文は書けない。私はかれから何の思想的・政治的影響も受けていない。一言で評価するならば、宮本から不破に指導部トップが入れ替わる時代のカンフル剤だったろう。若ハゲ頭の笑顔はその象徴だった。しかしカンフル剤の歴史的評価はそれ止まりだ。だから赤旗記事は小さかった。たぶん党葬はしないだろう。すべきだとは思わないが、一抹の寂しさも感じる。だからという訳でもないが、ここに26回大会の名誉役員名簿を貼って金子のレクイエムとしたい。せめてロートルだけで金子を葬ろうではないか。

 第26回党大会で新たに承認された名誉役員(12人)
 足立正恒(75)、石灰睦夫(80)、今井誠(69)、上田均(79)、大内田和子(70)、金井武雄(69)、金子逸(67)、河邑重光(74)、小池潔(71)、反保直樹(64)、福島敏夫(67)、吉井英勝(71)

 前大会から引き続き承認された名誉役員(43人)
 相羽健次(77)、青木正彦(83)、阿部幸代(65)、石井郁子(73)、岩佐恵美(74)、上原清治(80)、梅田勝(86)、大塚一敏(79)、岡崎万寿秀(84)、奥原紀晴(68)、金子満広(89)、神戸照(90)、木谷八士(79)、工藤晃(87)、小島優(86)、児玉健次(80)、五島寿夫(82)、小西武雄(82)、佐々木季男(84)、佐藤庸子(73)、重山正久(88)、菅生厚(87)、瀬古由起子(66)、多田隈博之(88)、立木洋(82)、田中昭治(87)、寺前巌(88)、成田悧(81)、新原昭治(82)、西井教雄(90)、花房紘(74)、東中光雄(89)、古堅実吉(84)、細野義幸(88)、堀井孝生(75)、松本善明(87)、箕浦一三(86)、宮田安義(92)、八島勝麿(87)、山手叡(87)、雪野勉(87)、吉川春子(73)、若林暹(87)



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  参考


 投稿者 倉田佳典  日時 2000年 9月6日
 金子共産党副委員長の二男が痛烈党批判
 『現代』 に「さらば日本共産党…」手記 共産党の最高幹部の1人である金子満広副委員長=写真=の二男、広実氏が、講談社発行の雑誌「現代」最新10月号で、「さらば日本共産党、そして親父へ」と題した手記を寄せて共産党の体質を痛烈に批判、党内が大騒動になっている。
 広実氏は大学1年生の時に共産党に入党し、以来、18年間の党員生活を送っていたが、かつて勤務していた首都圏の医療生協から党に対して、広実氏の生活態度に関する投書が寄せられ、これをめぐるいざこざから、今夏離党した。
 広実氏は「僕がこの手記を発表することによって、今年の11月20日に行われる党大会で親父が副委員長の座を追われることも予想される」、「僕と親父との関係も、修復不能なものになるかもしれない」と、“悲壮な覚悟”を宣言し、党の体質を糾弾している。
 今年6月の総選挙で、共産党が大敗したことについては、「志位(和夫)書記局長のように大学時代から活動に専念してきた実社会経験ゼロの純粋培養候補者がズラリと並んでいる。社会生活上の苦労や職場の人間関係を知らずに机上の理想論を並べ立てる候補者が、選挙民から支持を受けるはずはない」と核心を突いた批判を展開。
 このほか、「党は、大企業の労働条件には厳しく目を光らせ、苛烈なサービス残業などには口角泡をとばして攻撃する。ところが、党の友好団体の労働条件にはまったく目をつぶったままだ。党の周辺や支持団体の職員などが『過労死』したケースも僕は見てきた」などと、党の独善的な体質を“告発”している。
 注目されるのが、共産党側の対応。金子副委員長は、衆院議員を6期つとめ、今年6月の総選挙を機会に引退したが、現在も党の副委員長。戦前にスパイ査問事件を引き起こし、獄中12年の生活を送ったことが“権威”となり、約40年にわたって「独裁者」として党内を蹂躙(じゅうりん)した宮本顕治名誉議長の引き立てを受け、出世街道をひた走った経歴を持つ。
 今回のようなケースの場合、宮本時代なら、金子副委員長は一発で更迭になりかねないところだが、「ソフト路線」を売り物にする不破哲三委員長の体制のもとでは、どう対応するか関心を呼んでいる。
 夕刊フジの取材に対し、共産党広報部では「金子副委員長に連絡がつかない」と話している。
  1. 2016/04/20(水) 01:24:27|
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