古本屋通信

吉良質問は不適当

古本屋通信     No 1286   2月13日

 
  吉良質問はどう考えても不適当


 私は「通信 No 1276」で 吉良佳子の国会質問の感想を書いたが、さっき赤旗記事が見つかったので少し加えたい。 



 ■なか卯 タイムカードは理念唱和後
 「ブラックな働かせ方がありとあらゆる職場に広がっている」
 日本共産党の吉良よし子議員は6日の参院決算委員会で、若者に違法・無法な働かせ方を強いるブラック企業の実態を告発し、悪質な企業の社名公表を求めました。

吉良 手順最後にタイムカードは違法
厚労相 当然指導しなければ

 吉良氏はブラック企業の違法な労働時間管理の典型として、丼物・うどんの外食店「なか卯」が行っている出勤時手順の確認テストを告発しました。
 テストは「挨拶(あいさつ)」のあと、▽月間重点目標唱和▽連絡ノート確認▽経営理念唱和▽接客用語唱和▽出勤打刻(タイムカードを押す)▽着替え―の手順を問うもの。吉良氏は、首相に聞きました。

 吉良 この職場でタイムカードを押すのは何番目だと思いますか。
 安倍晋三首相 常識的には、職場に行った段階でタイムカードに打刻すると思う。
 吉良 「正解」とされているのは一番最後です

 吉良氏が、着替えや理念唱和など一連の手順の最後にタイムカードの打刻をさせる「なか卯」のやり方を「明らかに違法」と告発すると、委員会室はどよめきが…(これは吉良が呆れられて、アホ扱いされたんだ。古本屋)。

 吉良氏は「タイムカードを押すまでにやるように指示されている行為は使用者の指揮監督のもとに行われる行為で、明らかに労働時間だ」と指摘。塩崎厚労相も「義務付けられている行為ならば、労働時間にカウントされる」と認めました。

 吉良 こうした事例は「なか卯」だけではない。ありとあらゆる職場に蔓延(まんえん)しています。直ちに根絶すべきです。
 厚労相 そういうことがわかれば、当然指導しなければいけない。




 古本屋通信 

 個々の遣り取りは問題ではない。安倍も厚労相も抜かりなく答弁している。その点に限って言えば政府側は百点満点。一方の吉良は零点。此処にあげた以外の質問は引用する必要はない。ここまでで零点だから、あとを論じても仕方がない。


 出勤時にタイムカードを押すタイミングは労働者にとって、労働条件に関わる重大な問題である。タイムカードが一般に広く取り入れられたのは戦後のある時期からだと思う。そのとき以来ずっと、何所の職場でも労使間のせめぎあいになってきた。急に起こった問題ではない。落ち着いている職場も多いが、今なお攻防が続いている職場も無数にあろう。

 ここからひとつ。何ゆえ「なか卯」を抽出して参議院予算委員会で出すのか。その理由が全く見当たらない。タイムカードを押すまえに一時間以上は働かせたというのか。それともタイムカードを押すタイミングによって労働者に死者が出たというのか。そうではなかろう。一般的に広く行われている「違法」のサンプルであろう。こういうのを魔女狩りというのかどうか。絶対に名前を出してはならない。中小企業の味方が聞いて呆れる。

 タイムカードを押す時期は安倍の言っているとおりである。吉良はなんの収穫も得ていない。吉良の示した「確認テスト」のボードなど分かりにくいだけで、何の意味もない。タイムカードを押す前後について私の経験から少し書こう。

 どうしようもない社是・社訓の唱和をやらされた。これ自体が労働者に対する思想攻撃であるから、私は声を出して唱和したことはない。しかし口をモゴモゴ動かさざるを得なかった場合もあった。この唱和の強制が違法だという判例は出ていないようだ。しかし命令だから従わないと懲戒解雇だということにもなっていない。そして当然ながら、それは時間内だった。しかし始業まえにやろうとする動きもあった。労働者みんなの力で完膚なきまでに潰した。この段階で労基に駆け込む? 共産党に相談する? アホか。きちがいか。

 職場の着替えはタイムカードを押すまえであろうと、あとであろうと構わないと私は思う。制服、私服色々あってなんともいえないが、F書店では女子は始業前に着替えた。というのはこの着替えは化粧する時間も含まれていたからだ。私は信じられないが、30分も掛けて化粧する女子がいた。これはタイムカードを押すまえが適当だろう。

 このほかにも社内清掃だとか、お茶当番だとか、自動車の始業点検だとか、挙げればたちどころに数十の問題が出てくる。これ全て労使間で話し合って、また話し合いがつかねば戦って獲得すべき労働者の生命線だ。

 しかし吉良と日本共産党に言う。これをもって、企業、とりわけ中小企業の若者使い捨てとして告発することは出来ない。労基にも相手にされない。安倍と厚労相の答弁を手前勝手にではなく、精確に再読してみよ。慎重に模範解答をしている。つまり痛くもかゆくもない。おまけにせせら笑ってバカにしている。

 今回の「企業告発」は部落解放同盟が差別いえない「差別」事象をもって企業告発した事例にソックリだ。提案する。吉良よし子と日本共産党国会議員団は直ちに「なか卯」に出向いて行って謝罪せよ。名前を出してご迷惑をおかけしましたと。ホントに倒産したら、日本共産党はどうするんだろうか。あとは野となれ、山となれか。

 この件でつくづく思った。党中央には民間企業の労働者出身の党員は殆んどいないのではないか。ここまでズレるとは常識では考えられない。

 それから、吉良の時間オーバーについて、赤旗が厚労相の質問妨害と後での謝罪を書いている。ボケが何を言うか。国会質問は議場が全てだ。質問妨害があれば、その場で異議を言わなければ無効だ。自党議員の未熟をことさら言い募る弁明は見苦しい。吉良が反省してる。それを台無しにするような見苦しいことを書くな。
  1. 2015/02/13(金) 06:35:05|
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