古本屋通信

自衛官問題で新エントリー

古本屋通信     No 1582  8月28日

  自衛官問題で新エントリーを立てた。


  直前板が長くなりすぎた。後半の自衛官に関する村井明美市議の2文を再録し、それに私の短文を付して新しいエントリーとした。これは岡山市議の林じゅんを糾弾する文でもある。




高校生の個人情報が自衛隊地方協力本部へ
2015-08-27 00:04:55   村井明美
毎日新聞、8月25日付紙面は、福山市は自衛隊勧誘などを行う地方組織、自衛隊広島地方協力本部に、昨年10月、福山市の高校3年生に該当する住民基本台帳4615人分の閲覧を認めたと報じています。
これまで福山市は、同本部の閲覧要望に対して「市民の基本的人権を守ることは行政運営の基本…」として断ってきました。
なぜこんなことが起こるのでしょう。
それには、安倍政権の集団的自衛権の行使容認と深い関係があると考えられます。
集団的自衛権行使の閣議決定以来、自衛隊への志願者は、大卒者対象の「一般幹部候補生」で昨年度比13・8%、「技術海曹」はほぼ半減したと言いうのです。
そこで、自衛隊員の募集を以前に増して強化する必要があり、これまでにない情報収集と勧誘をする必要があるからでしょう。
自衛隊広島地方協力本部は、個人情報を手にしてその後「高校3年生の自宅とその周辺の家に自衛隊への勧誘募集ちらしをポストに配布したとのことです。
自衛隊の募集要項を受け取った高校生やその家族は、不安に感じたのではないでしょうか。
今回の福山市の個人情報の提供は、プライバシーの侵害・憲法第13条違反であり、きわめて遺憾なことです。
このような動きは、安倍首相が「戦争する国」に暴走する事と深くつながっているということですね。
若者を決して戦場に送らないために、一日一日、戦争法反対の大運動を広げましょう。




自衛隊協力本部に住民基本台帳閲覧 抗議と申し入れ
2015-08-28 00:17:03  村井明美
27日、福山市が自衛隊広島県協力本部に、17歳から18歳(高校3年生相当)の住民基本台帳を閲覧したことについて、羽田市長に抗議し、今後、閲覧に供しないことを申し入れました。申し入れ文を紹介します。

 自衛官募集のための住民基本台帳閲覧に抗議し、撤回を求める申し入れ
 2014年7月1日、安倍政権が集団的自衛権行使を容認する閣議決定を強行し、今国会で安保関連法案が審議されております。
国民は、安倍政権の「戦争する国づくり」への暴走に不安を募らせ、全国で法案撤回の大運動が沸き起こっています。福山市も非核平和宣言都市として、憲法9条を守り、若者の未来を守ることが重要な責務です。
ところが、この閣議決定以降、防衛省が自衛官募集担当者を集めた全体会議の場で、自衛官適齢者の個人情報が載った名簿を提出させるため、市町村への働きかけを強める方針を徹底していたとのことです。
政府は、このような名簿提出は「依頼」であり、応じるかどうかは各市町村次第としてきました。
2014年、自衛隊高知地方協力本部は、高知市に対して「従来方針を変更し、強く提供を求める」と文書で名簿提出を迫っていたことが参院外交防衛委員会で取り上げられ、わが党の井上哲士参院議員に対して、中谷防衛相(元)は、「不適切な要請を行ったことは誠に遺憾だ」と謝罪しています。
新聞報道によると、福山市は自衛隊広島地方協力本部の要請に応え、昨年10月、住民4615人分の閲覧を認めたとのことであります。閲覧要件は「1997年4月2日から1998年4月1日まで生まれた日本人」とのことです。
福山市はこれまで、同本部の閲覧要望に対して「市民の基本的人権を守ることは行政運営の基本…」として応じてきませんでした
プライバシーの侵害は憲法第13条違反であり、自衛隊法に依っても、名簿の閲覧は「依頼」であり義務でもなく、これまで貫いてきた態度を守ることこそが重要であります。住所、氏名、性別、生年月日の個人情報を提供したことは断じて許されません。
広島地本は、その後「募集対象者だけの家でなく、周辺10軒以上に職員の手で募集案内を配った」とのことでありますが、福山市の閲覧許可供が、自衛官の勧誘に使われたことは明らかであります。
今日、自衛隊への志願者は、大卒者対象の「一般幹部候補生」で昨年度比13・8%、「技術海曹」はほぼ半減という状況とのことであります。これは、国民が戦争への道に突き進む状況に対して、強い不安を持っている表れであり、青年への勧誘は、大きな不安や動揺を醸し出すこととなります。
また、昨今の就職難の中、判断力がまだ十分育っていない年代の青年への自衛隊募集の勧誘を行政が手助けすることは許されません。この度の閲覧を撤回することを強く求めるものです。
                   
1、 福山市がこれまで「プライバシーの侵害になる」として許可していなかった自衛隊広島地方協力本部の「適齢者名簿」の提供依頼に対し、閲覧を許可した方針変更について、その経緯と理由を明らかにすること。
2、 閲覧を許した4615人分の名簿について、自衛隊広島地方協力本部と防衛庁に抗議し、その情報の廃棄を求めること。
3、 今後、自衛隊募集に係る住民基本台帳の閲覧及び情報提供は厳に行わないこと。
                                            以上


  古本屋通信

 岡山市議の林じゅんは以下のように書いた。

 アメリカの戦争に参加する集団的自衛権の行使は自衛隊員の初心との矛盾が必ず生じます。

  「自衛隊員の初心」とは何か? もともとの初心はよかったが、途中から集団的自衛権の行使が登場して、国を守るという本来の正しい自衛隊の職務が本道から反れて来たという意味であろう。それ以外に解釈の仕様がない。それなら今までの自衛隊は憲法9条違反ではなかったし、自衛官の募集に各自治体が積極的に協力するのがなぜ悪いのか。今までだったら、高校生の進路に自衛官を積極的に奨めて何の問題があったろう。

 林じゅんは腐りきっている。これは揚げ足を取っているのではない。論理的に筋が通らないと指摘しているのでもない。党綱領がどうであれ、人間としてありえない事なのだ。だから今、6人目のスパイに認定することを熟慮している。岡山でははじめてのスパイである。できればやりたくない。



  付記

 自衛官になりたいという青年は昔からいた。私の高校(県立金川高校)の一年先輩にもいた。町内の警察官の息子だった。勉強がよくできて国立大学に合格する学力はあったが大学を受験せず、防衛大学校に進んだ。I さんと云う。防衛大学校に進んだけれど、どうしたことか半年で中退して翌ねん香川大学教育学部を受験・合格した。私が自治会活動をやっていた大学だ。防衛大学校を中退したのだから自衛隊に批判的になったのかと思ったら、まったく逆であった。以後4年間、反共のチャンピオンとして大学内で活動した。私とは高校の先輩と後輩の関係であり、実家も近かったから、人間的に憎しみ合うことはなかったが、その反共主義による自衛隊賛美には凄まじいものがあった。

 自衛隊イデオロギーはハンパじゃあない。最初はよい就職先だとおもって選ぶ場合もあろうが、たいていは言葉どおり 「国を守る」、「国を護る」 に魅かれて応募するのだ。これが 「初心」なのだ。つまり初心は正しかったのではなく、決定的に間違っていたのだ。騙されていたのだ。ここら辺は支配階級と人民の思想宣伝の総力戦である。村井さんたちはその先頭に立ってたたかっている。これは福山市のたたかいではあるが、一地方都市のたたかいではない。まさに戦争立法を推し進めている安倍政権との戦いである。日本の総保守・総反動との総力戦の先端を行くたたかいいである。


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  付記2

 I さんは右翼ではあったけれど極めて冷めた人だった。熱血漢ぶっていたのは寧ろ私の方だったろう。かれは大阪の小学校の教員になったと思う。

 もう一人ユニークなのが香川大学の同級生にいた。民青ではなかったけれど、一年生後期で共に自治会執行部に入った。彼はろくに活動もしないうちに、ある日とつぜん目ざめて統一協会の活動家になった。N君と云う。毎日授業には出ないで、校庭でボードを立てかけて「共産主義は間違っている」 という原理講論を開講した。とうじは統一協会はレアだった。その20年後には東大でも学生自治会を乗っ取るのだが。N君も大阪で小学校の教員になった。

 もうひとり同学年で平和委員会だったS君という学生がいた。一学年後期で私は教育学部の、そしてS君は経済学部の執行部選挙に出た。ともに民青だった。S君もやがて自治会室に出てこなくなった。引きこもりである。ただし大学には毎日出てきた。授業には出ないで大学図書館で本を読んだ。 『レーニン全集』 を第一巻から読破すると意気込んだ。彼もキチガイ扱いにされた。われわれ学生は理論水準は低いから話にならない、そこで共産党県委員会副委員長の石田千年さんに論戦を挑んだ。とうじ千年さんは毎日のように大学に出入りし、学生の人気者だった。「Sくん、キミはレーニンの読み方が間違っているよ」 と千年さん。その千年さんも今はいない。
  1. 2015/08/28(金) 10:03:29|
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