古本屋通信

共産党福山市議団に異議あり

古本屋通信    No 1510    7月7日

  日本共産党福山市議団に異議あり!

  古本屋の仕事が一段落して久々のブログ更新となる。村井明美さん(日本共産党福山市議)が先日に続いて昨日も福山の教育に関する記事を書かれている。これはずっと前からであり、似た趣旨の文は、子どもを持つ親でもある河村ひろ子さん(同福山市議)も書かれていた(これは私が取り上げようと思っていた矢先に削除された)。村井さんは市議会でもこの問題を取上げて市当局と教育委員会を正したそうであるから、これは日本共産党福山市議団の見解であろう。私は日本共産党福山市議団に異議がある。それを村井文を3つ(そのひとつは市議会一般質問と答弁。これは長文なので最後に資料として青文字で掲載した)転載したあとに簡潔に書きたい。


学校と子どもたちを救いましょう
2015-06-25 23:04   村井明美
昨日の本会議一般質問で、福山市の子どもたちを縛り、学校を重苦しいものとしている「生徒指導規程」の見直しを行うこと、生徒の安易な逮捕をやめることを求めました。
福山の小学生や中学生は、あまりにも厳しく細かすぎる決まり「生徒指導規程」を厳しく求められています。
そして、その指導に反発して、暴れてその手足が教師に当たったならば、即、警察に逮捕です。
昨年度、「指導に反発して教師に暴力」が4件あります。
今年度は2件です。
反発しやすい思春期の子どもに対して、厳しい服装規定などで「指導」し、反発すれば、「教師を守るために、逮捕させる」…。
それを「生徒の成長の機会ととらえて、心に寄り添ったしどうをし、クラス全員で考える機会とするべきではないか」との質問に、教育委員会は「教師を守るために、逮捕は必要」と応えました。
これは、教育ですか?
中には反発を誘発して「殴ってみい。 逮捕しちゃる」と言われた子もいます。
これは子どもの人格形成をはかる学校ですか?
もちろん、全ての学校ではありません。
校長の姿勢にもよりますが、広島県教委は、校長権限を強め、職員会議を上位下達の場とし、教師が子どもに心を通わせて集団で教育をすすめる学校機能を劣化させたのです。
それはなぜか。
文部科学省が、自民党の文教政策=企業に都合のよい労働者を作ろうとしているからです。
今、安倍政権のもと、命令一下で戦場に赴く人材づくりを進めようとしているからです。
日の丸・君が代を押し付け、道徳を復活させ、教科書からは従軍慰安婦の記述を消させ、学力テストで子どもたちを競い合わせて、友情と連帯でつながることを知らない人材を作る。
これは、嘘だと思われますか?
そんなことは、杞憂だと思われますか?
私は、福山の教育を子どもたちを健やかに育てる明るく希望ある教育機関とするために、事実に即して「生徒指導規程」と「中学生逮捕問題」を質問しました。
短い時間の中で、十分ではありませんでしたが、これからです。
引き続いて頑張ります。



一般質問 中学生の逮捕について
2015-07-04 22:38  村井明美
庭でミニドラゴンを見つけました。
アケビコノハ(蝶)の幼虫、ただ今威嚇中です。
私の庭には、アケビも植えています。
いずれの日にか庭でアケビを収穫できるであろうという欲望からでございます。今は百合の庭です。
6月議会一般質問・村井分最後の報告です。

(最後尾に青文字で転載した)。


福山市の子どもたちがかわいそう
2015-07-06 22:15 村井明美
これまで、何度か書いた福山の教育の「厳罰主義」。
「生徒指導規程」という、こまごまとした規則、規則で子どもたちを縛り、違反者には容赦のない帰宅指導=違反を直して再登校せよと校門から追い返す。
もめごとやけんか、指導に反発して教師には向かえば、教師に足が当たった、胸ぐらをつかんだ、それで即警察を呼んで逮捕。
同じような状況でも、13歳ならば警察で事情聴取されて放免されるけれど、少年法の改悪で14歳からは帰れない・・・。
ある中学校では、今年度4月から、すでに3人の逮捕者が出ています。
逮捕しても逮捕しても、学校は荒れるばかり。それは、生徒指導の在り方が間違っており、効果がないということではありませんか。
ゼロトレランス・厳罰主義の発祥地はアメリカのフロリダ州とのことですが、ここでは、ますます生徒が荒れ狂い、学校が消える状況にまでなりました。
そして、ゼロトレランスは間違いであったと反省をし、生徒を受け入れ、心に寄り添い、生活の立て直しや音楽・芸術などを取り入れ、子どもの成長発達を支援する教育に切り換え、教育再生を行っているとのことです。
すでに、他の国で崩壊した間違った指導方法が導入されて、福山の子どもたちは傷つけられ、豊かな人格形成どころか自己を肯定できない自尊感情を育てられない状況が生まれています。
教育の自由を侵してはならないということではありますが、学校は何のために、誰のためにあるのでしょう。
6月本会議一般質問で、「暴力」とする内容についてその経過や子どもの発達段階に沿った指導で、安易に逮捕するべきではないという趣旨の私の質問に、市教育委員会は「教師を守る」「教師を守る」と2回も言いました。
それならば、子どもたちは誰が守るのでしょう。
不安定な時期の子どもたちを学校は受け止め、育てることができないのでしょうか。
仕事やめて遊んで~と邪魔をするさくらちゃんです。





 古本屋通信

 まず指摘しておきたい。村井文(地の文)と村井質問文ではかなり落差を感じる。議会質問は言葉を選んで慎重に質問している。その当否は別にして、これは議会質問だから当然である。然しそこで語られなかった事も、地の文ではアケスケに語られている。私はますます違和感を感じざるを得ない。コレがひとつの前提になる。

 つぎに福山市議会という一自治体で語られた議会質問とその答弁の性格について。私はこれは基本的に福山の教育に関する議論であるから、他の公的な如何なる立場からも介入するに相応しくない問題だと思う。コレについて民間の左翼ブログが取上げるのは構わないが、例えば文部科学省や広島県議会や日本共産党中央委員会などが介入的に議論する問題ではない。つまり福山プロパーの問題なのだ。そういう意味では日本共産党福山市議団は誰に遠慮することなく議論してよい。

 しかし上記のような村井文が書かれた以上、私はひとりの左翼ブロッガーとして遠慮会釈なく村井さんと福山市議団を批判する。ところで批判しようとする矢先に次のような一撃に出くわすだろう。
 「おまえは福山のヒドイ管理主義教育の実態について何ひとつ知っていないではないか。情報源は村井ブログを通じて得た断片だけではないか。そもそも何の知識もなく発言権があろうはずがない」 
 こういう先制攻撃にたじろがないのが古本屋通信である。村井さん自身が 「・・・と思われますか?」 と書いているし、書いていなくても、村井文のたったコレだけの文言で十分批判可能である。以下 ①、②、③ ・・・ と箇条書きにする。

① 以前にも一度書いたと思うが、そもそも村井さんにも河村さんにも 「学校教育における管理」 という視点が皆無である。これが先ずもって、教育を語るに完全失格である。あるのは一元的に 「管理主義教育から子どもを守れ」 だけである。上記の文はそれが充ち溢れている。それは村井文が良いとか悪いとか以前に、教育関係者では一部のわがままな父兄(例えば河村さん)を除いて誰からも支持されないだろう。教育委員会や学校管理者(校長)や教頭や生徒指導主事はもちろんのこと、一般の教育労働者の誰からも支持されない。理由ははっきりしている。言っている事が学校現場の実情から著しくかけ離れているからである。まるで駄々っ子のようで問題にもならない。

② 教育における管理は、企業における労務管理とはまるで違う。企業における労務管理の問題について左翼は語らない。基本的に労働者搾取の範疇だから。しかし教育における管理を左翼は熱心に語る。管理と管理主義教育はまるで違う。管理主義を排して民主的管理を構築しなければならない。言葉は簡単だが、教育現場はこのために、イヤこのためだけに悪戦苦闘している。村井さんは奈良教育大学を卒業したあと長期に特別支援学校の教諭をされていたそうだが、集団主義教育については勉強されていなかったらしい。私は香川県の地で大西忠治の集団主義を叩き込まれた。私の連れ合いは丸亀西中学校で大西教育のサンプルであった。集団主義教育では民主的管理の問題が生徒の自主活動、学級つくりと一体になって大きな比重を占める。

③ 政府自民党は管理主義教育を強化してきている。それと結びついた広島県教委や福山市教委は政府の期待する人づくり政策に沿った教育をしてくるだろう。だからといって教育委員会や学校管理者は一元的に敵ではない。ともによりよき教育の推進者として協力しなければならない一面を持っている。だから単純ではない。村井さんはいったい教育労働者時代に何を学んできたのか。日教組と全教の路線上の問題もからんで語り尽くされたことではないか。

④ 下記の資料を見ると村井さんは勇ましい。勇まし過ぎる。極左的偏向である。拍手喝采は無責任な一部父兄だけであろう。一般教員の拍手は皆無だ。そもそも質問そのものがお坊ちゃま、お嬢ちゃんレベルであり、現場の苦労を知らない人の寝言なのである。つまり質問そのものが誤りであり、するべき質問ではなかったのである。

⑤ 村井さんだけでなく日本共産党の地方議員について言える事だが、ある意味で議員が演壇に立って質問するということは特権である。特権はひとつの権力である。絶対に誤った議会質問をしてはならない。あのチビが堂々と熱弁をふるったのであろう。市長や市教委はビビらなかっただろうが、これは教育現場への(悪い意味での)圧力になっただろう。村井さんも書いているように、教育への行政の介入、議会からのイチャモンは慎重なうえにも慎重でなければならない。今回の質問はすべきではなかった。

⑥ 福山市議さんであろうと、教育労働者であろうと、父兄であろうと、退職教職員であろうと、議論はたたかわせるべきである。しかし素人議員の出しゃばりは禁物である。地区委員会の指導があったとは思えない。県党会議の議題にもならないだろう。ならば素人議員の出しゃばりを防止する装置をつくっておかねばなるまい。福山には教員の党支部はないのであろうか。あっても忙しくて意見交換など不可能なのか。

⑦ 岡山では極端な管理主義教育はないらしいが、それでも年々政府自民党の教育攻撃の影響は出てきている。こういっちゃあ失礼だが、岡山市議会には村井さんのような論客はいない。それがプラスになっているのか、難しい教育問題の質問は敬遠している。難儀なのだ。日本共産党の岡山市議と語る会がほぼ定期的に開かれている。情報交換と意見交換だ。小中、高校、幼稚園とある。私の連れ合いも最近は知らぬが、ずっと参加していた。その関係で竹永さんや崎本さんとは知り合いである。

⑧ 私は政治問題について、連れ合いと話す機会は殆んどない。政局についてのテレビ情報を私が聞くだけだから、一分以内で終わる。ところが珍しく二人で話し合った。河村さんのブログ(削除済み)についてである。意見は完全に一致した。しかし私より連れ合いの方が辛辣だった。「こりゃ議員の文じゃあない。まして共産党議員の文でも、共産党員の文でもない。ただの子どもを持つ我儘勝手な父兄の文じゃ」 「こういうのを読まされては教員はたまらんな。しかし絶対に理解は得られない。必ず周囲を敵に廻す。まあ若いんじゃから痛い目に遭って懲りて成長すればよい。今は何を言っても耳に入らんじゃろう」。翌日になって河村文は削除されていた。誰かが苦言を呈したのかも知れない。




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  資料

【質問】①教育問題で、厳しく生徒を縛る「生徒指導規程」と福山での中学生逮捕問題を取り上げました。
福山市教育委員会は、「毅然とした指導」を貫くとして対教師暴力は「逮捕」です。そのため、生徒同士の小競り合いのあおりを受けて、教師に手足が当たっても「暴力」として逮捕される例もあります。
文部科学省や広島県教委が示している「生徒指導の手引」からも逸脱したかじょうな「指導」が生徒や保護者を苦しめている学校もあります。
何とか、当たり前の、思春期のせいとの発達段階を踏まえ、心に寄り添う生徒指導に改めさせたいと取り組んでいます。

【質問】①教育行政 生徒指導規程について
「毅然とした指導」「例外なき指導」を特徴とする福山市の「生徒指導規程」は、子どもたちや学校を息苦しいものとしています。
まず、福山市が導入している「生徒指導規程」は、どのような法的根拠や文部科学省の指導方針を受けて作成されているのか、お示しください。
「生徒指導規程」は、①学校生活に関すること
②校外での生活に関すること
③特別な指導に関すること  などを記述しています。
その内容には、規制対象が学校内外の日常的な行動に及ぶもの、下着の色までを指定するプライバシー権が尊重されていないもの、人権侵害に及ぶものなど、行き過ぎた決まりを記述している学校があります。
国連子どもの権利条約委員会は、2011年、一般的意見13号「あらゆる形態の暴力からの自由に対する子どもの権利」を出しました。
「子どもの暴力に対して国が高圧的なまたは“ゼロトレランス”の政策で臨むことは、暴力に対してさらなる暴力で応ずることにより、子どもに被害を与える懲罰的アプローチであるため、極めて破壊的な影響をもたらす」としています。
また、すでに当委員会の2010年54会期の日本に示す総括見解で、学校での子どもの意見表明権の保障に問題があるとしています。
国連子どもの権利委員会からの勧告と、日本が批准している「子供の権利条約」に照らして、福山市の生徒指導規程に問題はないのか、ご所見をお示しください。
思春期の子どもたちの成長過程にあるが故の様々な行動に、「例外なき指導」として、児童・生徒の行動を過度に抑圧したり、規則に当てはめられるならば、子どもの心情や背景に寄り添うことができず、諦めや思考停止、盲従する子どもを育てることになりかねません。
子どもたちは「学校や先生は、話を聞いてくれない」と心を閉ざしてしまいます。
また、事細かな決まりへの忍従が反発を招き、指導を受け入れない荒れた状態を誘発することにもなりかねません。
このような学校への信頼感を欠く状態では、教育の前提が崩れ、子どもたちのすこやかな成長を育む教育機関とはなりえないのではありませんか。
また、発達に課題のある子、障害のある子、LGBTの子どもなどを規則で縛ることが適応障害などの2次障害を引き起こすことが懸念されます。
これまで、わが党は子どもの権利条約や人権の保障に抵触する行き過ぎを改めること、「困っている子」「困らせる子」たちの心に寄り添い、成長・発達を保障するために、必要・最小限の「学校の決まり」に改めるよう強く求めてきました。
今年度、どのような見直し指導を行なったのか、経過と現状をお示しください。

【答弁】①生徒指導規程についてであります。
 生徒指導規程は、文部科学省からの通知「児童生徒の規範意識の醸成に向けた生徒指導の充実について」において、
 ・生徒指導上の対応に係る学校内のきまり及びこれに対する指導の基準をあらかじめ明確にしておくこと
 ・あらかじめ児童生徒または保護者等に対して明示的に周知徹底すること
等に基づき、児童生徒全員が安全な学校生活を送るとともに、児童生徒一人一人の規範意識や自律心を高めるために、各中学校区で基準を揃えながら、各学校が作成しております。
 このことから、「子どもの権利条約」、「国連子どもの権利委員会からの勧告」に照らしても、問題はないと考えております。
 内容を見直す際には、子どもを取り巻く社会環境や、生徒児童、保護者の意見も参考にしています。
 なお、生徒指導規程の中に、「下着の色」との表現がある場合は、シャツやブラウスの内側に着る肌着についてであり、華美な色や柄の下着が透けて見えること
による風紀の乱れを防ぎ、児童生徒が学校教育の場にふさわしい生活を送るためのものであります。
 学校では、子どもたちのプライバシーに最大限配慮しており、こうした規程は、各学校が教育的視点をもって定めているものであり、プライバシーの侵害や人権
侵害などに結びつくとは考えておりません。

【質問】②中学生の逮捕問題について
福山市教育委員会は、生徒指導について、積極的に警察との連携を打ち出しています。
福山市の生徒逮捕人数は、2012年度20人、2013年度28人、2014年度19人ですが、本年度、今日までの実態についてお示しください。
 福山市の中学生の逮捕について、「対教師暴力」は「現行犯」逮捕するとして、学校にパトカーが乗り付ける事態が起きています。
 このような懲罰主義を当てはめることにより、問題行動を教育の機会としてとらえ、教師集団が生徒の成長、発達を促すことが阻害されてしまうのではありませんか。
クラス集団が問題行動を起こす生徒と共に、問題を解決し共に成長する機会とすることを奪うのではありませんか。
 学校における中学生の逮捕は、その子の人生を大きく左右する重大な問題です。
生徒を逮捕するか、どうかの判断は、どのように行われているのか、プロセスについてご説明ください。また、判断マニュアルがあれば、お示しください。
 さらに、子どもや保護者の釈明権の保障や、逮捕時及びその後に、学校は生徒の権利擁護のためにどのような手立てをとっているのかご説明ください。

【答弁】②次に、福山市の中学生の逮捕についてであります。
 今年度、6月22日現在の逮捕者数は、2名です。
 逮捕に至るまでのプロセスは、暴力行為や器物破損等の問題行動で、警察対応をする場合、校長が警察へ連絡し、警察が来校し、本人及び関係者から事情を聴き取った上で、内容によって指導で留まる場合や逮捕に至る場合もあります。
暴力行為等により、警察対応して逮捕された場合は、継続的に本人と面談したり、保護者と連携したりする中で、自分の行動や生活を見つめ直させるとともに、本人を取り巻く環境である学校の荒れや交友関係を改善する取り組みを行っております。
 また、「少年サポートセンターふくやま」と連携し、非行や不良行為の補導、相談をきっかけに、少年育成官と教育委員会が協力して、「コミュニケーション
習得のための体験活動」「個の課題に応じた学習支援」に取り組んでおります。
  1. 2015/07/07(火) 03:26:11|
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