古本屋通信

とことん、ピン惚け

古本屋通信     No 1172  12月10日

   とことん、ピン惚け

 No 1170 の続きを少しだけ書こう。悪いが私は石崎文を最後まで読んでいなかったのだ。引用した個所までしか読んでなかった。今回も下記の引用個所までだ。全文を読むのは相手と討論するときには必要だが、読者に向かって書くときには必ずしも必要ではない。

ぼくが古本屋さんをわかるというのは、いわゆるブラック企業追及に、おそらく勇み足もあるだろう、当該労働者だけからの聴き取りで、裏のとれていないこと、周囲の労働者が唖然とするようなこともあるだろう、やり方がおおざっぱすぎるのじゃないか、という批判だろうと思うからだ。そしてそのようなことをしているとたいがいの労働者を敵にまわすことになりますよと言いたいのだと思う。


 「(共産党の)ブラック企業追及に、おそらく勇み足もあるだろう
 なんのこっちゃ? ちょっと重症で手が付けられんワ。
 企業追及って、そもそも、そういう段階では全くないが。前段のそういう状況は全く無いが。追求する権利も皆無だが。キチガイ扱いされるよ。なにをボケたことを言うとんで。

 私は赤旗日曜版を(家ではとっているが)読んでない。ワタミを槍玉に上げているらしいから、ワタミにしようか。これは社主が自民党から前回の参院選に出ていたから、共産党も書きやすかったんだろう。同じやるならベネッセをやって欲しかった。後で個人情報漏洩で訴訟まで起こっている。そりゃ見たことか、とやれば一層効果的だっただろうに。

 ブラック大賞委員会が挙げているようなワタミの事実は確実にあったろう。

 程度の差と、時期による波はあろうが、同様な労働実態は日本の企業で無数にある。確実にある。

 最近とくに酷くなったのではない。あたらしい雇用形態の中で、現われ方が違ってきただけである。

 小林多喜二の戦前の時代からあった。徳永直の「太陽のない町」の労働もあった。プロレタリア文学はその優れた形象化であった。

 敗戦の1945年8月、戦後革命が流産させられた。当然ながら日本の労働者階級は資本の呪縛から自由になれなかった。それでも戦前の比較すると大幅な自由を享受することが出来た。

 搾取のかたちは巧妙になり、これに対抗する戦後労働運動は複雑な歴史を辿りながら今日にいたる。その現段階が「連合」である。ここでは労働組合自体が労働者の足枷である。

 具体の問題に入る。独占企業であれ、非独占大企業であれ、中小企業であれ、零細企業であれ、資本家の最大限利潤の追求があるかぎり、労働者に対する階級支配はある。少数者が多数を支配するのだから、あらゆる合法・非合法の手段が用いられる。戦後一貫してそうである。これを高度成長期の日本企業は違っていたと書いたのが、告示前日の赤旗掲載の書評だった。殺してやりたかった。

 少し横道に反れる。私だって、「ブラック」、「ブラック」と言うから、そちら関係の記事を読まないわけではない。最近は「ブラックバイト」というのもあって、共産党の選挙政策にも登場する。そこで超面白いニュースを見た。それもいっぱいあるらしい。ブラックバイトの一例。やめたくたもやめさせてくれない。だから勉強する時間がない。

 これを嗤う気はない。そういうかたちの貧困も在るだろう。しかし私はこういうのを資本の労働者攻撃(ブラック)の例として読むのは初めてだった。感激した。

 やめたくたもやめさせてくれないケースは昔から、正規労働者でも臨時労働者でも腐るほどあった。これは資本主義的生産の無政府性から避けられないのだ。首切り合理化の裏返しである。しかし一寸考えてみれば分かるだろう。やめてしまえばオワリなのだ。結構なアルバイトではないか。共産党の 「ブラックアルバイト」 呼ばわりなど究極のトンデモ政策だろう。

 元に戻る。企業の中で理不尽な労働者攻撃(ワタミのような攻撃)が起きる。そしたら労働者はどうするか。労働組合に持ち込む。しかし組合がないか、あっても御用組合の場合どうするか。この場合、知り合いに共産党員かそれ近い人がいたら、その人に相談するのがよい。党員が地方議員を紹介してくれる場合もある。


 労働者は共産党員と初めて話すことになる。このとき相談を受けた共産党員は「聴き取り」(石崎氏)調査をやるのか?アホぬかせ。絶対にやらない。労働者から話を聞いた後ブラック企業キャンペーンを会社の門前でやるのか? 石村ならやりかねない。まともな日本共産党員は絶対にやらない。これは労働者を売るに等しい行為だから絶対にやらない。


 労働組合のない職場なら、共産党員は県労連を奨めるだろう(連合のある職場だと一概に言えないが)。ここを経由して個人加盟の労働組合(所謂ユニオン。昔は全国一般といって社会党系だった)に加入することを奨めるだろう。これが出発である。闘いがどういう形になるか、まったく予測が付かない。色々な条件が絡むからだ。然し絶対にブラック企業キャンペーンをやってはならない。

 
 ワタミの労働者にたとえ如何なる犠牲が出ようとも、労働者が声を上げていないうちに、それを外から救済することは出来ない。だから共産党員はその職場に、たとえ臨時職であろうと就職するのだ ( これをもぐりこむと言う。これしか職場を変えていく方法は絶対にに存在しない)。裁判で係争中なら労働者の裁判闘争を支援することだけが可能である。その場合「守る会」などの枠の中で、その指導にしたがって行動することである。独自行動は迷惑千万であろう。

 石崎氏は狂っている。こんな事は倉敷民商事件の裁判闘争ひとつとっても明白だろう。党中央も、県委員会も、倉敷地区委員会も、民商弾圧反対キャンペーンなどまったくやらなかった。やってはならなかった。やったのは「守る会」の全面支援だけである。

 今回の衆議院議員選挙において、共産党岡山4区選挙区で「倉敷民商弾圧反対」の訴えが出ることは絶対にない。同様にワタミ非難は絶対にやってはならない。

 「雇用のヨーコ」なる怪物をただちに撤去せよ。案の定、石村智子が食いついている。
 疲れた。少し訂正するつもりだ。
  1. 2014/12/10(水) 10:30:01|
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