古本屋通信

歴史を偽造する試み=不破哲三

古本屋通信     No 1417   5月04日

  歴史を偽造する試み=不破哲三



  ここ二、三日極端に目の調子が悪く、新聞とパソコンが鬱陶しい。よって厳密な検証のない不完全な記事になることを断っておく。

  いずれも二、三日前の記憶だが、朝日新聞に戦後の日本人兵士 (一部は民間人) の抑留者名簿公表のことが載っていた。シベリア以外の抑留者が公表されたという記事だった。

  もうひとつは、それとは関係ないが、赤旗日刊紙の広告である。『前衛』 6月号の広告の中に、不破哲三の 「スターリン秘史」 の連載があった.

  私は 「スターリン秘史」 の連載が始まった当初、何回か 『前衛』 を買って読んだ。しかし余りにもアホくさいので止めた経緯がある。一言で言えば、歴史の検証に名を借りた老人の 「趣味の論文」 なのだ。たしか二冊書籍になっている。

 すでに書いたから繰り返さないが、歴史のダイナミズムを殺した修辞学の書である。私はこういう本もあってよいとは思う。然しコレは 「済んだ人間の繰言」 であって、日本共産党の現役幹部の書物ではない。アマゾンレビューをご覧ください。コレを褒めている低脳。貶している妥当。

 というわけだが、私は最近の「スターリン秘史」を読んでおらず、広告の文言だけを見て書くことをお断りしておく。

  不破はスターリンがナチス・ヒトラーと結んだ独ソ不可侵条約を批判しているようだ。私はここで独ソ不可侵条約の是非について論じる気はない。しかし不破の書き方は無茶苦茶である。全てスターリンが悪である。ここまではかつてのトロツキストと一緒である。

  不破の文では更に、コミンテルンがすべて誤りなのだそうである。それはこうだ。ディミトロフがスターリンの配下なのだから、反ファシズム統一戦線はすべて誤りである。まあ、きちがい沙汰だ。いったいこういう史観に賛成する歴史家は存在するのだろうか。

 朝日新聞の記事関連に戻る。私は確かに読んだ。不破が戦後処理問題に於けるソ連の、つまりスターリンの不当なやり方 (シベリア抑留) に就いて言及している文を読んだ。それをいま引けないのは私の怠慢だが、いったいシベリア抑留自体は日本の無条件降伏から結果したもので、止むを得なかった。そこに数々の人道的配慮を欠く扱いがあったことは確かであろう。然し反面、シベリア引揚者の中から多くの日本共産党員が生まれたのだ。スターリンは日本人にちゃんと「赤い教育」をしてくれた。そういう党員はかつて日本に多くいた。現岡山市議の竹永みつえさんのお義父さんもそうだ。

 不破哲三は世界と日本の歴史を偽造するなよ。誰かが書いていたけれど、不破は60年遅れのトロツキストである。しかもオソマツなトロツキストだ。それはそうだろう。「巨悪の根源」 を、スターリンの批判に名を借りて、世界の共産主義運動に求めるのだから。

 不破の論稿など読む価値のない老人の繰言なのだ。しかしそれが万が一にも日本共産党の 「不可侵の聖典」 であるならば、不破哲三こそ諸悪の根源と言わねばなるまい。
  1. 2015/05/04(月) 06:19:18|
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