古本屋通信

数字を見て論評しよう。

古本屋通信     No 1186   12月17日

  数字をちゃんと見極めて論評しよう。



 今回の総選挙で自公政権が大勝したというブル新聞の報道は悪意に満ちたデマであった。私は投票翌日の午前3時、全議席の確定を確認した。それは次のようなものであった。

       小    比     当選数   公示前
自民   222   68     290    293
民主    38    35      73      62
維新    11   30      41     42
公明    9    26      35     31
次世代   2    0       2     19
共産    1    20      21     8
生活    2    0       2      5
社民    1    1       2      2
改革    -    0       0      0
諸派    0    0       0      0
無所属   9            9     17


  これはその後、誰もが見飽きた数字だろう。たったこれだけが全てだ。私は各党の増減を確認し自分なりの心証を得た。そして2時間後にコンビに行った。食い物を買うためであって、朝刊を買うためではない。スタンドには配達されたばかりの朝刊各紙が立てられていた。見出しを一瞥した。ザット10秒。初めから買う気はなかった。店に戻ってパソコンを開き、自分の記事に以下を加えた。

まあ、ブル新聞各紙の朝刊のみだしをご覧ください。政権党の下僕としての本質を色鮮やかに露呈しました。ブル新聞が選挙直後にここまで露骨に自公政権よりの見出しを掲げた例は記憶にありません。これは明らかに日本のファッショ化への地ならしらです。しかし日本共産党の21議席は大きな力です。議会内外のちからを結集して、戦わん、イザ!

 これは記事など読まないでもデタラメだと思ったから書いた。そしてパソコン画面に(朝日新聞のウェブ版だったと思うが) 海江田の辞任のことが載っていたので、それをコピーしてコメントを付けた。それが以下である。

民主党の海江田万里代表は東京1区で敗れ、比例東京ブロックでも復活当選しなかった。党規約で代表は国会議員から選出する必要があり、代表を辞任する見通しだ。民主党は近く、代表選を実施して後任を選ぶ。(朝日
 こんなイカレた党は消えてなくなれ。少なくとも議席が11増えてるんだ。これは共産党の13増に続いて多い。なぜ辞めなきゃならない。直ちに臨時党大会をひらいて規約改正し、海江田は留任すべきだ。だってこんなんだったら、勝敗の基準も責任のとり方もなくなるだろう。あとやる人間がいないだろう。 

 私の思考回路は ① 共産党の躍進の確認。 ② 自公政権党の増減。自民微減、公明微増。自公で1増。つまり現状維持で勝っていない。 ③ それでは共産増のぶん、どの党が減らしたのか? 民主に目が行く。ありゃ、減っていない。11も増えている(???)。こんなことはブル新聞はちっとも書いてなかった。 ④ 凹んだのは 「次世代の党」 だった。一人負けの壊滅だった(岡山の実感で言えば、これは平沼と片山であり、まさに自民党そのものなのだ。だから今回自民党は負けたと言ってもよいと私は思っている)。


 私はその後ブル新聞も赤旗も読んでない。ウェブ版のほうが見やすいのだ。その代り信頼できる共産党地方議員の記事を貼った。村井さん、大平さん、河村さんの順に転載した。まあ共産党議員としてパーフェクトな記事だった。いい加減な記事 ( 私の記事も含む) と違う所は、自分の思いを先行させないで、事実を正確に書いている点だ。報告文としての要件を満たしている。これでないと説得力がない。あと福木京子さんの文がよかった。河田さんの文はリニューアルした森脇さんのリンク集から訪ねた。第一報に異論はなかったが、第二報を少し批判した。
 ここまでが今回のエントリーの前段である。


 ここからが今回のエントリーの後段だ。
 先ほどすます伸子さんを訪問した。なぜ遅れたかに他意はない。何時も旧ブログが出ていた。森脇さんが改訂したので一発で現われた。それを引用させて頂こう。


 日本共産党大躍進
2014年12月16日 すます伸子
 日本共産党はこの衆議院選挙で、比例代表で20議席、小選挙区で沖縄1区で勝利し、現有8議席から一気に21議席へと大躍進しました。
悲願の中国ブロックの議席も取り戻しました。
 このたび、私は、四区選挙区候補の垣内雄一選対本部長としてひたすら裏方をしていましたが、本当に嬉しい結果で疲れも吹き飛びました。
 
 ところで、今回の選挙結果を見て、一般の新聞では、「自民圧勝」と評価する向きもありますが、これは、事実と異なります。自民党は公示前の議席を減らしています。比例代表の自民党の得票率は33%にとどまっています。自民党が議席で多数を占めたのは、大政党有利に民意をゆがめる小選挙区制によるものではないでしょうか。さらに「自民圧勝」で、「集団的自衛権に信任」などと報道するマスコミ報道に驚きました。安倍自公政権が今回の結果を持って、国民からあらゆる問題で、白紙委任をもらえたと考えるのは大きな間違いです。安倍政権にもっとも厳しく対決している日本共産党の躍進に示された民意を無視することは絶対にできないと思います。これから、国政の場で、安倍政権と対決し対案示し共同する大きな国会議員団の活躍が楽しみです。
 そして、私も、県政刷新に向けて、来春の県議選に向けてがんばらなくてはと、気持ちも新たにしています。


 ここで私の悪い癖だか、武田氏を訪ねた。今回は先入観なしの訪問である。  
 

 自民党は国民の15%政党の支持しか得ていない
 2014年12月16日 23:23 武田英夫のいのしし日記  
今度の選挙、「自民党の圧勝」と報じられていますが、実際にそうなのでしょうか。
安倍総理の身勝手な解散への疑問の意思がベースにあって棄権する人が700万人も増えている事実、自民党の得票は、民主党に政権を奪われた09年総選挙時より180万票減票している事実。政党名で投票する比例代表選挙では3割しか得票していない事実。50%の得票で3割の支持は国民の15%の支持しかない事実、国政の基本問題である沖縄では4選挙区で全敗している事実・・。
どれも自民党政治の「不信任」を表しています。
それにもかかわらず、議会の多数を占めることができるのは小選挙区という制度のなせるところです。半数の有権者の意思が議席に反映されないこの制度によって自民党は48%の支持で76%の議席を得ているのです。
 安倍政権は国民の信任を得ていない・・これ以上の暴走は許さない・・8議席から議案提案権をもつ21議席に躍進した日本共産党の役割は重大です。



 古本屋通信 

 ここまで手前味噌だと違和感もあり、また共産党カルトといわれそうだが、間違ったことを書いている訳ではない。読みにくい文は仕方がないとして、私は武田氏の文を前にしてハタと考えた。どこかおかしい。どこがおかしいんだろ?

 ハッと気が付いた。武田氏は私にとって、まさに反面教師だった。この文は明らかに選挙結果の正しい分析ではない。デタラメの我田引水をして党外の誰からも支持されないだろう。
 とまれ。ではどこがオカシイのか。はたと気がついた。武田氏がオカシイところは、もっと見えないかたちだけれど、すます伸子さんもオカシイのではないか。いや河村さんも、村井さんさえもオカシイ?

 結論だが、この4人とも、いや全ての共産党員の記事には「民主党の、共産党に次ぐ議席増」の意識的、無意識的シカト(無視)がある。もちろんこれは党中央の声明や赤旗記事を受けての文だ。しかし自分の頭で考えるなどという以前に、数字を見て、自公が伸びてないことは分かるのに、民主党の11議席増が何故見えなかったのだろうか。この評価は欠かせまい。評価したくないから無視する。今回はこれが徹底していた。

 で、ここから先、どう書くべきかと、原点の村井さんに戻った。村井さんのツイッターはやはりよい。といっても、ご本人の記事ではなく、他人のツイートである。ここからピカイチの選挙結果の分析が現われた。 ツイートは東京比例2位で当選した宮本徹氏のものだ。

RT @miyamototooru: 【投票率がほぼ同じだった昨年の参議院選挙と比例得票を比べると】自民−80万、公明−25万。民主+26万、共産+90万、生活+8万、社民+6万。安倍政権への批判の強まりははっきりでています。民意にそむく暴走が政権の支持基盤を掘り崩しつつありま…
12-16 00:54

 昨朝のツイートで民主党の得票増が一桁ぬけていました。訂正します。 → 【投票率がほぼ同じだった昨年の参議院選挙と比例得票を比べると】 自民−80万、公明−25万。民主+264万共産+90万、生活+8万、社民+6万。

つまり比較に価するデータ(対昨年の参議院選挙)に拠ると、低投票率の中で民主党は大躍進しているのだ。私が直感で 「勝ったのにななぜ海江田は辞任しなければならないのか」 と言ったのは、まさに正解だったのだ。


  1. 2014/12/17(水) 11:01:41|
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