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古本屋通信

転向について

古本屋通信   No 3845    2019年   2月28日


    転向について

 少しだけ書こうと思ったきっかけは、太宰ファン様の文に対する抵抗感からである。すなわち私の上庄評価に対して、上庄の転向を書かれている。正直に言う。私は今さら本格的転向論などやる気はない。うんざりなのだ。ざっと上っ面をなでる。

 そもそも転向は共産主義(マルクス主義)が前提になる。リベラルあるいは左翼一般からの転向などありえない。三木清の転向など問題になろうはずがない。でも私は三木の人間主義を評価する。三木は官憲によって実質的に殺された。それは三木哲学が実存の衣を纏っていながら抵抗の哲学だったからだ。

 上庄はリベラルな教育学者であって、マルクス主義者でも共産党員でもなかった。その意味に於いて、三木と同じく転向など問題にならない。要はルベラルとして良心を貫いて生きたかどうか。正確な意味で、時流に流されなかったリベラルなど、皆無であったろう。これはここまでにしよう。

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 共産党員マルクス主義者、非党員マルクス主義者の転向に移る。戦前の日本で、完全非転向はたぶん二十人くらいだった。徳田、志賀、袴田、宮本夫妻、竹中恒、松本三益の有名党員、無名の十数人(野坂はずっと海外で活動していたから、そもそも転向・非転向は問題にならない。これを百歳ちかくになってからコミンテルンのスパイだったとして除名したのは論外の非歴史である。野坂の戦中の活動に日本共産党員として、またコミンテルン執行委員として、何のルール違反もなかった。にも拘わらず日本共産党は野坂を除名した。これは何を意味したか。それは日本の党が戦前のコミンテルンの一員であった党の全史を総否定したことを意味した。以後、日本共産党の党史は消えた)。コレだけである。蔵原、中野、佐多、窪川、古在、その他みんな転向である。だがそれがどうしたと言うのか。仕方がないではないか。問題は転向の内容である。

 日本共産党再建にあたって、言わずとも、極悪非道な転向者は入党を許されていない。たぶん申請もしていない。コレは転向者に限らない。あらゆる極悪分子は党に入れなかった。すこし例を挙げる。林房雄、林芙美子、住井すゑ、永瀬清子、平林たい子、まだまだいる。

 あと極悪分子以外は全員OKである。したがって太宰ファン様の議論は無効である。私は最後まで読んでいない。上庄がファシストであるなどという議論は火星か月でやったらよい。こういう議論そのものが形而上学である。生産性のない議論である。


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28. 太宰ファン@時局におもねる親子 2019年02月28日 10:49
>>25
不破哲の父・上田庄三郎、1930年代は左翼的な教育運動をやっていたが、1940年代になると「総動員体制」の時局におもねる著述活動をしていたのは事実(「人間吉田松陰」1942他)。そういう知識人は「佩いて捨てるほど」いっぱいいる。不破哲と吉川英治を訪ねたのはそういう背景もあったのかな(ご存知の通り、「宮本武蔵」は時局に合わせた戦意高揚小説)。

伊藤隆「日本の内と外」(中公文庫)は、大正デモクラシーから戦後までの左翼運動家・知識人の動きを丹念に調査した本で、戦前の日本ファシズム(特に満州国建設から国家総動員体制等)とソ連が「思想的にも人脈的にも同質!」ということの証拠が多数記載されている。そういう自然な転向(30年代:左翼、40年代:右翼、戦後:左翼)がいっぱいあった。

上田の「人間吉田松陰」の中身だけど、ネットで引くと「近代日本における吉田松陰像」という論文がゲットできる。戦前の教育に吉田松陰が如何に利用されていたかを追った論文で、上田庄三郎の主張を紹介。それは「醇乎たる日本人としての血のつながりを、この偉人に体感することは、この時局下に特に必要であるが」「大松陰の精神は….一億国民に配給すべき生活思想の常食物でなければならない」と「人間吉田松陰」を学ぶことの重要性を訴えるもの。この論文の著者は「確かに、こういう松陰像は総動員体制には最もふさわしいと言わざるを得ない」と上田の「時局」におもねった主張を皮肉っている(笑)。嗚呼。

不破は1930年生まれだから、総動員体制の時局におもねった著述活動をしていた親に学んでいるんじゃないか。不破哲が左翼リベラルの家庭で育ったってのは買いかぶりすぎ。「右翼全体主義」で育った少年が同じく「20世紀全体主義」である「スターリン流社会主義」に移行したって話。これも戦後の「時局」におもねった行動だぞ。

結構、お調子者のおもねり親子じゃないか。

29. 名無し者 2019年02月28日 13:08
>>28
日本の婦人運動の先駆けである市川房枝や平塚らいてうだってその時代は転向してるから生きるためには何でも受け入れますよね。
それが受け入れられないなら、小林多喜二や山本宣治のように死を覚悟して抵抗しなければなりませんからね。


30. 太宰ファン@同じだった 2019年02月28日 13:32
>>29
戦前の総動員体制時に大政翼賛会とかいろんな公的な場所で、元党員とか左翼が「大活躍」してました。戦後、あれは、国家の弾圧でしょうがなくやったとか言い訳していますが、実は、ソ連(スターリン流)の社会主義運動と日本のそういうファシズム運動って、水と油の関係ではなく、ワインと日本酒くらいの関係だったから、結構、入れあげて本気になってやっていたと考えます(もともと戦前の左翼はお調子者)。同質の運動なんです。どっちも財閥の解体・統制、国家の計画経済を唱え、法則的な社会発展への帰依・貢献を呼び掛け、強力な指導者の下での国民の平等(スターリンvs労働者、天皇vs臣民)が建前となっていたわけで。。。これがまさに「20世紀全体主義」として括れるわけで。今も、日本共産党、北朝鮮、中国共産党に共通する後進性の正体なわけで。極言すれば、日本型ファシズムの鬼子にして正当なる嫡子が日本共産党ではないかと言うこと!
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  1. 2019/02/28(木) 18:54:35|
  2. 未分類

生活保護申請の問題

古本屋通信   No 3844    2019年   2月28日


     生活保護申請の問題

 キンピーサイトだが、「共産党市議が生活保護希望者の顔写真をSNSに投稿」 は、その人が 「近々、党にお誘いするお約束」 している方で、ご本人が顔写真が出ることを了承していれば、何の問題もなかろう。これを削除したのは、あらぬ誤解を避けるためだったろうが、そういう削除は党の正当な党活動をかえって歪めることにならないか。

 キンピーサイトにニューフェイスの創価カルトが湧いて、さっそく投稿し捲っている。管理人様と KM生様のご苦労を横目に見て、私はいっさい頓着しない。少し党議員に依る生活保護申請と党勢拡大(党員勧誘と赤旗勧誘)の関係の問題に就いて書いてみたい。

 創価カルトも曖昧な言い方をしているが、生活保護申請と党勢拡大の関係については、傍からとやかく言われるべきではない。党の問題だから党が自由にやったらよい。要は本人が了解すればすべてOKである。

 その前提で言う。赤旗にも政治にも全く興味がなく、生活に困っている人がいるとする。党や議員が、「面倒な仕事をやってあげるのだから、赤旗の日曜版くらい購読してよ」と言うのは当然だろう。党としては、それを契機に政治にも関心を持ってもらい、行く行くは入党してもらうつもりなんだろう。ごく自然な感情である。で、購読してくれなければ、生活保護申請を断ってもよい。この点では商売だ。何の問題もない。いやなら申請は金を支払って税理士に頼めばよいだろう。
  
 こういう当たり前のことでガタガタ言われるのは、党が無償の奉仕者だとの考えが一般にアルからだ。そして事実、党は無償のボランティアなのだ。ただ、党を維持するには機関紙と党員が欠かせないから、相応の負担を関係者にお願いしている。それだけのことである。

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 生活保護ではなく、民商なんだけど、私がパチンコ屋に出入りしていた時期、同じパチンカーで小商売をしていた数人がいた。民商に入るか入らないかが話題になっていた。先輩格が後輩にこう言った。

 「そりゃあ、入れよ。確定申告タダでやってくれるから大助かりよ。何、金? いらんよ、タダじゃ。その代わり赤旗をとらにゃおえん。いや日刊紙は高いから日曜版にしんせえ。安いもんじゃ。世話になるんじゃから、それくらいはしてやらにゃあ。なあに興味がなければ捨てるまでよ。

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 今は辞めたが、連れ合いが何年間か、生活と健康を守る会の子供会の勉強を見ていた時期があった。子供は多くなく、指導者は退職教師数人だったから、負担は重くなかった。然しみんな長続きせず辞めていった。ひとつには生健会の幹部と感覚が合わないからだが、もうひとつには父兄が勝手といおうか、我儘なのである。トコトン利用主義。ここから先は遠慮しておこう。

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 不正受給の問題は断固ある。少なくない比率である。これを党員と党議員は知っている。私の身近かな例だと、パチプロのかなりは生活保護受給者であった。これは不正受給であろう。勤労意欲はなく、儲かればボートで負ける(言っとくけど、パチプロはパチンコでは常に勝つ。だから生計が立てられる。なら生活保護を受けなければよいのだが、その金は全部ボートで負ける。要はボートに行かなければよいのだ)。結果、棄民が生産される。党が面倒を見た受給者に対しては、党は責任を持つべきだろう。難しいことではない。入党を誘い、勤労者としての自立を援助すべきである。
  1. 2019/02/28(木) 15:51:42|
  2. 未分類

ちくまくみさん

古本屋通信   No 3843    2019年   2月27日


  ちくまくみさん。精神障害者と健常者が同じ屋根の下で暮らしていくことの難しさ

1. ちくまくみ
2019年02月26日 13:13
ワーフーさんといえば、陸軍の学校行ってたのを「行ってない」と経歴詐称してるそうです。
あと昔は「核の平和利用」で原発容認してたくせに、311後は得票目的で「日本共産党は、立党以来原発には反対してきた」といけしゃあしゃあと嘘言ってます。
なんで「事実を伝える」しんぶん赤旗が、こういう幹部の嘘八百を報道すんでしょうね?


2. KM生@ちくまくみ様
2019年02月26日 16:41
>ワーフーさんといえば、陸軍の学校行ってたのを「行ってない」と経歴詐称してるそうです。
ワーフーさんって、不破哲三のこと?彼は1930年生れですから、終戦時は15歳。陸軍幼年学校なら小卒で行けたかもしれないが、教育学者上田庄三郎の息子がそのような進路を取ることは有得ないでせう。一般に公表されている「旧制府立6中(現新宿高校)→旧制第一高等学校→東大理学部」の学歴で間違いないでせう。戦争末期の旧制中学在学中に、勤労動員くらいはさせられていたかも知れません。
不破より1世代上では、たすかに松本善明は「旧制中学→海軍兵学校→敗戦後東大法学部」、柴田睦夫は「旧制中学→陸軍士官学校→敗戦後東大法学部」などという「軍国少年から戦後日共党員」というケースはありますたが。


古本屋通信
ちくまくみ様が不破哲が陸軍(士官?)学校へなど、トンデモ投稿してたので、文句を言おうかと思ってたら、すかさずKM生様が糾された。しかしまだネバっている。「公表されてる経歴」って党のトップなんだよ。知らないレベルで投稿できる? しかも元党員だ。この調子だと宮顕も特高出身かね?


6. ちくまくみ
2019年02月26日 17:19
>>2
「革命とサブカル」で安彦さんと対談している蟻塚亮二医師の師匠が、陸軍学校で上田君の先輩だったそうです。
一般に公表されているのは詐称された経歴ですね。


7. KM生@ ちくまくみ様
2019年02月26日 20:59
速攻の返レス有難うございました。
>「革命とサブカル」で安彦さんと対談している蟻塚亮二医師の師匠が、陸軍学校で上田君の先輩だったそうです。一般に公表されているのは詐称された経歴ですね。
 不破哲三氏が「1943年陸軍幼年学校入学→1945年敗戦と共に旧制中学編入」などとは、到底考えにくいですねー。兄の上耕なら、1927年生れだから「1940年陸軍幼年学校入学→1945年旧制中学編入→旧制第1高等学校入学→東大経済学部卒」は有るかも知れないが・・・


8. KM生@ ちくまくみ様(追伸)
2019年02月26日 21:10
それに戦時体制下の当時は(陸軍幼年学校にせよ、陸軍士官学校にせよ)「親族の身元調査は厳しかった」はずですから、上耕にせよ不破哲にせよ「左翼教育学者上庄の息子の入学を許可する」なんぞ到底考えられません!



9. ちくまくみ
2019年02月26日 21:29
@KM生さま
たぶん生まれた年も詐称なんでしょうね。ありえますよ。あの党では。



古本屋通信
ちょっとKM生様が気の毒になったので替わって答えておこう。当時東大細胞で上田兄弟といっしょに活動していた者の証言は多い。安東仁、武井昭、高沢寅他。学生同士で現役浪人を含めて年齢は周知だったろう。年齢を詐称する意味がない。ちょっとビョーキだな。


12. KM生@ ちくまくみ
2019年02月27日 04:14
>たぶん生まれた年も詐称なんでしょうね。ありえますよ。あの党では。
余りのあほらしさに回答する気にもならないが、掲示板読者の目もあるので。
政治家が経歴詐称したら、それだけでも「有権者を騙した」と大騒ぎになるのは、辞任した元タレント議員や故野村サッチー氏の例を見るだけで十分じゃないですか!もし不破が年齢詐称していたなら、どうして10期30年に渡って衆院議員を務められたんですか?どうして国会に議席を有する党の党首を務められたんですか!馬鹿も休み休み言え!


17. ちくまくみ
2019年02月27日 08:53
>>12
なぜそこまで激されるのかよくわからないのですが、私は日本共産党に生活保護漏給レベルの親族扶助を強要されて死にかけました。人が一人死のうと女がレイプされようと、みんなまったく気にしないです。
不破が経歴詐称するよりも、私が死ぬ方がよほどひどい事態だと思うのですが。

。。。。。。。。。。。。。。。。。

 上記でオワリだろうと思ってたら、KM生様がさらに投稿され、私は一寸意外でしたが、相手が病者だからと言って対応を変えない誠実さに感心しました。私もそれに倣って、以下では赤で随所にコメントを入れることにします(古本屋)。


20. ちくまくみ
2019年02月27日 12:27
宮本顕治の粛清の嵐を耐え抜いたのが不破哲三だと聞きます。いかなる情報源か存じませんが、そういう事実はないでしょう。長い宮本ー不破時代には多くの確執や対立はあったでしょうが、「粛清の嵐」は完全なデマ、という以前に、誰も夢想だにしない幻覚でしょう。

 
いまググったら宮本顕治についてなんか暴露話してるみたいですね。幻覚ですね。 日の丸君が代の保守すりよりでも社民系から反発招いたと聞きますし、それはあったかも知れませんね。19にあるように、太宰ファン様も何かおっしゃらないと。共産党員にはカルト宗教的な教条主義が蔓延してます。カルトだから論理が破たんしていても誰もつっこまないし、こういう論理もあるんですねえ?不破哲三が末端党員から書籍代まきあげて殆ど購われても読まれていませんよ。豪邸地価の安い山荘ですよに住んでいても、「不破さんは自然が好きなのよ」(私の母)とトンデモな党員ばかりです。良いお母さんですね。

おととし、九条の会で「共産党こそが全体主義だ」???と発言したら、小さいころから私をかわいがってくれた民商のおばさんがそれ以来私をにらみつけます。私の党員の伯父も、最近会った時に私をにらみつけてきました。

そういう政党なんですよ。


21. KM生@ ちくまくみ
2019年02月27日 13:16
>なぜそこまで激されるのかよくわからないのですが
 たしかに本掲示板は「日共に関する議論のオープンスペース」だが、あくまで投稿は事実と道理に基くべきです。これは実際には難しい。皆さん自分は事実と道理にづいて投稿してると思っているのでしょう。貴方が「不破は職業軍人養成校に在学した事実を隠している」と投稿したから、私は「それは考えられない」と論拠を付けて反論した。然るに貴方は、「不破の年齢詐称だ」と反論した。しかしもしこれが事実なら、「公党の党首だった人間が多年に渡って国民を欺いて(国民の代表たる)国会議員を務めてきたことになる」のであり、(過去の経歴詐称議員の例からいっても)只では済まない大事になるがゆえに問題にしたのだ!出鱈目な論拠で他人を批判するのなら、それは単なる誹謗中傷だ!
>不破が経歴詐称するよりも、私が死ぬ方がよほどひどい事態だ
 日共に酷い眼に遭わされた貴方が読者の共感を得ようと思うなら、尚更事実と道理に基いて党を批判すべきじゃないんですか!でなければ、貴方も党と同じ低レベルですよ!


22. ちくまくみ
2019年02月27日 13:29
>(過去の経歴詐称議員の例からいっても)只では済まない大事
になるはずが、なっていません。
事実と道理とおっしゃられても、私が親しくしている医師がFaceBookで公開コメントとして、その医師の師匠が軍の学校で不破哲三と一緒に学んだと言ってます。自分に都合のよい情報だけ採用して、都合の悪い情報は耳にはいらない、それが極端なのが貴方ですが、病者でなくても多くの人はそうです。つまり事実に対する謙虚さがないわけですが、加えて「科学の目」がない、つまり弁証法を理解していないのです。

裏付け事実をとることはできませんが、その医師が私のFaceBookで嘘を言う必要がないです。聞き間違いでしょう。

状況的に、不破哲三は経歴詐称を行っています。すでに何度も指摘があったようにそういう状況も事実もありません。これ以上言うと精神障害者扱いにされても仕方がありません。世界は貴方中心に動いていません。それを垂れ流したメディアにも責任はあるでしょうメディアはけっこう厳格ですよ。かなり哲学的な検証作業になりますけど。


23. KM生@ ちくまくみ
2019年02月27日 13:45
>(過去の経歴詐称議員の例からいっても)只では済まない大事になるはずが、なっていません。
 当り前ですよ!「不破の経歴詐称」など(貴方が勝手に言ってるだけで)最初から存在しないのですから(^^)。
>裏付け事実をとることはできませんが、その医師が私のFaceBookで嘘を言う必要がないです。
 その先生の思い違いか、貴方の読み違いでせう。 後者でしょう。


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日本共産党によって精神障害者となった女の告発ブログ
2012年10月14日   ちくまくみ

日本共産党員を両親にもつこどもがどれだけ人権侵害を受けて育ったかの告発と、いま現在日本共産党中央委員会から受けてる人権侵害の告発ブログです。
2017年02月13日
私は死ぬしかないのでしょうか
まず、前提とする事実から順に申し上げます。
1.私の父は、2011年4月に再選を果たした日本共産党川崎市議会議員です。もう7期目か8期目とのこと。市議団長ですが、健康上の問題から今期が限度でしょう。しかし、彼の後継者が見つからないのですが。
2.当然、母も日本共産党員であり、父が議員となる前は、横浜市職員である母が家計を支えていました。
3.私は、一生治らないアルコール依存症患者であり、実家を離れ、だいぶ回復したというものの、いぜん不眠症をかかえています。二つのメンタル疾患をかかえ、定期的に通院せねばならず、毎晩睡眠導入剤の服用が必要な精神病患者です。自立支援法の「長期かつ継続的」に当てはまり、精神疾患に関するかぎり、一割負担の医療費です。
4.私がなぜこの二つの精神疾患をかかえなければならなかったかという理由は、べつに添付いたします文章にくわしいのですが、簡潔に申しますと、私は彼らの第一子であり、彼らの日常のストレスや、彼らがかかえる矛盾をひとりで吸収して育ち、その過程でこのふたつの病を得たのです。
5.別添の文章をお読みいただければお分かりになると思いますが、それは、まさに「精神的レイプ」でした。レイプというものが、自分の快楽やストレス発散のために相手の人格を破壊することであるならば、私は自我を持って以来、彼らの矛盾やストレスを発散させる手立てとして、毎日毎晩レイプされてきたのです。多くが、彼ら二人がそろい、二人で晩酌をしている最中に起きたことですが、父か母が私をレイプしていても、片方はそれを傍観するだけで、その配偶者が娘をレイプしているのを容認していました。
6.私は現在失業中です。
2010年10月に神奈川労連へ非正規職員として勤め始め、2011年3月末で雇止めに遭いました。この神奈川労連での経験が、私が表題にあるような思いをいだく原因のひとつとなっています。
7.2011年9月からは、湘南民商へ正規職員として、今年の11月に定年退職予定の職員の補充として入局したのですが、その彼が今年の3月に自宅で急死しました。
 事務局長が、無能な人なのですが(民主団体であるからこそ勤められたような人間です)、その事務局長に急死した彼の持っていた業務を全部任され、過労死しそうになり(通勤は、湘南民商会員のやっている中古自動車屋で買わされた自動車で通勤していたのですが、過重労働が原因で前日に睡眠導入剤を服用しすぎたため、翌朝の通勤途中に居眠り運転による事故を起こし、廃車にしました)、それでもがんばって仕事を続けていたのですが、ある日前事務局長(前事務局長なので、権限はないにもかかわらず、仕事が一番できるので実権は彼が握っています)に人格を否定される文言でパワハラをうけ、自律神経失調症を病み、やむなく退職しました。
 私は、首都圏青年ユニオンの組合員でもあるので、経済的に有利に退職できるよう交渉しようか迷ったのですが、精神科主治医の判断で事業者都合の退職を選択しました。退職日は今年の5月20日です。
8.話が前後しますが、神奈川労連では、私を雇止めにする理由や事情があったのでしょうけれども(正式には訊いておらず、その雇止めのアカウンタビリティは果たされないままです)、雇止めのあとの就職先を探すようなことは一切せず、すべて私の自己責任でこの不安定かつ再就職が困難な労働市場に放り出しました。神奈川労連事務局にいた人のひとりが、湘南民商の就職口を紹介してくれましたが、私の雇止めに責任がある役員や上層部の人達は何も動きませんでした。それどころか、神奈川労連では、2011年初頭から、いま労連が中心となって起こしている「最賃裁判」の準備をしていたのですが、私にまんがを描くスキルがあると分かると、宣伝物担当の生協労組の福田さんが最賃裁判のための学習資料としてのまんがパンフを企画しているから、それを作成してくれと議長の水谷さんに頼まれました。それが、2011年1月です。以来、最賃制度を勉強するための学習会へは、神奈川労連からその時間分だけの時給をもらいながら出席し、最賃裁判のための準備会議には毎回出席しました。
9.私は、3月末で雇止めに遭うことが分かっていたので、その契約内にまんがパンフを仕上げようとある時は徹夜で仕事をしたのですが、生協労組の福田さんが、そのコンテを弁護団や関係労組にまわし内容を確認する作業を怠ったため、まんが作成は契約期間内には終わらず、抵抗するすべもなく、コンテ(下書き。ネームといいます)を神奈川労連経由で福田さんへ渡しました。そのまんがパンフは、業者の手によって完成しましたけれども、パンフには私の名前は記載されておらず、また、そのパンフが出来上がったことを、福田さんは私に知らせなかったのです。
最賃裁判準備会議で、会議に出ている弁護士や労組の人が裁判に向けて盛り上がっている中、3月末で契約が終わり、そのあとの就職もどうなるのか見当もつかないという状態の私が、最賃をひきあげるためのまんがコンテを考えているというつらさがお分かりになりますか?
その会議のなかで私一人が、最賃どころではない、4月以降の生活がどうなるのか皆目わからない状態でした。そのつらさやくやしさがお分かりになりますか?
そうして、私が血のにじむような思いで書き上げた下書き(コンテ・ネーム)のおかげで、全労連の最賃制度にくわしい方にもほめられる立派な学習パンフが出来上がったと言うのに、それが私の知らないうちに出来上がっていて、そこに私の名前がないくやしさが。あれは、私の作品です。
10.上記の理由から、私はもう民主団体ではたらくのはこりごりです。フェイスブックで知り合ったほかの全労連系の労組の方は、私の仕事先を口きいてあげるよ、と神奈川労連とはまるで違うことを言ってくれるのですけど、もう民主団体では働きたくありませんし、そもそも私は精神疾患の患者です。民主団体であろうと、一般企業であろうと、毎朝定時に出勤せねばならないことが非常なストレスなのです。勤めている時と、こうして無職でいる時の睡眠導入剤の量は3倍から4倍ほども違います。通勤すれば、どのような職場にせよ、睡眠導入剤の量は増えるのです。そして、それを手に入れるために、月に1回から2・3回は休日を犠牲にせねばならないのです。いまの日本では、医師の処方箋なしに睡眠導入剤を手に入れることは不可能ですから。
11.なので、私の失業手当はもうじき切れますが、今日、母にそのあとは生活保護を申請すると伝えたところ、このタイミングで私が生活保護を受けたら他党からの攻撃材料にされると言われました。
それは、予測されうることなのでしょうか?そして、この文章で私が一番訊きたいことは、私は生活保護を受給できないとなればホームレスになるしかなく、それを避けるためには、私は死ぬしかないのでしょうか。実家には、私の生活資金を出すような金銭的余裕はなく、また、私も、私を毎晩レイプして、その記憶を自分たちに都合よく作りかえるようなアタマのおかしい人たちの世話になりたくなどありません。まだ日本政府の方がマシです。彼らは、自分たちの過去を、少なくとも自分たちに都合よく作りかえたこと自体を忘れてはいないでしょうから。自分の生まれ育った街ですから、川崎を愛していますが、もう川崎には戻れません。第一、実家には、自分の生活が苦しい時に度々盗みに入って現金や預金通帳や保険証書を盗んでいった父の弟が出入りしています。その金額は、一千万に届くとのこと。父たちは、その叔父の存在を党機関には相談せずに放置したまま現在にいたっています。警察機関には届けられませんから、それを承知の上で、叔父は度々盗みに入り、いまは祖母の年金にたかって実家のすぐ近くで生活しているのです。
私には、まんがを描く能力があり、それはこの社会の矛盾や不条理さを有効に告発する手段のはずです。その効果については、国民運動委員会の筒井晴彦さんにお聞きして下さい。
だから、私が死ぬのは少なくない損失のはずです。
死ぬのはつらくありません。日々のたたかいから解放されることですから。もう睡眠導入剤を手に入れるために、精神科クリニックの待合で無為に時間を過ごすこともなくなります。私には、私の友人達以外に財産はなく、私が選んだ家庭もありません。なので、私が死ぬのを思いとどまる理由はないですし、私が生きていくための生活保護ですら受けられないとなれば、私は死ぬしかないことになります。非常に残念です。



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  ついでに太宰ファン様の所説について



19. 太宰ファン@軍国少年から共産党員へ
2019年02月27日 12:10
戦後、若くして共産党員になったインテリって、超軍国主義少年だった例が多い。これは仰るとおりだが、自然でしょう。軍国少年は感受性豊かな少年ほどそうでした。教育のせいですから少年に責任はありません。
例の岩崎ちひろ、松本善明なんて夫婦ともにそう。嫁さんは違うでしょう?天皇をスターリン元帥に置き換えるだけ単純化が過ぎるよ。で、思想的葛藤もあまり無いよ。これもオカシイ。少年は自我形成以前なんだよ。そういう少年に思想的葛藤があるわけがないでしょう。戦前の右翼って、満州の革新官僚みたいに「ソ連を見習って」財閥を解体・統制し、計画経済国家を作ろうとしてたんだから、経済学的には??全く同質。こじつけ。戦前の転向も、スターリン万歳を天皇陛下万歳に変えるだけで、実際の政策はソ連ソックリだから喜んで右翼になったはず。まあ戦後の名著『転向』(3部作 思想の科学研究会編 平凡社)でもお読みください。あなたの単純化がご自分で恥かしくなりますよ。
不破哲だけど軍国少年がそのままスターリン万歳の共産党員になったと思う。彼には少年時代を回顧した文はないでしょうが、たぶん軍国少年だったでしょう。でも、それがそのまま、は日本語として繋がりませんよ、上に書いたとおりです。この人、結構、軽はずみで、軽挙妄動をやっているぞ。戦前は軍国日本に入れあげ、戦後はソ連・東欧に入れあげ、一時は北朝鮮(との国交回復の先頭に立つと)入れあげ、で、ベネズエラに入れあげて。。。赤恥の連続。そんな奴(阿呆)なんだな。 最後の方はちくまくみ さんと替わりませんよね。あなたたぶん不破の名著『マルクス主義と現代修正主義』を未読でしょう。これソ連批判なんです。

24. 太宰ファン@不破・上田親子の怪しい過去
2019年02月27日 17:41
上田庄三郎のwikiを見ると、1930~40年代の著書が実に怪しいぞ。吉田松陰、横井小楠などの伝記?もと小学校校長だ。大正デモクラシーのころのリベラルが、そろいもそろって右翼の旗振りになったってのは、戦前のインテリのほとんどだぞ。だって、戦前の右翼、ソ連と同じような主張なんだから。こいつら、ぜんぜんリベラルじゃねえぞ。

これもトコトンおかしい、あなた昭和十年代の思想状況をまったくご存じない。その時代、良心的知識人がどういう苦難をしいられて、奴隷の言葉で仕事をしたか、まったくご存知ない。私は上庄の仕事は高く評価しますよ。テーマも問題ありません。まあ読んでくださいよ。辛うじてセーフというのではありません。私は主に唯物論研究会の哲学者の仕事ですが、この研究を学生時代にやってきました。転向と非転向の間の研究です。戸坂も三木も獄中で死にました。天皇制権力を許すことは絶対に出来ません。上庄も村山俊太郎も立派でしたよ。
  1. 2019/02/27(水) 09:52:19|
  2. 未分類

カルトって、ここまで妄想

古本屋通信   No 3842    2019年   2月27日


  カルトって、ここまで妄想が膨らむんだねえ。感動したよ。世界は池田センセイが変革なさるんですねえ。言うことナシ。



4. boshi
2019年02月26日 17:02
中共は公明党とは縁を切れませんね。
池田氏が中共とソ共との架け橋(ソ連・コスイギン首相と会談し「中国を攻めるつもりはない」との話を引き出す)をしてますし、周恩来から絶大な信頼を寄せられてましたから。
日中平和友好条約は池田氏なしでは成し得なかった話。あの当時、中国の重要性を確信し野党外交した池田氏の先見の明に感服します。
それに比べて日共は……
目先の利益しか考えてないから対応が二転三転し結局誰にも相手にされなくなっている。
総括も出来ず自己反省もない。都合が悪くなると誰かに責任をなすりつけ「俺達は悪くないアピール」をする。
こんな党を信じて闘う貧困専従が不憫。


13. KM生@ boshi様
2019年02月27日 04:20
>池田氏が中共とソ共との架け橋(ソ連・コスイギン首相と会談し「中国を攻めるつもりはない」との話を引き出す)をしてます

でも(丁度半世紀前の)69年には、中ソ国境のちんぼう島で両国が軍事衝突したんじゃなかったんですか?


14. KM生@ boshi様(追伸)
2019年02月27日 04:27
>野党外交した池田氏の先見の明に感服します。
建前上は「公明党と創価学会は別組織」の筈ですが。しかし貴方の論に沿えば、「池田氏は公明党を代表して外交した=創価学会と公明党は一体だった」となりますねー(^^)。ノーベル平和賞欲しさに、宗教団体の金を湯水の如く使って世界中回る教祖の金銭源は「低所得の信者の浄財」。これまた「日共の貧困専従」と同じくらい哀れですなあ。


15. KM生@ boshi様(さらに追伸)
2019年02月27日 04:28
池田外遊の目的は、むろん海外布教・信者獲得もあったことでせう。


26. boshi
2019年02月28日 01:01
>>15
KM生@様
ご返信ありがとうございます。
池田氏が日中国交正常化提言をしたのは68年日本共産党と日中友好協会が日中国交正常化提言をしたのは人民中国建国直後。公明党が訪中し公明との共同声明が出されたのが71年それ以前に諸団体は無数に中国を訪問し、多くの実効ある共同声明を出している。政府間の日中共同声明が出されたのは72年。日中平和友好条約が署名されたのは78年です。その流れの中で全然無関係池田氏がソ連を訪問しコスイギン首相と会談したのは74年です。当時ソ中は険悪であり戦争直前だったキチガイ。どんなに中ソ対立が激烈でも、それは党と党との論争であって、国家間の戦争に至る可能性などゼロであった。中ソ国境紛争はあったろうが、それが全面戦争に発展する可能性はゼロ。よくも大嘘が言えるな。事は間違いありませんがそれを食い止める発言をコスイギン首相から引き出した事は間違いありません。もうキチガイじゃな。中ソ論争や中ソ対立に池田が関わって、対立を食い止めた?カルトそのもの。
創価と公明は別組織であり政教分離に違反していない事は周知の事実です。然し公明党を作ったのは池田氏に間違いありません。特に外国から見れば創価=公明になると思います。そう言った意味での野党外交と言う表現を使いました。実際池田氏の提言を受け中国が評価し公明党が訪中し会談していますし。

ノーベル賞について創価ウォッチャーの帝国のぼかさちゃんに聞きましたが断っているそうです。
政党と宗教団体を比べるのは如何なものかと思いますが創価の献金の使われ方は信者が言及する事であり私にはよくわかりませんが外遊で成果を出しているし会館も続々とでき信者が納得していれば良いかと。
外遊には勿論信者獲得があるはずです。その為のSGIですから。
ただ私の記憶ではソ連を訪問した時「教育・文化」が目的であり布教は行わないと発言したとの事です。


  古本屋通信

 一蹴されてオワリかと思ったら、なかなかの者じゃな。創価でもかなり上級のカルトらしい。KM生様が答える前に私が料理しておこうか。

  あのなあ池田大作の外遊と海外要人面会のすべては公明党≒創価のアリバイ「外交」。全部ゴミなんよ。何の効果もないの。公明党≒創価の宣伝のためだけの外遊。だあれも効果ゼロだと知りつくしています。学会員だけが池田センセイの手柄だと思っているのです。

 それが証拠に、例えば中国の周恩来にせよ誰にせよ、会うだけは会うけれど、池田について何らかの評価してたの読んだことある? 先方は馬鹿にしきってるのよ。さりとて袖にしないのは、中国とて創価信者も利用価値があるから。池田はトコトン俗物だね、世界中まわって大物顔をして自己満足。あの下品な顔は天下一品。まあ宮本顕治でさえも引っかけられた。

 日中国交回復に日本の特定の誰かが貢献したということはない。でも中国革命以来の長期にわたって友好運動を進めてきた中心は日中友好協会でした。正統本部でない方です。でも協会は「自分たちがやった」なんて言いません。ところが岡山に岡崎カヘイタという阿呆がいて周恩来は岡崎を褒めたと宣伝した。でも証拠がまったくない、大うそだった。コレと同じですよ。

 コスイギンにせよ、周恩来にせよ、自国の態度決定は諸般の事情を鑑みて自分で決定します。その決定を下す上で、日本政府や日本共産党の意向がいくらか影響することは有り得ます。だが公明党≒創価なんか論外でしょう。よくも、よくも破廉恥な御託が並べられますね。

 あれもこれも池田センセイの外交の成果ですって、信じられる痴性。救いがありませんね。



27. KM生@ boshi様
2019年02月28日 08:08
速攻のご返信有難うございました。
>池田氏がソ連を訪問しコスイギン首相と会談したのは74年です。
 フルシチョフ失脚後の65年に始まるブレジネフ・コスイギン・ボドゴルヌイのトロイカも、74年当時は実質ブレジネフ独裁でコスイギンは既に影が薄かったのでは?むろん真の実力者はスースロフですたが。
>ノーベル賞について断っているそうです。
 美化し過ぎ。ノミネートすらされなかったのでは(^^。



 カルトであっても、同じ土俵で紳士的に対さねばならない苦痛。でもちゃんと論駁しておられる。けどカルトは公明新聞び載ってたコスイギンしか知るまい。いいとこブレジネフまで。ボドゴルヌイもスースロフもミーチンも御存知ない。こういうカルトと対等に話すのは疲れますね。要は何にも分かってない。池田センセが偉大だという結論ありき、なのよねえ。KM生様、お疲れでした。
  1. 2019/02/27(水) 03:54:29|
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不破は筆坂に馬鹿にされる馬鹿?

古本屋通信   No 3841    2019年   2月26日


冒頭 ちくまくみ様が不破哲が陸軍(士官?)学校へなど、トンデモ投稿してたので、文句を言おうかと思ってたら、すかさずKM生様が糾された。しかしまだネバっている。「公表されてる経歴」って党のトップなんだよ。知らないレベルで投稿できる? しかも元党員だ。この調子だと宮顕も特高出身かね?

9. ちくまくみ   2019年02月26日 21:29 @KM生さま たぶん生まれた年も詐称なんでしょうね。ありえますよ。あの党では。

  ちょっとKM生様が気の毒になったので替わって答えておこう。当時東大細胞で上田兄弟といっしょに活動していた者の証言は多い。安東仁、武井昭、高沢寅他。学生同士で現役浪人を含めて年齢は周知だったろう。年齢を詐称する意味がない。ちょっとビョーキだな。



   不破は筆坂に馬鹿にされるほど馬鹿じゃなかろう

 私ゃ不破は好きじゃないけど、筆坂とは格が違う。月とスッポン。何やらキンピーサイトも不破をコケにしてるみたいだけど、ここは一つ不破哲を擁護しておこうか。色々書くのは面倒なので、筆坂の一文全てを貼って、随所に赤を加えることにする。尚、私は以下の文が筆坂本人の文である事に疑問もある(たぶん別人)のだが、署名がある以上は本人の文と見做さざるを得ない。

 少し加えておこうか。以下の文は右翼に成り下がった筆坂の文というのではない、著しく政治性の乏しいニュートラルな文だ。私から云えば高校生レベルの文なのだ。高卒で三和銀行に就職したときの文だ。そしてこの水準は筆坂が党中枢で政策委員長だった時も変わらない。もう一つ云えば、こういう筆坂はじつは不破哲が産み出した不破の双生児なのだ。ということは、いっけん理論的に見える不破の論文は、思想性の面からは、著しく幼児的だということ。それが最も分かり易いかたちで顕われているのが、不破の宮本百合子論だろう。だあれも見向きもしないが、裏では馬鹿にしきっている(「アレは不破さんの趣味ですからねえ」 という批評を複数の文学同盟員から直接聞いている)。つまり人間が描けてない。文学表現になっていない。



  読みが外れまくった共産党・不破氏の「科学の目」
 ベネズエラ左派政権を評価、後始末に追われる志位氏

  2019.2.26(火)   筆坂秀世

 日本共産党の指導者である不破哲三氏の造語に「科学の目」というのがある。物事を科学的に見る力をつければ、さまざまな事象の本質を正しく認識できる、ということであろう。それはこの限りで言えるだろう。

 これまで共産党では、「科学の目」を党員に植え付けるべく「科学の目」講座なるものが行われてきた。これも亦よし。また私が知る限り、不破氏は「科学の目」という名称が入った著書を3冊著している。「二十一世紀と『科学の目』」(2001年、新日本出版社)、「ふたたび『科学の目』を語る 二十一世紀の資本主義と社会主義」(2003年、新日本出版社)、「『科学の目』で見る日本と世界」(2011年、新日本出版社)がそれである。要するに物理出身だから好きなんだろう。

 だが、森羅万象の出来事を科学的に、かつ正しく認識するなどということは、容易なことではない。キミ阿呆か。科学的社会主義の認識論のイロハも勉強していないナ。誰が世界の出来事すべてを認識できると言ったか?要は科学の目でもってすれば、真理にかぎりなく接近できるという意味だ。これを否定するのが不可知論である。カントの系譜だな。しかも政党や政治が直面するのは、自然現象だけではない。人間社会のありようにも直面する。このことまで正しく認識できるなどというのは、傲慢でしかない。不破が言っていないことまで言ったことにして因縁を付けるわけだ。そんなことは、ほぼ不可能だと私などは思っている。

  完全に見誤ったベネズエラの社会主義政権 あとで指摘するが、ベネズエラの政権を左翼社会主義と呼んだのは内外のジャーナリズムであって、日本共産党ではない。他国の共産党も社会主義政権と見做していないと思う。

 周知のように、いまベネズエラはチャベス大統領の後を継いだマドゥロ政権のもとで大混乱が発生している。何しろインフレ率が100万%を超えているというのだから、絶望的とも言える状態になっている。欧米サイドの情報が主流だから、鵜呑みにする事は危険。

 だがこの左派政権を高く評価してきたのが、日本共産党であり、不破氏であった。その通り。だが仰るように左派政権として評価はしたが、社会主義政権だと断じたことはないし、社会主義への過渡政権と評価したこともなかった。2009年9月に出版された『激動の世界はどこに向かうのか 日中理論会談の報告』という不破氏の著作には、その評価の高さがこれでもかこれでもかと強調されている。何処が悪いのか。

 日本共産党の現在の規約には、「党は、科学的社会主義を理論的な基礎とする」とある。科学的社会というのは、かつてはマルクス主義とかマルクス・レーニン主義と呼ばれてきたものである。だがベネズエラの左派政権は、マルクス主義とか、科学的社会主義を掲げる政権ではなかった。それでも不破氏は、この政権を高く評価していたのだ。これは共産党としては、相当、思い切った評価であった。この要約自体に問題もあるが、それは措いて、仰る通りであろう。不破はベネズエラの左派政権をありのママに「マルクス主義とか、科学的社会主義を掲げる政権ではな」い左派政権として評価してきた。それの何処がいけないのか? それとも科学的社会主義を掲げる政権以外は左翼政権と認めない?キミ、戦後世界史をまったく勉強していないね。そういう政権は腐るほどあったと思うよ。

 なぜなら、これまでどの国の共産党であっても、マルクス主義・科学的社会主義に導かれた共産主義政党が存在してこそ、社会主義革命が可能になるという立場をとってきたからだ。ところが不破氏は、この立場を大胆にも変更したのである。「科学の目」を誇る不破氏にしかできないことだった。上記で言った通り。とくにアジア、アフリカ、ラテンアメリカでの体制変革のかたちは多様である。笑われるゾ。

 不破氏の著書を見てみよう。

 「ラテンアメリカの左翼政権・左派政権は、・・・どの国でも、政権の主力をなしているのが、科学的社会主義・マルクス主義の立場に立たない勢力だということは、共通しています。しかもその左翼政権のなかから、『新しい社会主義』をめざすところが、ベネズエラ、ボリビア、エクアドルなど次々と現れている」 コレ正確な引用なの? 正確だとしましょうか。まったく不破の言う通りでしょう。新しい社会主義に「」を付けていますね。つまり社会主義への転化移行の可能性があるという意味でしょう。


 「共産党がいないところでも新しい革命が生まれうるし、科学的社会主義の知識がなくとも自分の実際の体験と世界の動きのなかから、さまざまな人びとが新しい社会の探究にのりだしうる時代です」 これも一字一句ママの引用なのか?ですが、可能性として、そういう時代の到来を否定しきれないでしょう。

 マルクス主義も、共産党もいらないというのだ。日本共産党の存在意義まで否定しているようなものである。そうは言っていない。でも地球上で、マルクス主義政党なしで、社会主義ではない新しい過渡期の社会が生まれる可能性まで否定できない。

 2009年4月には、当時のチャベス大統領が訪日した際の懇談会で、不破氏は次のような要旨の発言をしたそうである。(1)ベネズエラ革命は、従属体制を一掃する転機となった。(2)ベネズエラ革命は、各種選挙、国民投票を16回も行うなど、国民の支持を確かめながら進められた。世界の革命運動で初めてのことだ。(3)「新しい社会主義」の旗を掲げているこの革命の進行に大注目している。要旨なのね?問題ない発言ですね。不破はちゃんと「新しい社会主義」と、「 」を付けてますね。

 だが現実は、不破氏の鋭い「科学の目」による見通しとは大きく違ったものだった。あのね、世界の歴史には予測困難なことは腐るほどあるのよ。マルクスはロシア革命が一国で成功するとは夢想だにしなかった。ベネズエラ革命に不測の事態が起ったことは何ら不破の不明ではない。笑われるゾ。

チャベス大統領は反市場原理主義、反新自由主義を掲げ、貧困層の底上げを図ろうとしたが、経済の低迷、格差と貧困問題の解決はできなかった。主要にはアメリカによる経済封鎖だった。同時に、徐々に独裁色を強め、これは事実だろうついにはチャベスの無制限再選が可能となる憲法改悪まで行なった。これは要検証だそしていま、その後継のマドゥロ政権のもとでベネズエラは完全な破綻状態に陥っているのである。

  記憶に残る言葉たち、故チャベス大統領

 ベネズエラ首都カラカスの大統領府で行われた閣僚会議で、ギターを演奏するウゴ・チャベス大統領(当時)(2012年9月20日撮影)。(c)AFP/PRESIDENCIA〔AFPBB News〕

  後始末をさせられる志位氏 これもオカシイ。志位声明はトンデモだったが、それは措いて、前議長時代の党見解に後の委員長が責任を持ち、事件が起れば一定の見解を発表するのは当然である。

 気の毒なのは、志位和夫委員長である。エライ同情的だな。借りがあるんか?不破氏の「科学の目」の後始末に追われているからだ。

 去る2月21日、「弾圧やめ人権と民主主義の回復を─ベネズエラ危機について」と題する声明を発表したが、そういう事態に追い込まれてしまったということだ。

 苦しい声明である。ムチャクチャだったな。自民党とほぼ同じだった。冒頭、まず次のように述べている。「日本共産党は、南米ベネズエラのチャベス政権が発足当初、選挙をつうじて国民多数の支持を得ながら進めてきた変革のプロセスに肯定的に注目してきた」。

 「肯定的に」などというレベルではない。“不破氏が天まで持ち上げてきた”と言うべきだろう。不破のは「肯定的」であって、「天まで持ち上げて」いない。虚心に読めよ。

 続いて、「しかし、同政権および後継のマドゥロ政権の失政と変質のもとで状況が変化し、市民の政治的自由と生存権に関わる人権問題が深刻化している深刻になった原因であるアメリカの経済封鎖に一言も触れていない。人権の保障は、第二次世界大戦後の国際秩序のもとで、それ自体が国際問題としての性格をもつものとなっており、無理をするな、こじ付け。ベネズエラ問題は重大な国際問題となっている」。まったくなっていない。内政問題である。それを反革命に利用したのがアメリカである。
 ずいぶんさらっと言っているが、なぜ「失政」と指摘するような失敗を引き起こしたのか、「変質」と言うが本当に変質したのか。そうだとすれば、その要因はどこにあったのか。またそもそも「天まで持ち上げた」ことが誤りだったのではないのか。

 この声明では、肝心なことが何も解明されていない。同感

 とってつけたように、弾圧や抑圧をやめよと言っても説得力は何もない。同感。

  北朝鮮が拉致を認めたときの苦しい反応 まったく苦しくなかった。

 不破氏の見通しが外れることは、まったく珍しくない。その1つが北朝鮮による拉致問題である。さあね。

 2002年9月、小泉純一郎首相が訪朝した際、金正日が拉致を「北朝鮮特殊機関の一部の妄動主義、英雄主義によるもの」と認めたことにより、拉致が北朝鮮の犯行であったという事実が確定した。朝鮮の国家自体は関与していなかったが、責任は認めて謝罪し、生存者のうちの希望者は日本に返した。それでオワリである。永住希望者を返すことのほうが余程人権侵害である。

 それ以前は、不破氏は拉致が北朝鮮の犯行だという指摘に疑いを持っていた。証拠がないのだから唯物論者としては当然であ。る森喜朗首相時代には党首討論で、警察白書に「北朝鮮による日本人拉致の疑いのある事案」とか「北朝鮮に拉致された可能性のある行方不明者」などと書かれているがどれも結論が出ていない、疑惑の段階で外交交渉する例はない、などと主張し、まったく当然な主張だった。森首相から「それじゃ拉致問題を交渉すべきではないということになってしまう」と反論されていた。そう、交渉すべきではなかった。

 この党首討論の後、緒方靖夫・党国際局長/参議院議員(当時)と「赤旗日曜版」(2001年1月4日号)で対談しているのだが、そこではもっとあけすけに語っている。大要は、次のようなことである。

 朝鮮半島の全体的な情勢は南北会談、米朝交渉など良い方向に向かっているが、拉致問題が難関となって行き詰まる可能性がある。だから党首討論で、拉致は北朝鮮による犯行の疑惑でしかないのだから、証明済みのような交渉をしてはならない、ということを提起した。まったく正しかった。

 これに対して緒方氏は、「7件10人」のうち物証のあるものは1つもない、拉致問題を冷静な議論に引き戻した、などと語っている。
物証なきものは論外である。

 要するに、北朝鮮の犯行ではない、ということを遠回しに、しかし必死に主張していたわけである。証拠がないと言っている。阿呆か。ところが北朝鮮自身が認めてしまったのだ。不破氏は何と弁明したか。金正日が「特殊機関の犯行」と認めたところに食いついて、「『特殊機関』が、北朝鮮で、今なお大きな権限をもって活動している事実にぶつかって、本当に驚きました」と釈明しているのだ。独裁国家で特殊機関がない国がどこにあるのか。あったら教えてもらいたい。こんな陳腐な弁明しかできない人間が「科学の目」とは聞いて呆れる。少し丁寧に論駁しておこうか。朝鮮に限らず、各国の政権首脳が預かり知らぬところで諜報機関が暗躍することは一般的に多いだろう。アメリカのCIA、韓国のKCIA、日本の内閣調査室管轄のスパイ機関、これらは時の政権トップとツーカーではないだろう。朝鮮の拉致加害者が金正日の関知しないところで日本人を朝鮮化したことは大いにありうる。それにとっくに時効は過ぎている。完全同意もあった。拉致問題というのは何ら返還を求めない脅迫運動だな。
  1. 2019/02/26(火) 12:29:31|
  2. 未分類

チュチェ思想は1960年代から

古本屋通信   No 3840    2019年   2月26日


  朝鮮の主体思想(チュチェ思想)は1960年代からあった

 きのう私は篠原常一郎の、右翼からするチュチェ思想解説を聞いた。それなりに面白かったが、強引なこじ付けにウンザリもした。ところで私は朝鮮にチュチェ思想が登場したのは、日朝両党が決別した1970年代以降だと思っていた。私は1960年代にも朝鮮の金日成崇拝は気になってはいたが、チュチェ思想など聞いたことがなかったのである。ところが先ほど東京大学新聞の切り抜きから、以下の江口朴郎教授の書評記事を発見した。新聞の正確な日付けは不明だが、1968年の新刊紹介だから、この年の新聞であろう。江口教授については改めて紹介する必要はない。日本の代表的なマルクス学徒(専門は西洋史だが日本現代史についての著書が多い)であり、党員学者として赤旗の常連であった。したがって以下の江口文は、当時の朝鮮労働党ならびに金日成についての党見解と見做し得るのである。ご覧のとおり主体思想(チュチェ)思想については文末で少し触れているだけである。それよりも江口が当時の朝鮮労働党をいかにとらえていたか。半世紀まえのことではある。だが私には朝鮮がそれほど変質しているとは思えないのだ。むしろ変わったのは日本共産党の側ではないのか。そういう問題意識を持って、以下を手打ちした。

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   読書   朝鮮建設の理論と実際

  全面的認識を強調  「大国主義」 を批判

   東京大学教養学部教授  江口朴郎

  『現代朝鮮の基本問題』  金 炳植

 本書は1968年9月7日の朝鮮民主主義共和国20周年記念祝賀大会において金日成首相の行った「朝鮮民主主義人民共和国はわが人民の自由と独立の旗じるしであり、社会主義・共産主義建設のための強力な武器である」と題する報告に全面的に依拠して在日朝鮮人総連合会副会長の金炳植氏が、その内容を広く日本に紹介されようとするものである。
 この金日成首相の報告は、朝鮮革命完遂にための偉大な綱領であるとともに、国際共産主義運動と世界革命のためにも重要な意義をもつものよされているものであるが、特にわれわれ日本人が大きな関心を持って。本書から学びとり、また反省すべきいくつかの問題がある。

 本書は「朝鮮民主主義共和国における社会主義建設の理論と実際」 「南朝鮮革命の課題と南北朝鮮の統一の基本方針」 「朝鮮革命と世界革命」の三篇から構成されており、はじめに共和国の創建と発展の「歴史的」基礎や「歴史的」意義が、明るい展望をもって前向きに書かれている。この点、日本人は、先ず第一に、この「歴史」に、時代的にも遡って反省を加えてから、本書の問題に取り組むべきであろう。
  ここで現代朝鮮の建設の出発点となる困難な諸条件は、一般的には「帝国主義」の生みだしたものであるが、最も直接的には日本帝国主義の責任であるからである。言わば朝鮮の歴史的諸条件は、われわれと無関係なところにあるのではなくて、むしろ「近代日本」と表裏をなしている。
 日本人としてあらかじめこれだけの認識の姿勢は必要であると思う。

 本書の最も重要な理論的寄与は、いうまでもなく第一編の「社会主義建設の実際と理論」の部分である。いうまでもなく、一般に、社会主義の建設は、帝国主義の側からの侵略の危険に曝されたままで、興廃した経済体制の整備を必要とするという条件から出発しなければならないのが歴史的事実である。特に「朝鮮の場合のように、資本主義の発展段階を正常に」へていない遅れた農業国では、人民が権力をにぎり、生産手段の社会化を実現したのちにも。技術革命の問題がきわめて重要でしかも困難な問題として提起される」のも当然である。
 この間の事情を紹介する余裕はないが、本書に展開される理論は、例えば経済建設か国防建設か、重工業か軽工業と農業か、等々の経済問題から、労働者と農民、都市と農村の差異の問題、さらに社会経済的また客観的条件と、勤労大衆の意識や政治的指導力を含む主体的条件との調整にいたるまでの、朝鮮における建設の貴重な実践的経験に即して発展したものであり、そこにしばしば「全面的」という認識の態度が強調されているように、金日成首相の指導にあらわれる、言わば弁証法的な指導の仕方が示されている。そのような全面的認識に基づいて、事実上朝鮮における社会主義建設が、多面的統一をもって発展し得たのであり、その立場から、左右の偏向が批判されている。

 例えば「過渡期とプロレタリア独裁」の一部で「社会主義と死滅質津アル資本主義との階級闘争の時期」を「過渡期」とし、一方で「社会主義と死滅しつつある資本主義との階級闘争の時期」を「過渡期」とし、一方で「社会主義制度がうちたてられたあとでの課題をもっぱら経済建設の面だくに極限」する現代修正主義者を、他方で過渡期が終るまで建設を不可能とみて「階級闘争万能論」をふるかざす左翼日和見主義者を批判している点などは、本書の論点をよく示して」いる。

 金炳植氏は「まえがき」において、金日成首相の革命思想の基本は「主体思想」であり、それは「事大主義」と「教条主義」を断固排除することを前提にしている。と述べている。これは、いわばわれわれの考える「権威主義」を排するものともいえようし、国際問題についていえば。いわゆる「大国主義」の批判ともなっており、「挑戦革命と世界革命」の編でアメリカ帝国主義に大して「小さい国」が「大きい国と団結するために努力する必要」を論じながらも「しかし大きい国がたたかわなければ、アメリカ帝国主義をうち倒すことができないように考える野は誤りである」としている点などは、国際共産主義運動の中での、自主独立の立場を強調するものというべきであろう。そして実は、この「権威主義」と「大国主義」の問題こそ、われわれ日本人としては、立場の如何を問わず明治以来、身についてしまった意識として決定的に反省すべき時期にさしかかっているように思われる。

 上に述べた建設上の理論的諸問題の個々の論点、特に経済問題については、正直の処私は専門的に余り立入って論じることができないのであるが、そのような問題が発展して来た歴史的なプロセスはあ充分理解できるものであるし、特にこの全体としての「主体思想」の問題」は、この地域が、前世紀末以来の「帝国主義」の時代に、集中的に犠牲を担わされた場所であり、しかもそれは日本の近代も大に責任を有するところであるだけに、そこで数十年の抵抗と建設との過程で下から積上げられて来た理論には積極的な意義を認めざるを得ないものである。【未来社・900円】
  1. 2019/02/26(火) 05:31:49|
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反革命クーデターに徹底交戦せよ

古本屋通信   No 3839    2019年   2月26日


  ベネズエラ反革命クーデターに徹底交戦し、アメリカ帝国主義の世界制覇の野望を国際連帯で粉砕せよ!

 下はニーズウィーク日本語版の記事である。私の読者には、これが典型的な絵に画いたような反革命クーデターだと読み取れない人はいまい。よって一切の解説は省略する。ただ将来の日本革命の暁、党と民族民主統一戦線が権力を掌握した後、アメリカ帝国主義が日本国内の反動勢力を使って起こす反革命の策動は必ずある。それは革命勢力の「失政」を口実に、民衆の不満を巧みに利用して行なわれるだろう。経済危機もありうるが、それはそもそも国内外の反革命勢力が仕組んだ罠なのだ。私は反革命の張本人フアン・グアイドを直ちに処刑すべきだと思う。ただしグアイド指揮下の民衆に対しては、武器を持って抵抗しない限り、説得の寛容で対するべきだと思う。

  アメリカ侵略軍の侵攻が間近かに迫っている。他国からの侵略を絶対に許してはならない。一兵たりともベネズエラに入れるな。徹底交戦せよ。ここにこそ国際連帯の根拠がある。われわれは正義の交戦を徹底的に支援しようではないか。日本共産党よ、がんばれ!

  もう一つだけ。マドゥロはつい前年選挙で選ばれて大統領に就任した。いっぽうのフアン・グアイドは何ゆえ暫定大統領を自称できるのか。根拠はまったく無く自称でしかない。そういう分子をアメ帝が暫定大統領に担ぐということ自体が、反革命の輸出である。



飢えた自国民を経済封鎖し、支援物資を求める人々に発砲するマドゥロの狂気
Venezuelan Forces Shoot Protesters Demanding Aid
2019年2月25日(月)15時30分   ニューズウィーク日本版
ベネズエラとブラジルの国境の町パカライマで国家警備隊に投石するデモ隊 Ricardo Moraes-REUTERS

<経済破綻し市民が極度の貧困に苦しむベネズエラで、野党指導者が呼びかけた支援物資の搬入が、軍によって力づくで阻止された>

南米ベネズエラのマドゥロ大統領に忠誠を誓うベネズエラ軍は2月23日、コロンビアやブラジルとの国境経由でアメリカからの人道支援物資の搬入を試みた反マドゥロ派の市民に対して催涙ガスやゴム弾を発射した。

AFP通信はコロンビアの民間防衛当局の話として、ベネズエラ軍とデモ隊の衝突で300人超が負傷したと報じた。

複数の人道団体によれば、ベネズエラとブラジルとの国境地点で、支援物資を受け取ろうと集まってきた市民に向けて軍が発砲。地元の病院の医師がロイター通信に対し、14歳の少年を含む2人が死亡したと明らかにした。

人権団体フォロ・ペナルは、2月23日の衝突によってベネズエラ全土で2人が死亡、29人が負傷したとロイター通信に語った。

アメリカが仕組んだショー?

今回の衝突は、ベネズエラの経済が破綻し、数百万人が貧困に苦しむ最中に発生した。

ベネズエラの野党指導者フアン・グアイドは、国境を接するコロンビア北部に大量に集まったアメリカからの支援物資を2月23日にベネズエラ国内に搬入する、と予告していた。だがマドゥロは人道危機など存在せず、食料も水も足りているとして受け入れを拒否。逆にそうした支援はアメリカが政権転覆のために仕組んだショーだと非難した。

グアイドは今年1月11日、マドゥロの正当性を認めないとして自ら「暫定大統領」就任を宣言。アメリカをはじめとする諸外国は、彼を承認した。

グアイドはマドゥロ政権に対して2月23日まで猶予を与え、支援物資の国内搬入を認めるよう要求。市民に対しては支援物資の受け入れを求めて大規模な反政府デモを行うよう呼びかけていた。

衝突で大混乱となり支援物資搬入が失敗に終わったことを受けて、グアイドはマドゥロ政権打倒を目指して国際社会が「あらゆる選択肢」を検討するよう提案。同日の夜にこうツイートした。

「今日の出来事を受けて決心した。われわれは国際社会に対し、ベネズエラの自由を守るため、いかなる選択肢も排除してはならないと正式に提起する」

マイク・ポンペオ米国務長官も同日、ベネズエラ軍による市民への暴力を批判し、こうツイートした。

「アメリカはマドゥロ率いる悪党どもによるベネズエラ市民への攻撃を非難する。それらの攻撃で死傷者が出た。犯罪行為の犠牲者やその家族に心からお悔やみ申し上げる。われわれは正義を求める市民の要求を支持する。#EstamosUnidosVE(ベネズエラと連帯する)」

マイク・ペンス米副大統領は2月25日、コロンビアの首都ボゴタで開かれる、米州諸国でつくる「リマ・グループ」の緊急首脳会合に出席し、グアイドと会談する予定。今回の衝突を受けて、アメリカはマドゥロ政権に対する制裁を強化する見通しだ。

「いかなる形であれ、もしベネズエラ軍が市民を攻撃するかネガティブな反応を示せば、ペンス副大統領や諸外国はマドゥロ政権を国際的な金融取引からもっと締め出すために、新たな対抗措置を打ち出す可能性がある」と、米国務省の関係者が匿名を条件にロイター通信に語った。

人権団体にも危機感

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、マドゥロ政権がデモ隊に対する武器の使用をやめるよう訴えた。

「われわれはニコラス・マドゥロに武器の使用をやめるよう要求する。治安部隊は市民に対する銃器などの武器の使用をやめなければならない。ニコラス・マドゥロを支持する武装組織を解体させなければならない」と、アムネスティ・インターナショナルの南北アメリカ担当ディレクターを務めるエリカ・ゲバラ・ロサスは言った。

「市民に対する武器使用は重大な人権侵害であり、国際法違反の犯罪だ」
(翻訳:河原里香)
  1. 2019/02/26(火) 01:40:09|
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沖縄県民投票の結果が示すもの

古本屋通信   No 3838    2019年   2月25日


冒頭の冒頭  赤旗26日一面見出しのデマを訂正する
辺野古埋め立て反対7割超(誤) → 辺野古埋め立て反対は県民の37.6 パーセントに留まる(正)




  沖縄県民投票の結果をいかにとらえるか

冒頭 ただしい日本語指導
林 潤‏ @hayashijun · 2時間2時間前
埋め立て推進派は、県民投票の意味・意義をなくそう、低くしよう、としてきましたが、その目論見は破れ外れました。「民意を反映する」という政治の原点に立てば、法的効力を云々するのではなく、辺野古の基地建設は中止すべきです。

(辺野古移転)推進派は、当初県民投票を実質的に無効にしようと試みましたが、その目論見は失敗に終わりました。投票の結果も惨敗でした。日本政府は民意を尊重し、法的効力の有無に拘らず、辺野古の基地建設は中止すべきです。

 もともと税金の無駄使いの沖縄県民投票だったが、結果は予想どおり玉城デニー派の完敗に終った。これを完敗だと捉えられない時点で、あなたは日本政治を語る資格を喪っている。

 すべてのブルメディアは、昨夕の速報で必死に争点を隠していた。唯一の争点は何だったのか。それは沖縄の全有権者中の何パーセントが辺野古移設に反対するかだった。ただそれだけが争点だった。投票率は辛うじて5割を超えた。これを低投票率だと指摘したメディアは一社もなかった。一点集中の政治課題で賛否を問うのだ。恐るべき低投票率ではないか。おどろくべき無関心ではないか。

 けっか沖縄の民意は数字でハッキリと示された。米軍基地の辺野古移設に反対の沖縄県民は、全有権者中の 37.6 パーセントに留まった。民意は確実に示された。安倍政権は大手を振って工事を推進できるし、するだろう。

 玉城デニーは知事を辞職すべきだが、いま暫く職に留まるだろう。そうして政権に取り込まれて自公政権と一体になることだろう。いやこれは予定されているシナリオである。自由党幹事長が自民党でないわけがない。まもなく小沢一郎が国民民主党の前原一派と近親相姦する。おめでたい話ではないか。一日も早い安倍と玉城のケッコンを俟ちたい。

 以上を私は弁証法的唯物論に立って書いた。キンピーサイトにまっとうな板が立った。流石だ。参照あれ!
  1. 2019/02/25(月) 20:50:20|
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チュチェ思想研究会

古本屋通信   No 3837    2019年   2月25日


     チュチェ思想研究会

 キンピーサイトに沖縄問題関連で板が立てられ、そこで篠原常一郎がチャンネル桜おきなわの女と対談している。沖縄にチュチェ思想が急速に進出して来ているという売りの対談なのだが、その事実は具体的に何ひとつ語られていない。私は針小棒大か、まったくのデマだと思っている。それは措いて、篠原は長々とチュチェ思想の解説をしている。まあ篠原の立場もあるが、チャンネル桜の沖縄サイトで語ればこうなるのかと納得した。この女、沖縄地方新聞の偏向をただす活動をしているらしい。右翼なのにソフトタッチで感心した。この板にはまったくコメントが無かったのだが、ようやく下の.、KM生様の2行が付いた。



1. KM生  2019年02月25日 09:36
沖縄基地反対運動への北鮮とその手先の介入は、立派な内政干渉だ!国際連帯からの逸脱だ!



  私にはチュチェ思想研究会が沖縄に進出してきているという認識はないから、それが沖縄基地問題に介入しているという認識も皆無なのだが、かりにそういう事実があるとしようか。私の見解はKM生様とはまったく違う。それを書いておく。
朝鮮が沖縄問題に口ばしを挟んでいる事実を私は知らないが、あったとしても日本に対する内政干渉ではないだろう。なぜなら沖縄には日米同盟に基づく基地があり、それは東アジアの平和の脅威になっている、とりわけ朝鮮を仮想敵国にしているからだ。
チュチェ思想研究会を朝鮮の出先機関と捉えるのは勝手だが、少なくともそれは日本の運動体では無い、研究会である。在日朝鮮人と日本人の合同の研究会でもなく、日本人だけの研究会である。まあドイツのマルクスを研究する資本論研究会と同格であろう。
過去に朝鮮のチュチェ思想を奉じる人びとが、独自の政治党派や運動組織を形成したケースは皆無であったろう。いや、日朝協会はあった。日本にはそれが受容される条件もないのである。


 せっかく採り上げたので、私の過去記事を再録しておく。


。。。。。。。。


   
古本屋通信   No 3221     2018年  04月05日


    朝鮮問題に関連して補足

 私は別にどう思われようと気にしないが、5チャンネルには、古本屋通信が朝鮮ファンだとか、朝鮮のまわし者だとかのお門違いの見解も散見される。それに正面から反論するほど私は酔狂でない。ただ、大昔のよど号のっとり事件のことを思い出したので、ちょっとだけ書いておこう。但し、事件の概要を記録を捲って書くのではなく、あやふやな記憶で一部分だけ書きたい。関心のある方は予めウィキ等をお読みください。

 4点だけ。
あの事件のとき日本政府は平身低頭して朝鮮に感謝したな。朝鮮はハイジャック機を平壌国際空港で受け入れる何の理由もなかった。着陸寸前に迎撃して皆殺しにしても何の国際協定にも違反しなかった。なのに朝鮮は人道的に対処して、赤軍派の田村高麿呂らを受け入れたうえで、全ての乗客と乗務員を日本に送り返してくれた。

赤軍派は朝鮮を国際根拠地に選んだらしい。超マヌケに腹が痛くなったが、それはともかく日本のトロをなぜ朝鮮が追い返さなかったのか、当時は理解に苦しんだ。まだ日朝両党の関係は良かった時代である。日本共産党はトロを匿った朝鮮を一言も非難していない。これは朝鮮の日本の革命運動への干渉ではないのか。

田村らは当初の鼻息は何処へやら、3年もしないうちに金日成思想(チュチェ思想)の崇拝者になる。まあブントのなれの果て、このザマはよいとして、このとき朝鮮に身を落とした何人かは、伝えられるところでは「拉致事件」に関わったとされている。つまり日本から誘拐してきた人の教育係として、日本人に朝鮮語を教える役割だったという。

ところが摩訶不思議なことに、あれだけ拉致、拉致と喧しい日本政府や救う会の面々が、よど号事件の日本人亡命者の「犯罪」加担には一言も触れないのだ。これは幾ら過去に借りがあるにせよ不可解である。

 この4点は書けばたぶん原稿用紙30枚くらいになるだろう。いずれ書きたい。だが今は私が朝鮮のエージェント(スパイ・諜報員)ではないことを言うだけで十分である。上記の視点は朝鮮労働党のファンからは出てこないだろう。今日はそれだけ言えば十分である。


   古本屋通信    No 2807   2017年  09月11日


     田代菊雄といふ人物


  チャンネルにデボーリンの下の投稿があったが、実はその一つ上にマル彦さんになりすまし投稿>>796 >>803があった。

806革命的名無しさん (ワッチョイ)
2017/09/13(水) 00:11:26.020>>796 >>803 わたくしの!文体を!まねることは!できても!! わたくしの!思想性!論理性!倫理性を!まねることは!できないね!!!
古本屋さんは!お見通しじゃないか!!! 国立大学を!二つも出た!俊才!慧眼の士!!!


 言わずと知れた低脳カルト党員の詐称である。低脳カルトは他人の実名暴露から他人名詐称と、あらゆる暴挙のやり放題である。おまけに自分の低脳コンプレを隠すため、意味のないドイツ語まで引用する。どんな小細工を施しても低偏差値は隠しようがないワ。

 デボーリンの引用だが、確か私は低脳に「北朝鮮盲従分子」と書かれた時に、この研究会のことを書いたのだった。盲従はともかく、組織の中心は元日本共産党員ではなかったと思った。で、いまウィキを調べたら以下が出た。余り興味が湧かないのだが、尾上健一は元中核派。これは会の発足時からそうだった。いまでは会長が田代菊雄(ノートルダム清心女子大学人間生活学部教授)であるという。実は私はこの男を知っている。店の客人として何回か会って話している。もう何年か前に清心女子大を定年退職しているから、最後に会ったのは7、8年前だろう。それで記憶に残っている田代菊雄先生についてメモしておくことにした。




804革命的名無しさん (スプッッ)
2017/09/11(月) 15:33:36.04d
「日本キムイルソン主義研究会」(現在は「日本金日成・金正日主義研究会」)は確かに古本屋通信の言う通り「党派ではなく研究会」として発足した。
だが組織の目的に「チュチェ思想による前衛党建設」を掲げていたために、日共は例の「一国一前衛党論」を掲げて非難したのだ。
新日本出版社から出てる「北朝鮮の覇権主義なんたら」という本に載っている。



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  金日成・金正日主義研究   ウィキペディア
金日成・金正日主義研究は、金日成・金正日主義研究会が発行する季刊理論誌。旧名「キムイルソン主義研究」(第142号より現雑誌名に変更)。2016年11月現在159号を数える。

金正日亡き後は、新たに朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者となった金正恩のメッセージが毎号掲載されている。そのほか、主体思想についての研究記事などが多く掲載されているのがこの雑誌である。

日本キムイルソン主義研究会は、群馬大学医学部で中核派の活動をしていた尾上健一が、中核派を離脱後、群馬ハンセン病訴訟をきっかけにチュチェ思想に触れ、創設した「群馬朝鮮問題研究会」が母体となり、キムイルソン主義普及活動の全国化に伴い結成された。

日本キムイルソン主義研究会の常任委員長は一貫して尾上健一であったが、会の活動を大衆化するとして改組し、尾上健一は一線から退き、会長:田代菊雄(ノートルダム清心女子大学人間生活学部教授)、副会長:大峰勝(連合高知副事務局長・高知県日朝友好促進協会事務局長)・結城久(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン阪南地区統括責任者)・新里正武(朝鮮社会主義研究会事務局長・沖縄社会大衆党中央執行委員)、事務局長:植木正治(東京都公立学校教職員組合渋谷区教職員組合委員長)が選出された。
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  古本屋通信 

 田代菊雄先生の記憶
 店に出入りしていたと言っても、実にそっけない男だった。どういうきっかけからか記憶にないが、最初の頃から金日成研究会の親玉だと知っていた。それで清心女子大の教授がなぜ金日成賛美なのか、この事に私の興味は集中した。渡辺和子の反動クリスチャンと同居できるのが不思議だった。大学ではさぞ冷や飯を食わされているのではないかと。それでネットで根限り調べた。

 結論から言うと、先生の専門は社会福祉、無宗教ではなくクルスチャンだった。だから清心女子大で渡辺とうまくやっていけたのだ。で、私の関心はキリスト教と金日成思想がどう両立できるかという点だった。これが調和するらしい。ここから私が得た結論は金日成思想というのはマルクス主義ではないということだった。まあ私は元からチュチェ思想など馬鹿にしていたから驚かなかったが、いよいよ愛想が尽きた。下にその関係も貼っておく。

 田代先生の印象だが、風采の上がらない小男で、学生に人気がないというより、先生の方から女子学生を嫌っていた風だった。つまり近づきにくい先生だった。学生もそう言っていた。女子大の教員の多くは無意識にも学生に媚びるところがある。しかし先生は学生がうるさくて仕方がない風だった。私はこの点では先生に好感を持った。

 立ち入った話をしたことは一度だけ。長島愛生園の光田健輔の評価である。ちょっと精確に書く自信がないから書かないが、かなり突っ込んだ評価だった。専門が社会福祉だったからだ。定年後に見かけたことは一度もない。



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   カトリックの中のチュチェ思想

本年、2004.01.20付「朝鮮新報」(Web版)に、このような記事があります。
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2004/05/0405j0120-00001.htm

〈岡山で日朝友好学習会〉厳しい情勢下開催に意義
日朝友好学習会が13日、岡山市内のオルガホールで行われ、深田肇元衆議院議員、森暢子元参議院議員、藤木靖文元岡山県議、後藤正史岡山カトリック教会神父の諸氏を含む日本市民と同胞らが参加した。
ノートルダム清心女子大学の田代菊雄教授らの発起で開かれた学習会では、チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長が、「自主、平和を主導する朝鮮との友好のために」と題して講演した。

田代菊雄教授はノートルダム清心女子大学人間生活学科教授であり、Webで検索すれば、例えば池長潤大司教も参加した2003/3/12(水)~14(金)の「カトリック社会福祉セミナー」において、「戦後日本のカトリック福祉」について講義するほどの、カトリックの重鎮であります。その田代先生は、「チュチェ思想研究」Webサイトによれば、

キムイルソン主義の旗を高く掲げ、広範な人々とともに
日本キムイルソン主義研究会代表者会議
日本キムイルソン主義研究会の代表者会議が7月12日、北海道で開催された。日本キムイルソン主義研究会の尾上健一事務局長が来賓として挨拶をおこない、キムイルソン主義は今日、世界の人々のなかに深く根を下ろしている、今代表者会議がキムイルソン主義の旗を高く掲げ、幅広い人々とともに活動していくという大きな意義をもって開催されたことを嬉しく思うとともに、今後も力を合わせて活動していくことを決意するものであると述べた。
つづいてノートルダム清心女子大学の田代菊雄教授が基調報告をおこない、朝鮮問題は日本の政治の要であり、日本とアジアの平和と密接に結びついていると指摘し、活動の柱として第一にチュチェ思想を学び広めること、第二に日朝友好運動を全国でおこなうこと、第三に自主と平和のための大衆運動を力強くおこなうことを提起した。
会議では日本の社会運動の第一線で活躍する人々が新役員に選出され、新会長には田代教授が就いた。

と、あります。
田代教授の「日本キムイルソン主義研究会」と尾上健一事務局長の「チュチェ思想国際研究所」のURLは、

チュチェ思想国際研究所 =http://www.cnet-ta.ne.jp/juche/
日本キムイルソン主義研究会=http://www.cnet-ta.ne.jp/dprkj/

で相互にきっちりリンクされており、事務所の所在地もともに、
東京都豊島区南池袋2-47-7-903
と同じですから、二つの組織は同一、もしくは夫婦関係にあると云えるでしょう。この二人が企画したと思える会合に後藤正史岡山カトリック教会神父も出席している訳です。
ところで、尾上健一とはどのような人物でしょうか。

「よど号」ハイジャック事件というのがありました。その犯人の妻となり、有本恵子さん拉致を実行した八尾恵という女に、『謝罪します』(文藝春秋社)なる告白本があります。
この本は、出版時に知っていたのですが、新聞評で「自分勝手な甘い言い訳」というようなことをチラッと読んで、そんなものかと思っていました。どの新聞の誰の評であったか思い出しませんし、私の理解が評者の意向を正しく捉えていたかどうかも分かりません。しかし私はこの本をその程度に受け止め、最近まで関心を持ちませんでした。しかし実際に読んでみて、この中には真実の痛哭があることを知りました。
勿論、言い訳はあるでしょう。言い訳が皆無の文章などありません。あらゆる文章が、云ってみれば言い訳です。又、文章そのものの質からして、あるいは別なライターがいるのかも知れません。しかしここには、明らかに一人の女の真実の声が聞こえます。それであるからこそ有本恵子さんのご両親の前で、
「床に伏し、土下座した」(P.337)
そのとき、有本恵子さんのお母さんは恵を抱き起こそうとしたのです。この女性、八尾恵の運命の岐路は、

「そして二十歳の冬、私の人生の転機が訪れました。」(p.35)

それが"チュチェ思想研究会"と接点を持ったことでした。彼女は、"チュチェ思想研究会"のことを詳しく書いています。自然な形で引きこまれてゆきます。やるのは「プロ(工作員)」なのです。勿論それまでの彼女の生活に、そうなってゆく素地、反体制的なものがあります。その素地を狙い、道糸を垂らしておく者がいます。観察し、撒餌する者がいるのです。

「四月十五日の金日成の誕生日に神戸の三宮近くの総聯でお祝いの立食パーティがあり、無料で招待されました。この日は北朝鮮の祝日でした。チュチェ研は、総聯と深い繋がりを持ちながら、チュチェ思想の啓蒙、宣伝を続けていました。・・・『日本青年チュチェ思想研究会』のリーダーは尾上健一という人物でした。彼は群馬大学医学部の学生でしたが、大学を中退したと聞いています。現在は日本キムイルソン主義研究会常任委員長兼チュチェ思想国際研究所事務局長です。」(p.44)
「尾上氏は何度も北朝鮮へ渡航して、朝鮮労働党から直接指示を受けて日本で活動しているようでした。労働党から勲章もいっぱい受けていました。」(p.45)

こうした人々に影響を受けつつ彼女は、通学していた保育専門学校には一年間の休学届けを出し、アパートはそのままにして、二三ヶ月の積もりで平壤へ行きます。そこでよど号ハイジャック犯の一人と結婚させられるのです。最初からよど号犯人の妻を段取りする目的が先導者にはありました。しかしその目的は隠され、「研修旅行」と云うことで北朝鮮へ誘導されたのでした。
釣られたのです。
そして教育され、「活動家」となってゆき、やがては有本恵子さんの拉致を実行する女になります。

ここに出る尾上健一氏と、田代菊雄教授が今もなおペアを組んで活動しているのです。

これらのことから、日本人拉致という悪行について彼らが正面切った非難を一切しないのは、単に北朝鮮や金正日に親和感を持つという以上に、彼ら自体が正に加害者そのものであった、あるいはその横にいた、と私は疑うのです。
  1. 2019/02/25(月) 14:08:31|
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ブル新に曇らされない知性の眼を

古本屋通信   No 3836    2019年   2月25日


    ブルメディア報道に曇らされない知性の眼を!

 私にとってブルジョア新聞批判は、18歳で左翼運動に入ったその日から常識中の常識だった。メディアと云えばウソを報道する、または事実は報道しない代名詞であった。そしてそれは半世紀を通じて真実であった。ブルメディアを疑うことは常に認識の基本である。なぜならそれが資本主義社会に於ける商売だからだ。

 私がここ数年採り上げてきた問題の多くは、じつはブルメディア批判であった。伊藤詩織事件と、麻生大臣関連のセクハラ事件と、生きて日本に帰った偽ジャーナリスト事件はその典型であった。近々の少女「虐待」死亡事件デッチ上げは、子供でも分かるフェイクニューズだった。両親が娘を殺した証拠など皆無である。見事に虐待事件にデッチ上げてしまった。何の落度もない学校や教育委員会や児童相談所まで犯罪者にする最悪であった。

 日本国内の「事件」だと少し批判の眼を向ければメディアの欺瞞は分かる。だが直接の見聞が無い海外の事件だと、我々の眼は曇りがちである。典型は朝鮮である(今キンピーサイトが取り上げている沖縄でのチュチェ思想の拡散もフェイクの一例であらう。極右のチャンネル桜での篠原常一郎と女右翼ゲス我那覇真子の対談形式だが、いくら聞いても何も出てこない。いったい沖縄に何百人規模のチュチェ思想研究会が存在するのか? ええ加減にせえ。その研究会の前代表者は岡山の清心女子大教授であった。が何の影響力もなかったゾ。岡山だけではない、日本の学生運動に朝鮮派の影響はパーフェクトにゼロだった。流大、沖国大にもゼロだろう。篠原常一郎というのはタチが悪い捏造家だナ)。そもそも情報が無いのだ。灰色を黒として誤認識してしまう。近々のベネズエラ報道もそれだ。現政権批判の圧倒的多くはアメリカサイドの捏造情報だ。その関連の検証記事が見つかったので貼っておく。


【我那覇真子「おおきなわ」#57】日本(沖縄)に潜むチュチェ思想の正体~篠原常一郎氏


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  これでは真実はわからない〜ベネズエラ情勢をめぐる大手メディア報道    森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)
 アジア記者クラブ2月号(313号)は、特集「いかにメディアはベネズエラ報道で合意の捏造を続けているのか」を組み、5本の重要記事を掲載している。同クラブ事務局長の森広泰平氏は同号の「編集後記」で邦字メディアの問題点を痛烈に批判している。以下、紹介する。

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 米政府がベネズエラへの軍事介入も辞さないという政権打倒宣言を1月下旬に行ったことを受けて、それに迎合する邦字メディアの目に余る報道内容のデタラメさを座視できず、本特集を組むことにした。邦字メディアの記者も読者も全く関心と反応を示さないことが想定されるので、時間と労力を要するこのような特集を組むと徒労感に襲われるのだが、心を奮い立たせて、このベネズエラ報道がジャーナリズムに突きつける問題が何なのかを明らかにしたい。

▼テレスールの革命20周年の写真ルポは、チャベス前大統領(当時は中佐)が空挺部隊を率いて決起した1992年2月4日と並んで重要な日を伝えた記事なのだが、この写真(↓)を見てお分かりいただけるように、政府支持者は人種的にはミックスの人ばかりだという点に注目していただきたい。チャベス前大統領も先住民とスペイン人とアフリカから連れて来られた黒人のミックスだった。彼の口癖は「ミックスとはいいものだ」。

▼欧米のテレビや動画、邦字メディアも同じなのだが、政府批判を述べる人の圧倒的多数が白人だという点。ベネズエラの人口の70%が貧困層で、その大部分が政府を支持している。邦字メディアのように富裕層が住む地区だけで取材すると現実と全く違った世界を報道することになる。アジア記者クラブのツイッターにRTされる「独裁国家だ」という説明動画に登場する人物もなぜか白人だった。

▼中南米は世界で最も貧富の差が激しい地域であることを見逃してはならない。地平線まで自分の土地だという大地主もいれば、トタン屋根のバラックに大人数の家族がひしめき合って暮らしている。この両者は生まれた瞬間にこうした人生が決まってしまう。こうした不公平な社会を潰して正義を体現した公正な社会の実現を唱えて大統領に当選したのがチャベス大統領だった。中南米の歴史の中で、悲惨な現実に目を瞑らなかった政治指導者の多くは米国が支援する軍事クーデターで葬られてきた。

▼2002年4月のクーデターの直前、ベネズエラのスラム街バリオに入ったCNNのライブ放送を見ていた時のことだ。記者が疲れきった表情の住民女性の一人に尋ねた。「あなたはベネズエラがキューバのような国になってもいいのですか」。女性「ここには電気も水道もきていません。子供を学校や病院にやることもできません。キューバのような国になって、電気と水道がきて、子供を学校や病院にやることができるのなら、その方がいいです」と言った途端に画面が真っ黒になってしまった。忘れもしない場面だ。このバリオの住民は政府を支持している。こうした欧米主流メディアの歪みが国際衛星放送局テレスール開設の大きな理由になった。ちなみにCNNは、中国が海外放送を遮断して画面が真っ黒になると今も非難している。

▼2月1日にプレスセンターで、堪りかねたのか、セイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使が情勢について記者会見を開いた。主要メディアは在京の地方紙も含めて勢揃いした。1時間続いた質疑応答で在京全国紙の外信部編集委員が述べた質問が「石油資源も豊富な国で、なぜ経済危機と食料不足が起こるのか」。現地駐在の経験もあり、イスパニア語学科卒。なぜこうしたレベルの低い、素人同然の質問が出るのか。理由は2つ。ラテンアメリカに関心がないこと。バイアスの激しい欧米主流メディアの転電ばかりして自分の頭で考えてこなかったからだ。これは邦字メディア全体について言えることだ。

▼今般のベネズエラ情勢を巡る報道をどう考えるかという問題は、ジャーナリズムのあり方を根本から問いかけているのではないか。日ごろ調査報道の必要性を説く記者も全く関心を示さないばかりか、何が問題なんだという口調(問題意識)だ。本通信で指摘したように、邦字メディアの鏡、NYT紙とWP紙を頂点とした欧米主流メディアが米国やNATOの国益や戦争に関わる記事になると、いかに歪められ好戦的なのか、検証を迫っているからだ。在京全国紙の社説も無残であった。読者や視聴者のメディアリテラシー(情報判読能力)が確たる基準を満たしていれば、100%見放され信用を失うのではないか。

▼チャベス前大統領が陸軍士官学校生の1974年、ペルー左翼軍事政権のファン・ベラスコ・アルバラード将軍(大統領)と面談して、著作『ペルー革命』を贈られて、チャベスは座右の書にしてきた。小学校は素足で通ったほどの貧困家庭の出身ながら陸軍士官学校まで首席で通し、白人で構成された軍上層部で先住民の血を引きながら陸軍参謀総長まで上り詰めたアルバラードはクーデターで政権を握った。公表されなかったインカ計画は社会主義計画であった。国連児童基金(ユニセフ)に表彰され、後に武装闘争で名を馳せたペルー共産党からも支持された軍事政権を率いた。現在のペルーからは想像できない政治の時代だった。ベネズエラの軍と民衆の関係を考える上で重要なヒントがここにあると考えている。

▼米軍の軍事侵攻があった場合、ベネズエラは抗戦できるのか。2002年4月のクーデターが失敗した直後、軍関係者が多数関与したことで、大統領警護隊長らは軍の再編を訴え、この15年間、実行されてきた。チャベス前大統領の後輩ばかりになった。ムーン・オブ・アラバマは「腐敗した軍部」と辛辣だが、キューバ軍との交流、同国の軍事顧問団の影響がどこまで及んだのかは分からない。10万の民兵部隊にはカラシニコフの最新型AK103が配布され、チャビスタ(チャベス支持者)や労働者が武装することになれば文字通り革命軍となる。米軍も一筋縄ではいかないだろう。

▼ベネズエラ報道で最も深刻な問題は、ジョンソンの完全ガイドがNYT紙のケースで指摘しているように、加害者と被害者を逆転させていることだ。同じ米国とその為政者が日米同盟の重要性を説き、イラン制裁を実行し、中国に制裁を課し、北朝鮮との非核化交渉を担っている。日米同盟に矛盾はないのか。ベネズエラから日本の姿勢はどのように見えるのだろうか。
  1. 2019/02/25(月) 03:29:42|
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