古本屋通信

安倍批判者の劣化を憂える

古本屋通信     No 1302   2月21日

  
安倍批判者の劣化を憂える


  私はツイッターなる伝達手段(メディア)を殆んど知らない。時どき覗くのは坂井希さんと村井明美さんだけだ。坂井さんにはいつも教えられる。村井さんはブログをツイッターに切り替えられたので、仕方なく見るようになった。「通信 No 1200 12月30日 村井あけみ のツイート の力」 は私が村井さんのツイッターを絶賛した板だ。その後もずっと注目してきた。色々な人が登場してきた。まあ、こんなもんかなと思っていた。好きにつぶやくのがこのメディアだろう。しかし共産党議員の正式サイトとしては少し自由闊達すぎはしないか、そう思い続けて今日まで来た。ネトウヨが多いと云うのではない。いっけん共産党の主張に近いつぶやきにデタラメが多いのだ。そういういい加減さをコントロールできないとしたら、党はこのメディアを再考しなければならないのではないか。ひとつだけ村井ツイートから採りあげる。最新の表示分である。

ミカエル ℳ✧ @Mikhail
まさか安倍が青林堂やワックから書籍を大量に購入していたとは…。
青林堂は桜井誠やKAZUYAの本を出版したヘイト出版社だし、安倍自身がヘイト本の氾濫に加担したも同然だ。




 古本屋通信

 これには驚いた。私は青林堂をよく知っている。古本屋が好きな出版社だ。『ガロ』で有名だ。白土三平を育てた出版社だ。そのご色々出版しただろう。右も左も出版しただろう。何であろうが売れれば出版する、これが商業出版である。これは節度がないのではなく、市場原理に委ねるという点で、寧ろ商業出版の節度なのだ。無論その上で出版社のカラー (主義主張、出版理念) があってよい。しかしそれも商業主義の範疇なのだ


  安倍が青林堂から書籍を大量に購入して何処が悪い。キチガイか。青林堂が桜井誠の本を出して何処が悪い。低脳か。「左」からの魔女狩りか。あのね、私だってPHP出版だとか、幻冬舎だとか、企業自体が特別に階級的使命を担っている出版社はハナから糾弾する。ブル新聞も糾弾する。しかし一般に出版社は糾弾しない。たとえ右翼的傾向が濃厚でも出版社自体を糾弾しない。批判は個別の出版物についてやる。それが日本国憲法のいう表現の自由だ。言論出版の自由だ。

 「安倍自身がヘイト本の氾濫に加担したも同然だ」


 こういう認識の輩は少なくとも左翼戦線に馴染まない。ネットウヨ親和である。安倍のほうがずっとマシである。言論ファッショである。しかし信じられない。



 私の認識を書こう。いま日本で影響力があるもっとも反動的な出版社は新潮社と文藝春秋社だろう。週刊誌もそうだが、殆んどの出版物はゴミである。私も新刊でも古本でもまず買わない。しかし不破も自著を新潮新書で出している(註)。出してもよいではないか。これらの出版社には文芸雑誌もある。私はいま 『新潮』 や 『文学界』 がどうなっているのか知らない。しかしこの純文学月刊誌に登場する作家は「右翼本の氾濫に加担したも同然」なのか。その雑誌を買ったものも「右翼本の氾濫に加担したも同然」なのか。
 またその昔、新潮社は 『マル・エン選集』 を刊行していた。大月の文庫本よりよく売れた。私は「ド・イデ」 も 「イギリスにおける労働者階級の状態」 もこれで読んだ。

 日本共産党は将来にわたって出版の自由を保障すると明言している。村井さんに限らず全ての党員はツイッターの使い方を再検討しなければならない。




訂正
上記の赤字個所=不破本についてブサヨさんから指摘がありました。お詫びして訂正します。
『私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言』 不破哲三、新潮社、2005年 単行本でした。
『マルクスは生きている』 不破 哲三 (平凡社新書) 2009年 こちらが新書でした。
  1. 2015/02/21(土) 10:13:19|
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